政治家が「高校生は三角関数より金融経済学を学ぶべき」とか言ってたので反論してみた

※内容を一部追加&修正しました(5/20)。

馬のイデアと申します。26歳メーカー勤務の男です。よろしくお願いします。

私は今まで理系として生きてきて、数学や物理を学んできました。そんな私が卒倒しそうな発言をする政治家がいました。こちらです↓

今回はこの「高校では三角関数より金融経済を学ぶべき」という主張に対して反論しようと思います。

金融でも三角関数使うよな?

この主張を見たときに私が最初に思ったことは、「金融の分野でも三角関数は使われるんじゃない?」ということです。
金融の分野では、金融商品の価格を決定するための方程式があるのですが、それを解く際にフーリエ変換という三角関数を用いた技法を使うはずだと思いました。私自身は金融工学について詳しくないので、確かなことは言えないのですが、こんなツイートがありました。

この千葉さんは数学教授なので、情報の信頼度は高いと思います。

…この時点で反論は終わってるような気もしますが、記事の内容としては寂しいのでもう少し続けます。

何を学ばせたいのか曖昧なんじゃない?

政治家の方はこのようなツイートもしていました。

金融経済というのは金融リテラシーのことだったそうです。ブラックショールズ方程式とかはお呼びじゃないみたいです。(最初から金融リテラシーのことだと書いてほしい…)

高校生は複式簿記やITリテラシーや栄養学や臨床医学も学ぶべきだそうです。

三角関数は専門知識の範疇らしいです。

…そもそも複式簿記とか栄養学とか臨床医学こそ専門知識の範疇じゃない?

あと何を学ばせたいのかが本人にとっても不明瞭なのでは?

まとめ

私も金融リテラシーは重要だと思いますし、それを高校までで学ぶことに必ずしも反対ではないです。しかし、話が金融リテラシー以外にも広がっていて結局何を言いたいのかが十分に言語化されていないと感じました。
どういう意図で主張されているのか分からないので、比較として三角関数が引き合いに出されている理由もよく分からなかったです。

今回は以上です。ありがとうございました。


追加(5/20)

藤巻さんの言葉の文字起こしがありました。
紹介いたします。

読んでみましたが、三角関数ってそもそも理工系分野では当たり前に使われる言語の一部みたいなものなので、測量技術などを引き合いに出して「専門でしか必要ない」というのは違うと思います。
私自身は物理学科出身ですが、それこそ物理では空気のように出てきました。

ついでに三角関数の有用性や面白さについて書かれた記事を発見したので紹介しておきます。


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