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ツカモト シュンのサブカル一人語り

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ツカモト シュンが勝手気ままに一人で語るコラム、雑記。 基本一つの作品をテキストにして、サブカルチャーに関して語っていくスタイル。
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#ゲーム

コスパ重視時代との対決 ~矛盾するライトノベル商業構図

先日の記事は割と反応はあったモノの、タイトルにある"矛盾するライトノベル商業構図"に関しては、ほとんど触れられていない状況であった。ここは反応だけの話だから、それが結果の全てでもないだろうが… 確かにこの反応にしても前回の記事は『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』から見た話でやっている以上、多少は仕方がないと部分と自分も理解していた。また、その中で見えてきたことであり、考えは完全に纏まっていない部分もあった。 それで今回は改め、"矛盾するライトノベル商業構図"を軸にして

矛盾するライトノベル商業構図 ~ラノベ10冊分のワンパッケージ作品の台頭

2022年春アニメである『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』を見ていて、自分としては面白くないながらも考えさせられる点が多かった。 正直、この作品で何が面白く、何がダメかと考えていると、別の点で大きな問題を抱えているのが見えてくる。それだけに自分は本当の意味で楽しんで見ていた作品と言えるかは疑問ではあった。 その点はひとまず置いておくにせよ、この作品で見えてきた問題とは商業展開で求めるモノが売り手、買い手でズレて認識しているのではないか?である。 そもそも、転生モノの

とあるなろう系パロディが話題になる中で『ライブ・ア・ライブ』を語ってみた

河本ほむら原作による『異世界転生者殺し -チートスレイヤー-』が1話だけで大いに話題になっている。 タイトルからも分かるようになろう系テイストだが、その中身はなろう系フォーマットによるモノではなく、人気なろう系作品に対する悪趣味なパロディのようだ。 また真相か、ネタかは分からないが、原作者の作品があるなろう系作品に知名度でも負けたことに対する、腹いせではないかと言われる始末。 ともあれ、1話時点なのに色々な所、動画サイトでもネタとして語られていた。しかし、このネタのされ

『Helltaker』1周年と持続可能なコンテンツ作り

『Helltaker』が1周年という事で、新チャプターのアップデートが行われた。 このゲームは無料で提供されているが、海外のタイトル。 先の記事でも記載があるように言語の壁があるのに、日本でもその人気を爆発的に伸ばしたのは日本語化Modの影響は大きいだろう。その日本語化Modを含む多言語版Modは、開発者が有志に向けてテキストファイル、制作手順などで後押しした影響も大であろう。 日本外でのことは詳しくは知らないが、多言語版Modがあることに世界中の多くのプレイヤーから遊ば

海外勢VTuberのゲーム配信懇願は日本とは意味が違う

VTuberの発言がゲーム関連を専門とするネットニュースで扱っていた。 さて、この「『ペルソナ3』を配信させてほしい」の本質は幾つかの要素が重なり合っている。だから、単純な問題ではない。 それもあって、VTuberの発言ながらゲーム関連のネットニュースでも取り扱っている。 当然、後日談を含めた点もVTuber関連を扱うサイトでも取り上げている。それ以外であっても、まとめサイト等でもこの話題を扱っている。 今回は、なぜゲーム関連のネットニュースがこの件を取り扱ったのかとい

『同級生リメイク』はエロゲーである事の再確認

『同級生リメイク』の発表に驚いた。そもそも前情報なしでの唐突の発表だった。 ファミ通.comでさえ、アダルト商品となる本作を配慮の上で情報を掲載しているほどだ。やはり、ゲーム史においては欠かすことの出来ない、タイトルと位置づけているのだろう。 さて、今回はそんな『同級生』に対する思いで話を踏まえながら、『同級生リメイク』について語って見たい。 ■『同級生』の思い出とリメイクに対する思い『同級生』を作り出した会社、エルフ亡き後、このリメイク作の発売元となるのはFANZA

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『ファイナルギア-重装戦姫-』をプレイして見えてきたモノ ~「中国製日系ゲーム」とは

以前より『アズールレーン』、『ドールズフロントライン』といったゲームタイトルを興味はあったが、自身のプレイ環境(時代遅れのタブレット)から見送ってきた。 そんな中で『ファイナルギア-重装戦姫-』(以下、ファイナルギア)は「美少女×クラフトメカRPG」ということで自分の琴線に触れる内容だけに、環境を整えてプレイを決意。 いや、自分な好きなモノの詰め合わせモノだけにやっぱり面白い。 さて、「中国製日系ゲーム」、「日式遊戯」など色々と言葉があるが、中国製でありながらほぼ日本テイ

