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新型コロナの収束を期待☆彡新しい経口治療薬


先日新型コロナの治療薬パキロビッドパックが入荷して小躍りしたところです。

何故か?

その前に、巷では今どのような感じなのでしょうか?

皆さんは、もう通常の生活をされているのでしょうか?

私は普段テレビもほとんど見ませんし、ネットを使うのも調べものをする時ぐらいで(あとnote)、世の中の人達が、もう通常の生活をしているのかどうかさえよく分かりません。

私や私の周りでは、今でも毎日発熱外来の患者さんの対応をして、コロナ陽性の患者さんへ薬を届けています。
少し減った感はありますが、それでもまだ今後どうなるのか分かりません。


そんな状況なので、薬の選択肢が増え、容易に使用できるようになったことで、明るい未来が見えてきた気がします。


🍀新型コロナの新しい経口治療薬パキロビッドパック


SARS-CoV-2(新型コロナ)による感染症に対する経口治療薬パキロビッドパックは今年2月10日から使用が認められ、数が限られていることと、使用条件が難しいことから、限られた医療機関のみで使用されてきましたが、今月10日から、一般の医療機関や調剤薬局でも取り扱えるようになりました。

すでにラゲブリオは使用していますが、その有効率が約33%に対して、パキロビッドパックは発症3日以内の服用で89%の有効率です。

気になるのは副作用ですが、2月から4月までの2か月ちょっとの間にすでに5000例以上使用されており、主な副作用は一過性の味覚不全や下痢などが数パーセントと、思った以上に少なく、さらに期待が高まっています。

併用できない薬が多いので、服薬対象になるのが基礎疾患等のあるハイリスクの方であることから難しい面もありますが、
ラゲブリオが禁忌だった妊婦さんや、18歳以下の小児(12歳以上で体重40kg以上)にも使用できます。


🍀収束への期待


この2剤と、医療機関で可能な中和抗体薬ゼビュディ、ロナプリーブも併せると、発症→検査(PCRまたは抗原検査)→治療の流れで、最短でその日のうちに治療が開始できます。

日本は、世界の他の国々と比較しても、感染者数、死亡者数が格段に少ないですが、その要因としては、ワクチン接種が進んだこと、世界で稀にみる医療体制の充実、現場での対応力の高さ、そして元々国民に行き渡っている公衆衛生の知識の高さ故なのかなと思います。

また、かなりのスピードで軽症ハイリスクの方の治療ができるようになったので、現在流行しているオミクロン株の特性も併せて、重症化するケースが少なく抑えられてもいるのでしょう。

予防、治療薬(特効薬)、ウイルスの弱毒化、集団免疫の獲得
これらによって、長きに渡ったコロナ禍が収束し、自由を謳歌する日が近いことを願います。


以前にラゲブリオとパキロビッドパックを比較した記事を書きましたので、こちらもご参考ください。


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