crow

サックス吹いたり、フルート吹いたり、リード作って売ったり、インストラクターしてたり。

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[困惑] 「ジャズっぽい」という難しさ

芸能の現場に出ていると、とくにジャズに特化したわけではない方々と仕事をすることも少なくないのです。 ロック出身だったり、クラシック出身だったり、本当にさまざま。 そうすると音名がドイツ語だったり、使い慣れた用語が通じなかったり、 ふだんあんまり言わない言い回しに出会ったり(あ、そこの『ゾクシチ』ね、ちょっと音替えようか~とか)で本当に勉強になるのですが、 たまに「そこはもっと『ジャズっぽく』いこうよ」なんてリクエストがあったりするんですね。 この言葉を聞いて具体的にどうした

    • [信頼] 息の合った演奏

      前書き「息の合った演奏ですね」などという言葉が交わされることがありますね。 奏者がふたり、あるいはそれ以上いてお互いがよく噛みあい合致していて心地の良い結果を産み出したときに用いられる言葉です。 いつ誰と演奏したときでもそういわれるほどになりたいものですが、自己評価ではそうなかなかうまくいくものではありません。 この「息が合う」ことについて、考えてみたいと思います。 息を「合わせる」 ここではシンプルに、管楽器奏者(ボーカリストでもいい)とピアニストのデュエットを考えてみま

      • [片想い] どうしてジャズのライブにお客さんが来ないのか

        前書き今回はいきなりタイトルから刺激的な方面に足を踏み出しています。 ジャズのライブをわたしたち三流のオジサンたちがやったとしましょう。 10名のお客様が来られたとしたら、それはすでに「大成功」の域に入ってしまいます。 今日はそんな万年三流ミュージシャンのわたしが自己反省を込めて、なかなかお客さんが来てくれない片想い状態の理由を考えていきたいと思います。 それはわたしたちが三流だからかもしれません。しかし一流のレジェンドたちが演奏したとしても、そうそう大差ないのです。 もち

        • [音色] 「暗い音」や「こもった音」は不要か

          輝かしい音色 よく、「輝かしい音色で吹けるようになりたい」とか「もっと魅力のある音色で吹きたい」というような話をきくことがあります。 もちろんそれらの「自分の音色を磨く努力」はとても良いことだと思います。 そのために必要な訓練を中心にしてレッスンが進むこともよくあることですね。 反対に「暗い音」「こもった音」「くすんだ音色」「焦点のぼけたような音」というのはダメな音色でしょうか。 1曲を通して、どこをとっても「輝かしい音色」だけで構成されていたとしたら、どうでしょう。 く

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        記事

          [閑散]いま、やろうとしていること

          ジャズのライブと言うのはだいたいいつも閑古鳥が鳴くものだ。 J-Popやアイドルのライブとは違う。 著名な大御所と呼ばれる、日本を代表するような演奏家のライブにお客が1ケタ・・ などということも決して少なくないのが現状です。 でも大入りのライブも実際あるじゃないか、そんなのはミュージシャンの努力不足だ!という声も聞こえそうですね。 ジャズのライブで100名くらいのお客様がご来店されたら、それはもうひとつの「事件」レベルです。 基本的にお客様が多く入っているのは女性ヴォーカ

          [閑散]いま、やろうとしていること

          [回復] 比較的新しい生徒さんに思うこと

          前書き このところ新しい生徒さんが来てくれるようになり、すこしずつ回復の兆し(とまではまだまだ言えないが)のようなものが実感できるようになりました。 そのなかで、また思いを新たにすることがありましたので備忘のため書き記しておきたいと思います。 ただ単に見えてきた音符を"処理"するだけの演奏 実際には自分の目線を動かして紙に書かれた横書きの五線に描かれている音符、記号を読み取ってその意味を正確に理解しそのとおりに肉体で"処理"していくことに変わりはないのですが、音楽家と言うの

          [回復] 比較的新しい生徒さんに思うこと

          ★【お知らせ】「時短要請解除記念・Bbクラ限定グラコン祭り」開催のお知らせ★

          ごあいさついつも黒田リード製作販売所のリードをご利用くださいましてありがとうございます。 黒田リード製作販売所は現在、「緊急事態宣言解除記念・黒田リードゴンザレスRC祭り」を開催しておりますが、 クラリネット用のラインナップがございません。 そこで期間限定で、「Bbクラ限定:リコグラコン祭り」を追加で開催することにいたしました。 クラリネットを愛好するすべてのお客様へ、日ごろの感謝と皆々様のご健康をお祈りしての開催です。 開催期間は10/22 12:00より開始、終了は未定

          ★【お知らせ】「時短要請解除記念・Bbクラ限定グラコン祭り」開催のお知らせ★

          ★【お知らせ】「緊急事態宣言解除記念・黒田リードゴンザレスRC祭り」開催のお知らせ★

          ごあいさついつも黒田リード製作販売所のリードをご利用くださいましてありがとうございます。 ながらくわたしたちを苦しめてきた新型コロナウイルス緊急事態宣言が解除になりましたことを記念しまして、また顧客の皆々様の健康で豊かなサックスライフの再開を応援すべく弊所ではこのたび、 「緊急事態宣言解除記念・黒田リードゴンザレスRC祭り」 を開催いたします。 開催期間は本日(10/4)より開始、終了は未定です。 ■ゴンザレスRCのキャンペーン価格 【通常価格】 ソプラノサックス・10

