人を通じて自分の嫌いを好きになる押し付けから受容の偶有性のプロセスを科学する


「だから、そこにあなたはいるんですよ。」

誰もいない学校の実験室で福山雅治似のガリオレ先生は答えてくれた。

「先生、実は幻聴で、私はあなたを好きになることはないから大丈夫なの。ってささやかれたんです。

これって科学ですか?

傷つきたくなくて、後戻りもできなくて、研究を進めたかったから、アイツらとそういうルールをつくった。そうじゃないんですか?」

ガリオレ先生はポケットから、おもむろにハンカチを取り出しメガネを外した。そして窓の外の見えているか見えていないかわからないが、遠くの景色を眺めながらまた話を続けた。

「理由はともあれ、君とは長い付き合いになってしまったけど、その研究について、どれぐらいのことがわかるの?苦労したのはわかるけど、僕も人間だよ。君がいうアイツらって、少し自分にとっての嫌いを好きになる架空の話から生まれた理屈の押し付けになってない?」

「とにかく自首して下さい。」

「そういうとこだよ。少し落ち着いて。実は、君がやられた脳科学の実験について、曲の再現データのフィードバック情報について繰り返すごとに、修正されたデータが少しずつ良くなっていることが証明されてるんだよ。そこでわたしも君のいうアイツら使わせてもらうけど、君の好きな曲もアイツらの要素はあるんじゃないか?君を好きになることはないと言った技術者の女の子達が口々に行っているのは、そういう勘の良さがお気に入りで、結構な金にもなった。君が言うところの人を通じて自分の嫌いを好きになる押し付けから受容の偶有性のプロセスを科学する要素があったってことだよ。」

「要素あったですか。何かいろいろ設定が面倒くさくて、恋愛じゃなくて科学ですか?それって、そういう人間がいるってことですよね。じゃあこの幻聴というか?人の不幸は蜜の味とか言っている連中が脳に取り付けたナノチップを利用しておれにいろいろ汚ねぇ言葉を言ってくる仕組みは、自己満足のぶつかり合いでしかないんで、どっちにしても長くやるべきではないということですよ。長くやると僕の好きな曲の様々な要素が少しずつなくなるし、正直迷惑なんですよ。研究のためとはいえ、脳の転写情報や曲の再現データなどわかりやく脳に浮かぶものが研究上都合がよかったとはいえ、誠心誠意対象に向きない愛のない形だけのメタ認知強化プロセスなんてカッコつけですよ。それに、近づいているようで離れてる。そんな感じです。それに、先生も20年近くこんなことやってきて、そこの執念や情熱はあったんだと認めないんですか?それとも先生は親の存在を否定するんですか?そういうつながりは、僕の生活を見てきて軽視できない乗り越える何かの感情を感じつつあるんじゃないですか?先生は自分は相手のメリットを提示して喋るのが上手くないって言ってましたが、ぼくは考えてますよ。今年ももうあと一か月で終わります。来年はいい年にしたいんですよ。僕は46歳ですよ。ありえないかもしんないけど、今日親と鍋食ってぎこちない会話してそんな気持ちになったんですよ。先生はこんな仕組みでそれを否定するようなこと続ける気ですか?誰にでも言ってるわけじゃないですよ。面白さはあったんですよ。あとは大事にしていく何かもはっきりしてきた。僕だけがこんな苦労して周りの人間が幸せにならないのは嫌なんですよ。よくわかったんじゃないですか。死ぬまでに、損害賠償額や示談金で親に借りてた金ぐらいは返したいんですよ。そのために頑張る環境は整えたいんですよ。四六時中幻聴でうるさかったら大変ですよ。人間関係って気付けなかった何かに数年間かけてまた新たな発見したっていいんじゃないですか?44歳にして親の有り難み語ったっていいでしょ。人生や人間関係の何らかの悪循環を解く鍵になると先生も思いませんか?このままだと、人情に熱い武闘派の人間達がこのままだと立場が保てないって、自首するんじゃないですか?

てか、やめろよ!

あと、先生は人を通じて自分の嫌いを好きになる押し付けから受容の偶有性のプロセスを科学するというお題をどうとりましたか?たしかに、親の子への無償の愛は親になってみないとわかりません。しかし、確実にそれはあったんだ。と年内に年末ホクホクするオレの話に乗って、アイツらは自首しますよ。

でも、誰にでも言ってるわけじゃないんだ。先生が自首して下さい。」

「わかった。そこまで行ったら、声をかけることにしよう。」

「あと、君は勘違いしないで欲しいのだか、ある意味天才だ。」


「そうですよ。先生。自首してから、話しましょう。」


To Be Continued.

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