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直葬という形で母を見送る


そうか!
お通夜や告別式って
残された近しい人のためにあるんだ。


母は亡くなる前、
私にできるだけお金を使わせたくないからと、

直葬を希望してた。

通夜も告別式もいらない、
葬儀をしても参列する人居ないしと。

それに従って直葬にした。

私と夫と娘ふたりでお見送り。

今はコロナで親戚も集まれない。

それじゃあ
母を語るには足りなすぎ。

私が幼い頃うちに泊まったいとこ
母と一緒に育った姉妹
そこらじゃないと
母の思い出は語れない。

私が話したいんだ、母のこと。


母が、どうやってガンと向き合っていたか。
母がどんなふうに笑っていたか。

いま、苦しくて苦しくて
喉の奥がつまるのは

母のことを話せる人がいないからなんだね。

母の妹であるおばさんと、

電話で母の話をしてやっとわかった。

おばさんは、
「こうしてお母さんのことを話せる人が近くにいなくて辛いでしょう」と言った。

そう、それ。


明日火葬。

さっき、葬儀屋さんの霊安室で眠っている母に会いに行ってきた。

帰り道、ひとりで車を走らせ
気持ちを落ち着かせたつもりだったけど

帰宅すると

娘たちの賑やかな笑い声、
テレビを見て笑い転げてる夫

部屋が広〜く感じる。

感情がブワーッと膨らむのがわかる。

どうやっておさえたらいいんだろ。

胸が苦しい。心臓の鼓動が速くなる。

あ、ご飯が炊けた。


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