          ★【お知らせ】「緊急事態宣言解除記念・黒田リードゴンザレスRC祭り」開催のお知らせ★

          [姿勢]あなたの姿勢が問われている

          前書き なんでも、それに取り組むときの「姿勢」っていうのはたいせつですね。 おおむねサックスと言うものは持ち難い、持つのが難しい楽器だと思います。 他の楽器でもだいたい同じことが言えるのですが、わたしが弾ける弾けないにかかわらず、独断と偏見に満ちた感じで楽器を演奏する時の姿勢について暴言を吐いてみようと思います。 ドラムの場合 以下ずっとこれについてお話しすると思うのですけどやっぱり「猫背」が気になりますね。 シンバルがとても低くて、これはジャズドラマーに多いのですけど

          [姿勢]あなたの姿勢が問われている

          [大変]管楽器奏者に必要最低限なエフェクトの知識

          エフェクターてなんぞや管楽器奏者のみなさんは「エフェクター」という装置をご存じでしょうか エレキギターの人なんかがよく足元においてフミフミしている箱がそうなんですが、(違う形のもあります)管楽器奏者にとっても知っておくとトクな知識があります。 とはいえ、やっぱり管楽器奏者にとって「いい音は自分自身の努力で出すもの」なので、あまりこちら方面に詳しくなっても「元の音がダメなら結局ダメ」ということではあるのですが、知っておいてソンと言うことはありません。 いまは動画を作ったり、録

          [大変]管楽器奏者に必要最低限なエフェクトの知識

          [販売] ヤフーオークションで調整済みリードを売り出しました。

          早いもので投稿が半年くらい空いてしまいました。サックス奏者の黒田です。 ワタクシ、演奏の稼ぎが少なくて世の中のサックス愛好家のために私自身で調整したリードを売る商売をしています。 初めのころはFacebookでのつながりのある方だけにお売りしていたのですが、なかなかみなさんこのコロナ禍でサックスを吹く場所がなくてリードを消費されてないご様子。 先月あたりから顧客の新規開拓を求めてヤフーオークションでリードを売り出しました。 おかげさまで売れ行きはボチボチと言ったところ

          [販売] ヤフーオークションで調整済みリードを売り出しました。

          [継続] YouTubeチャンネルが収益化対象となりました。

          再生リスト - 自宅ライブ配信アーカイブ 2020年4月30日、Covid-19の未曽有の惨禍のなか、次々と仕事を失いYoutubeへの投稿を開始しました。 アカウントは10年ほど前から持っていていままでもたくさんの動画を投稿してきましたが、なにもやることがなくなったために、毎日投稿を9月半ばまで続けました。 1度目の緊急事態宣言解除後はペースは落ちたものの、その後も少しずつ投稿を続け、2度目の緊急事態宣言を期に自宅よりの演奏配信を半ばやけくそ気味に開始しました。 そんな投

          [継続] YouTubeチャンネルが収益化対象となりました。

          [嗜好] 京都のお寺と神社

          すっごいワガママ判ってて言うんだけどさぁ お寺はねぇ、でっかくて立派なやつはちょっと苦手なんよ。 お寺は庶民的なやつが好きなんよね。 京都にも総本山とかいっぱいあんねんけど、お寺ゆうよりはむしろ公園的な感じで接してるよね。 そういうのはまぁまぁいいんだけど、 あんまり豪華絢爛なお寺はぜんぜん響かないんだよな。 なんか「オレんとこ、非課税なんだけどなんか文句ある?」とかマウント取りに来られてそうな気がするんだよ。 対して神社はこれ、ショボいのはイマイチぐっと来ないんだよな。

          [嗜好] 京都のお寺と神社

          [注意] サックスとフルートを持ち替えて吹かなければならないときの注意点

          ※本稿は、「主にサックスを吹いていて、第2楽器としてフルートを兼務しなければならないひとのための記事です。  また、これを書いている人はまだフルートがじょうずに吹けると呼べる域まで来ていません。 サックスを吹いているとしばしば、フルートへの持ち替えを要求されることがあります。 わたしも、その要求に応えるためにフルートを1年前に始めました。 さいわい、練習時間が豊富に取れたことと素晴らしいトレーナーに出会えたことで、フルートに取り組み始めて半年で録音などのお仕事でフルートを吹

          [注意] サックスとフルートを持ち替えて吹かなければならないときの注意点

          [心得] 譜面台を客前でつかうときに気を付けていること

          みなさんは、普段どのような譜面台をお使いですか? コンサートホールなどへいくと立派な重い譜面台が備え付けられていますよね。 練習のたびにあんな重いものを楽器のほかに持って歩くのは現実的ではないですよね。 練習の時には折り畳みのできる譜面台を持っていくと思います。 あの譜面台、正式には「簡易譜面台」と呼んでいます。 「練習用譜面台」とも呼ばれますね。 たまに、あの簡易譜面台でステージに立っているところを見かけることがあります。 ひとによるのでしょうけども、アレはわたしはみっ

          [心得] 譜面台を客前でつかうときに気を付けていること

          [網羅] メロディックマイナースケール(旋律的短音階)から派生するスケール

          ※こちらは黒田教室門下生用の記事ですが、一定期間の間、noteにて一般公開といたします。 本記事の内容に入る前に「[必須] アドリブを始めるために必要なスケール」 という記事を書いたので先にそちらを読了されたい。 また、ほぼ同内容で、 [古典] ドミナントスケールにおける効率性を求めた理解法という記事も掲載しているため同様に参照されたい。 ここでは、旋律的短音階より派生する残りの音階に対して紹介を行う。 まず最初に展開の基となる旋律的短音階を2オクターブ分以下に示す。

          [網羅] メロディックマイナースケール(旋律的短音階)から派生するスケール