「スーパーマリオブラザーズ35」という誰でも参加できるお祭り

「スーパーマリオブラザーズ35」をゲーム配信する動画を見ていて、懐かしさに覚えた。だが、従来の「スーパーマリオブラザーズ」だけでなく、オンライン、バトルロイヤルといった要素を付与しているから新しさも感じさせてくれた。 そんなスーパーマリオブラザーズも35周年。当然、当時を知らない子達もこのゲームをしていると思うと不思議な感覚となる。 自分はNintendo Switchを未だ買っていないので、未プレイではある。また近年のマリオブラザーズにも触れて折らず、ほぼ「スーパーマリ

今だから読み直したい『BREAK-AGE』 ~ゲームを通しての青春と同時にゲームの在り方を説いた

■昔のゲーム漫画と近年のゲーム漫画『ゲーミングお嬢様』、『対ありでした。』などの漫画を読んでいると、自分が子供の時に読んでいたファミコン、ゲームをプレイする漫画が如何に荒唐無稽だったかと感じてしまう。いや、それはそれで面白いかったのだが。 確かに『ゲーミングお嬢様』も荒唐無稽という声もあるだろう。それは認める。 しかし、昔はそれよりもひどく、実機で再現不可能の事を堂々と語って都市伝説としたり、今の格闘ゲーム論で「死ななきゃ安い」もびっくりで無理な逆転劇も多かった。(むしろ

カバーの騒動から考える、VTuberと独自プラットフォームの必要性とは

こちらの件でカバーの対応に関しては他でも散々と語られているので、私はこの件から次に来るスタイルに関して考えてみたいと思う。 ■今だから、『Magical Stone』を振り返るさて、『Magical Stone(マジカルストーン)』というゲームをご存じだろうが。後で語るがVTuberとはある意味では縁が深いタイトルである。 e-sportsが今ほど普及していない中で『ぷよぷよ通』をe-sportsとしてようとして、紆余曲折あり開発されたパズルゲームである。ただ、その背景は

なろう系のチートスキルはのび太の秘密道具の使い方にも負ける ~もしくはチートコードはRTA走者の魅力にも劣る

何となく、上記のタイトル文がキャプション、説明文として思い付いた。 これだけで理解出来る人はいるだろう。 ただ、キャプションである以上、この先には更なるモノに引きつけることが必要となるだろう。 別にこの事でなろう系批判では語る気はないけど、ただその差がなろう系の意義に繋がり、普及、受け入れらた部分ではあるのがわかりやすいなという点でも面白い所である。 それに語る点もゲームプレイを軸に語っていきたい。 (自身の経験から感じた点で語っています。特にゲームの部分に関しては情報、

『沙耶の唄』はセカイ系と見るべきか?

■自分は『最終兵器彼女』(著者:高橋しん)は嫌いじゃないのですが、とにかく肌に合わない。こんな風に書くと誤解されそうだけど。 この作品は純粋なセカイ系なので、そこは好きです。変にセカイ系を意識して作った作品は作り物感の部分が見えてくるから、セカイ系とは合わない気がする。 実際、セカイ系自体が創作物の作り物、そして、その上特殊な状況下で話は進む更なる作り物なのですが。 ただ、『最終兵器彼女』は初期のセカイ系においての最高傑作。 これは間違いない。あのラストは素晴らしい。 でも

『Helltaker』好きなモノを形にするスタイル

■『Helltaker』というゲームの内容がTwitterで流れてきたので、無料という事もあり気軽な気持ちでプレイしてみた。 画像からも分かる通り、今風のデザイン、また日本産でないのも分かると思います。 だからこそ、英語という壁も気にせず無料という事もありプレイには抵抗はなかった。 画像でもインパクトあるだけに、すぐに日本語MODが出て来て助かった。 ただ、このローカライズ方法に関しては制作者が動画で公開されていたりする。世界での普及を考えると、言語の壁を取り除くのが一番。

作家になりたければ、『Fate』シリーズを真似るな!!

【この記事は2019年12月26日に投稿された動画を元にしたモノになります】 ■近年、小説投稿サイトのメジャー化やなろう系の普及によって、ライトノベル作家になりたい人には、その道が広がっております。一昔前でも、同人ソフトなどによって、プロへの道は先駆者達が割とならしてきたと思います。 それでも、作家になりたい人にはその道は依然として厳しいモノです。 私も作家というよりは、コンテンツづくりに携わりたいと多くの本や作品を見て、学んできました。また、ゼロ年以前より大きく変化して