金魚坂めいろ引退騒動はシナリオありき? ~DWU騒動との関連とは
金魚坂めいろ引退騒動に関しては、所詮はにじさんじにおける身内のゴタゴタであるから気に留めるつもりはなかった。
ただ、同様なケースは以前にもあり、そして、変なところに飛び火していたことを思い出した。
今は非公開となっている5/30に配信されたDWUの件だ。ここで、にじさんじの内部文書が公開された。それは業界に対してのある種、暴露であった。
金魚坂めいろ引退騒動の裏にはDWU騒動同様な背景があるのではないかと思い、筆というかキーボードを走らせている。
ただ、これもまた何処からか真意を聞き出したわけでも、真実が判明した訳でもない。あくまで私の考えを形にするだけ。
それゆえ与太話となること、また、ビジネス的な視点からVTuberの裏側にも踏み込むため、VTuberを夢のままでいたい人、遊びを仕事として真剣にやるから業界が成り立っていると信じている方にはお戻り頂きたい。
とはいえ、DWUというアングラ、ある種のゲテモノだから好きに書いても大きな問題はなかったが、にじさんじの話題を扱うとなると前置きをしてもリスクは大きいのは承知である。
前回のホロライブの記事でさえアレだったのだから。
また、背景からもVTuber鳴神裁が多く関わっていることも合わせて、ネタとして扱うには危険が倍増するのは百も承知である。
だが、DWUの件の真相に近づけるのであれば、DWU騒動を散々書いてきた私にとって扱わない理由はないだろう。また、今更このネタを扱うのも後で少し語るが、反応にしろ、動きを見ていた部分もある。
それをまず前置きとしたうえで話は進める。
■リークは誰からか?
さて、今回の金魚坂めいろとその周りの騒動は元々、臭わせ等から以前より色々と言われていた。
それらの噂の裏付けといえるモノを出したのが、鳴神裁の動画である。そんな彼にしても臭わせ等から疑問に思って、情報が集まり、裏付けを取っていった様ではある。
その後は展開は彼の言う通りというよりは完全にリーク、情報漏洩、内部告発であったことが発覚したという流れである。
ただ、リークはあれど、この騒動自体は公式、配信などの表だった情報を見ていても、普通にしこりは残っていただろうが。
さて、ここでは騒動の裏側ではなく、リークを軸に考えていく。
このリークに関しては公式発表からも金魚坂めいろ本人がした説が有力というか、そう信じたいとする者が多い印象だ。その後の展開から考えても、社内にも内部告発をした人物がいるのが濃厚だろう。
この点をDWU運営による内部文書公開に照らし合わせると、今回の件は同様と見る事はできないだろうか。
それもあって、いったんは別の視点を軸に語ろう。
今回のリークで誰が一番得をするかだ。
金魚坂めいろ自身がこの件でリークして、自分の立場というか名誉を回復は出来るだろう。ただ、金魚坂めいろという外見、VTuberの名誉が回復されても、その外見で活動が出来なければ無意味だ。
リークによって名誉が回復しても、今となっては中の人、ライバーの名誉でしかない。
つまり、ライバーとしての名誉が守られて得をする人は、彼女の転生に関わる人ぐらいだろう。これ自体も、まだ彼女自体の得でしかないと思うだろうが、そうではない。
今のVTuberは個人勢で成功している者も少なくないとはいえ、その規模から考えれば 第三者の介入なしでは成立しない。
イラストを描く絵師にしても、有名所となれば問題がある人物の依頼は自身へのリスクともなる為、避けるだろう。
それにVTuberのライバーだけが転生の選択肢ではない。ともあれ、次に繋げるには正当性を対外的に知らしめる必要がある。
ここはDWU騒動においても似た点がある。
現にあれだけの騒動後でも、消えることなく活動をしている。その後もFANZAから企業案件を受けており、最近ではエロゲーでの出演も決まっている。
ただ、エロゲーとはいえ、メジャー路線ではない。元々の方向性にしろ、これを成功とまでみるかは意見は分かれそうだが、ひとまずは金銭的な問題はこの件で解消された旨は発している。
