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子供に教えるということ

ホタルの記事を書いていてふと思いました。
ホタルについて子供に教えている親御さんはとってもマイナーでしょう。というか、ホタルについて勉強する人なんてもっとマイナーでしょうから当然です。

私たちが子供の頃は都市部でもごく普通にたくさんの生き物がいました。
近くの原っぱでコオロギをとったり森でクワガタ、カブトムシをとったり、池でオタマジャクシをとってきて育てたりしました。運が良ければ大きくなってくれましたが、残念なことになる場合も多かったです。
そう言う経験から生き物との接し方を学んでいきました。

でも、今は周りに自然が少なくなり生き物と接する機会が減ってしまい学ぶ機会も減りました。そういう世代が子供を持つようになったのでいきなり解れと言っても無理な話です。
こんな感じでWEBに記事にしてしまうと「うざいやつ」とかの分類に入ってしまい、思っていても発信するのを躊躇してしまいますね。

私の教育方針は「身をもってわかってもらうこと」です。
子供はいくら言い聞かせても分からないのが普通です。聞き分けの良い子供もいますが、大抵子供はわがままです。
「身をもってわかってもらうこと」なんて言うと今ではハラスメントって言われそうです。もちろん暴力を振るうとかだと論外です。

シートベルト


例えば子供は車のシートベルトが嫌いです。でも、子供が嫌がるからシートベルトをさせないとかは万が一の事故の時は命にかかわります。
シートベルトをやらないと危ないとか子供に言っても言葉では理解できません。
では、どれだけ危険か体験をしてもらうことにしました。
「シートベルトをしていないとどうなるか体験してみよう!」
場所は埠頭の広くひらけた場所。
後ろの席に座らせ前席の背中にクッションをつけて急ブレーキをかけました。当然、前の席にぶつかりますが、怪我はしません。
次にスピンターンをします。当然横っ跳びしますがドアにぶつかることはありません。
当然怖かったようで今にも泣きそうです。
次にシートベルトをして同じことをします。
体は揺さぶられますが椅子から落ちることはなく、シートベルトをすれば安全だと言う事がわかったようです。
私の子供はこれをやってから絶対にシートベルトをやるようになりました。 
子供も大人になって免許を取り車を運転するようになりました。
車のゲームでは無茶苦茶しますが実際に道路に出ると慎重に運転をします。
理由を聞くと
「ゲームと現実は違う、幼ない時の経験は忘れていない。車って普通は安全だけど、いざと言う時には牙を剥くのが体でわかっている」
と言います。
当たり前のことですが今の時代ではとても大切なことです。

プチ絶食

セミを捕まえてきて虫籠に入れたのはいいのですが、ほったらかしにして死んでしまいました。
「あれ、セミさん死んじゃったね。なんで?」
食べ物をあげないと生き物は死んじゃうんだよ・・・なんて言っても言葉ではわかっても、お腹が減ったらどんなに辛いかわかりません。体験したことなどありませんから。
「じゃあ、セミさんと同じ体験をしてみよう。朝から夜まで食べないでいたらどうなるかな?」
初めは痩せ我慢で「お腹減ってないもん」なんて言っていましたが夜になると「お腹減った」と盛んに訴えるようになります。
「きっとセミさんも虫籠の中でお腹を減らしていたんだね」
じゃあ、ご飯食べようか。
嬉しそうにご飯を食べたのは言うまでもありません。

体験する大切さ


ゲームでバーチャルな世界になれている世代はリアルだとこうなるんだとか理解する力に欠ける傾向にあると思います。
意見は色々とあると思いますが、私は実際に体験してもらって教えるのが一番だと思っています。
くれぐれも度を越さないように・・・


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