見出し画像

[網羅] メロディックマイナースケール(旋律的短音階)から派生するスケール

※こちらは黒田教室門下生用の記事ですが、一定期間の間、noteにて一般公開といたします。

本記事の内容に入る前に「[必須] アドリブを始めるために必要なスケール」 という記事を書いたので先にそちらを読了されたい。

また、ほぼ同内容で、 [古典] ドミナントスケールにおける効率性を求めた理解法という記事も掲載しているため同様に参照されたい。
ここでは、旋律的短音階より派生する残りの音階に対して紹介を行う。

まず最初に展開の基となる旋律的短音階を2オクターブ分以下に示す。
レミファソラシド#レミファソラシド# (Dメロディックマイナー)

この音階から派生するすべての音列について考察する。

(M2ndから始めると)
フリジアン♮6スケール
ミファソラシド#レ (Eフリジアン♮6) =Em7(b2,11,13)

(m3rdから始めると)
リディアン#5スケール
ファソラシド#レミ (Fリディアン#5)=FM7aug5(9,#11,13)

(P4thから始めると)
リディアンb7スケール
ソラシド#レミファ (Gリディアンb7)=G7(9,#11,13)

(P5thから始めると)
ミクソリディアンb6スケール
ラシド#レミファソ (Aミクソリディアンb6) =A7(9,b13)

(M6thから始めると)
ロクリアン♮2スケール
シド#レミファソラ (Bロクリアン♮2) =Bm7(b5)(9,11,b13)

(M7thから始めると)
オルタードスケール
ド#レミファソラシ(C#オルタード)=C#7(b9,#9,#11,b13)


以上となる。

それぞれに対し対応するコードを併記しているため受講生は網羅しておくこと。
よって実際に習得すべき音階群は長音階派生の84に加えて旋律的短音階派生の84が求められる。

2021年2月8日追記:フリジアン♮6と言う言い方をしましたが、「ドリアン♭2(または♭9)」と言う呼び方がより的を得ているようです。
このあたり詳しいことはレッスンでお訊ねください。教えてくれたtanigon氏に感謝します。


京都在住のサックス/フルートプレイヤーです。 思ったことを自分勝手に書いていきます。 基本、内容はえらそうです。