ともあれ、あの騒動で中の人もおかしい、問題があるといった具合に印象が付いていれば、こうはならなかっただろう。だからこそ、次がある。
ただ、最近のDWUの活動ぶりを見ても、中の人がVTuberに対して積極的であったかは疑問が残るが。
また、社内から内部告発は、社内のパワーバランスが変わることになるだろう。
現に芸能界とて独立騒動などにおいて、正式な内部告発よりは週刊誌からのリークで大事に発展するケースはよく見受けられる。
リークとは駆け引きの道具としても使われるのである。
■VTuberに裏方で関わる人は多い
週刊誌といった例を出したが、VTuberに関わる記者が話題となった件があった。
企業側に有利になるような記事を書いていたことで、契約解除となっている。ただ、このメディア媒体はまとめサイト以上、ネットニュース未満といった所。なので、記者といっても個人レベルかもしれない。
後、企業側と記者の癒着があったとは書かれていないが、上記のサイトで契約解除と強い発信をしている所から、それを邪推してしまう。
さて、話は少し逸れたが、今回の件をDWUの運営が内部文書公開した件と照らし合わせれば、リークに関してはより鮮明となるだろう。
あの内部情報が事実とすれば、誰かが鳴神裁だけでなく複数の相手にリークにした事になる。真相はともかく事実、同タイミングで鳴神裁とDWUの運営は同じネタを扱っていた。
そもそも、VTuber業界は外部の出入りが多いし、社内の技術者等であっても転生を行っていると聞く。内部漏洩など、ライバー本人でなくとも何処で起こっても不思議ではない。
どのような格好であれ、内部情報が第三者から漏れることは、相手にとって不利益な話である。
そして、DWUの運営が内部文書公開で、にじさんじにしろ、いちからが一切の声明を出なかった件だ。これは当時、自分は会社の力関係などかと思っていたが、今回の件でハッキリと思った。声明を出したら、困るのは自分達だからだ。
いくら反論したくとも、「内部漏洩」を認めた上で声明を出すしかないからだ。この場合、痛み分けというか、大手の方がダメージはでかい。
また、それによって痛くもない腹まで探られるわけにもいかない。
特に関係する企業、出資している側にも内部漏洩を説明する求められることになる。
今回にしろ、前回にしろ声明が出なかった理由に関しては、こう考えるとしっくりとくる。声明がないことも、声明の一つである。
実際、金魚坂めいろの件でも1ヶ月弱たっても動きは何もない。特に今回はネットニュースが多く取り上げられ、取材を申し込まれても回答はなかった。
おそらく、今回のリーク者は前回のDWUの運営とも関わっているのではないだろうか。「内部漏洩」を認めないのであれば、その事は罪に問えない。そう考えれば、まだ社内に籍を置いていても不思議ではない。
いささか考えが飛躍していると思うだろうが、話を続ける。
内部漏洩など、安全や立場が保証されてなければ安易に出来ることではない。それも一度でなく、複数となれば、同一犯であろうと、なかろうと異質である。
また、鳴神裁がこの件でいまだ強気に出れるのは、リーク者に信用できるからもあるだろう。そのため、今回だけの付き合いではないとも想像できる。
そして、DWUの運営にしろ対企業であの様なやり方が出来たのは同様な信頼できるリーク者であったのだろう。
そう考えると「内部漏洩」は日常化していると、一概に飛躍した考えとはいえなくなる。
また、この手の事業はまだ始まったばかりだ。自分が知りうる情報を売って、立場を良くしようとすることは珍しくはない。倫理観がまだ薄い、新興状態だから出来る手でもある。
■週刊誌レベルの脚本
リーク者の存在を裏付ける部分に、にじさんじ、鳴神裁双方の発表タイミングも見て取れる。それが2回目の動画での投稿時間などだ。
にじさんじの長文は事前に準備されていたモノだろうが、動画が公開後、1時間以内の発表タイミングから見ても、口裏合わせをしていたと思えるほどのモノだ。
