決意表明

昔からよく変わり者だと言われてきた。
変人とか、変態とか。

平凡より変人や変態に憧れていたし、願ったり叶ったりであるのだけど、心のどこかで後ろめたさみたいなものを感じていた。それは演じていたに過ぎない。まるで誰かの小説みたいに。

田舎の中学から少し大きな街の高校に進学し、本物の変人に出会った。こうはなりたくないしなれないと。

変人にもいろいろあって、それは天才だっりただの気持ち悪い人だったりする。

誰にも持っていないようなものを持つ天才に私はなりたかった。誰も思いつかないようなアイデアを出す、誰も考えないような視点から物事をみる人。ずっと憧れていたけれど、その考えこそが平凡だった。

長い長い歴史の中で、数々の偉人が成し遂げてきたことや閃いてきたことがあるのに、これ以上私が真新しい何かを生み出すのは無理だ。

わかってたけど認めてこなかった。私が考えていることは誰かの派生であり真似事にすぎないこと。でもひゅっと受け入れた最近。

凡人が天才に憧れることも真似をすることも、そのことで苦しむことも、これまでもたくさんの変人に憧れる凡人がしてきたことだ。私もその1人でいい、憧れる楽しさや苦しさを平凡に表現する。それでいいし、それしかできないならそれを頑張る。

もしかしたら、何百、何千、何億に一回くらい誰かのどこかにちょこっと響くものが創れたらたらそれでいいや。いいよね。

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