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おじさんと読書

「街と、その不確かな壁」村上春樹

やっぱり好きなんだよな。

あんまり本読んできてないから文芸とかは
よくわからないけど
いまだに厨二病を患っているおじさんに
めちゃくちゃブッ刺さる。

何もかもがちょうどいい。

少し小難しいコトバも
心理描写や風景の書き方とか
人物像とエロさとかも
なんかすごく遠い様で近い。

この歳になったからなのかはわからないけど。

読み始めるのに時間かかるけど
結局読み進めてしまって
いつのまにか読み終わってるって感覚が強い。

かなり分厚いのにコレが中編かよって思う。

自分が睡眠中に観た夢を文字で書き起こしたいと
思うことがあるけどそんな感じの語り。

結局あまり覚えていなくて書けてないけど。

この人がまだ駆け出しの頃の作品らしい。

その頃の作品をこんな風にちゃんと昇華させるなんて
おそらくすごく大変な作業だったんだろう。

オレなら恥ずかしくて泣いちゃうかも。

作家としてすごい人なんだろうな。

この人の作品を読み終わるといつも
その場面を絵に描いてみたくなるな。

絵心ないからいまだに成功してないけど。

そのシーンはあの街を二人で歩く場面かな。

しかし後書きなんてホントに珍しいね。

終わり方がサッパリし過ぎてなんだか
物足りない感はあるけど。

なんだか不思議な作品だったな。

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