リーク者によって、口裏合わせ的にタイミングを把握していたのだろうか。また、時間的タイミングだけでなく反論内容も同様である。
真相はどうであれ、そう感じさせるほどに見事なタイミングだ。
これも文春砲などから見ても、発売される前の週刊誌の内容に対して、謝罪をする芸能人のようなシナリオありきな展開である。そう、プロレス的な脚本が見て取れる。
もし、この対立構図がプロレス的な脚本があったとすれば、金魚坂めいろ擁護によるリーク対夢月ロア保護する社内といったタイトルマッチとなる。
変に飛び火しているが実際の所も、元から身内のゴタゴタでしかない。
ここはネタでも語られる、「VSダークライ」といった私を含めた考察勢が、金魚の糞のように付きまとっているのだろうが。
また、DWU騒動時の内部文書の内容にせよ、身内のゴタゴタに関するモノだった。
■新しい働き方が求められる時代
話は逸れるが、宅配代行サービス「ウーバーイーツ」に関しては、利用者以外に配達員としても新たな働き方として良い面もあるモノの、その責任問題に関してはしばしば運営会社は個人事業主を盾に無責任である。
これがビジネスのシステム、新規の形態などの点で良い悪いとはなかなかいいがたい部分もあるものだが。
ただ、この個人事業主を盾に運営会社はあたかも責任はないとするのは、金魚坂めいろ引退騒動でも見て取れることである。
VTuberは事務所に所属していても、あくまで個人事業主としての契約に過ぎない。これは芸能事務所もほぼ同様である。
「ウーバーイーツ」のように、今回の金魚坂めいろに関しても個人事業主側の責任といった印象が拭えない。
ここに関しては今後の働き方とVTuber業界の変容によって、大きく問題視されていくかも知れない。
現に最近では芸能界においても、公正取引委員会が契約内容等から独占禁止法で踏み込んでいる。
同じ芸事を売りにするVTuber業界もそれに習っていかないと、今後は法でも裁かれることになるかも知れない。今回の件には話題性の他にも、そういった時事的な側面もあると思っている。
■最後に
今回の騒動もそうだが、VTuberに関しての個人的な考察のどれも書いた本人の単なるお気持ち表明でしかない気がする。別に感情的な視点、感想を批判したいわけではない。
私がこう書いてることも、そういったモノだとも思っている。私の場合は、何処か陰謀論めいた部分もあるが。
ただ、今回の件にしてもVTuber業界外からの情報を元に多様な方面で考えないといけない点が多い。内部告発の在り方、運営と個人事業主の在り方など様々な点が交錯している。切っ掛けは些細な点だとしても。
感情的な視点で語ったところでは何も解決する話ではない。そもそも、こういう裏事情は芸能界でも同様で、週刊誌が何年と騒ぎ立てても解決を見せていないのだから。
現に芸能界で何か問題があっても、芸能人自体がやり玉に挙げられる。闇営業問題とて、事務所側に対して一切の責任がないといったスタンス。また、某男性グループ事務所とて、多くの問題が出てきてもそのタレント自体のみに注目されている。
ただ、それらには事務所側の問題は含まれているし、裏事情からそういった要因があるのは、近年では割と明らかになっている。
公正取引委員会が踏み込んでいるのも、そういった部分はあるのだろう。
また、電通とて社員を個人事業主とする話が出てきている。あまり踏み込んでは語らないが、昨今の流れはあるにせよ、今までの事件等から理想的な話と捉えることはないだろう。
そうでなくとも、今後は個人事業主という働き方は我々にとっても、人ごとでなくなるかも知れない。
それほどにこれらは簡単に語れる話ではない。
今回の騒動にせよ、DWU騒動にせよ。ただ、単純に見た場合、同じ失敗を繰り返しているだけに過ぎない気はするが。
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