『Helltaker』好きなモノを形にするスタイル
■『Helltaker』というゲームの内容がTwitterで流れてきたので、無料という事もあり気軽な気持ちでプレイしてみた。
画像からも分かる通り、今風のデザイン、また日本産でないのも分かると思います。
だからこそ、英語という壁も気にせず無料という事もありプレイには抵抗はなかった。
画像でもインパクトあるだけに、すぐに日本語MODが出て来て助かった。
ただ、このローカライズ方法に関しては制作者が動画で公開されていたりする。世界での普及を考えると、言語の壁を取り除くのが一番。でも、制作者が行うには労力的に無理がある。そうなるとMOD文化的にも、有志に頼るのが有効な手である。
おそらく、『Helltaker』はこれからまだ伸びてくるかも知れない。
■追記
翻訳に関しては日本語翻訳を担当された方が、下記の記事で詳しく書かれています。
■ゲームの内容は『倉庫番』スタイルに要素をプラスしたパズルゲーム。そして、キャラクターゲームとしての要素も。
歯ごたえのあるパズルゲームにじっくり攻めていたら、最後の最後では死に覚えゲーに変ぼう。ここは海外らしい展開である。
とりあえず、スキップして話自体は見る事はできるので、ただ話の結末を見るのにはストレスもなく満足な出来。
この内容なら、少額であっても有料で損はない出来であった。
投げ銭的には別のコンテンツを用意しているから、無料であっても収益を出せるように作られている。
ただ、有料にすると弊害もある。ゲームデザインといい、キャラデザといい、売れ線でないが売れ線を狙っているからだ。
矛盾した言葉で語ったが、丁寧に言えば普通の商業ならまず売れないが、ニッチ向けには売れる線を狙っている。
『Undertale』にしてもそうだけど、一般作で勝負しても入り込む余地はないが、ニッチでは儲けは少なくとも個人やるには十分な市場が存在している。
これは『ブルーオーシャン戦略』だが、もう大手の真似ではなく独自性でも売れる武器で戦うのが今風なのかも知れない。
■しかし、『Helltaker』の海外センスは日本でもメジャーではないにしろ受け入れられている。だけど、真の意味では理解しづらい。
カートゥーン風味なデザインとは分かるが、日本人にとってはカートゥーンの記号はよく分からない物である。
ここらは日本の萌え文化を受け入れても理解してない海外と同じで、理解できなくとも感じ取れればいいのだろう。ただ、分析する側からだと歴史やルーツが分からないのはもどかしい。
ただ、上記の記事で制作者はポーランドのクリエイターとのこと。制作者がカートゥーン文化にどれだけ浸かっているのかは分からない。
ただ、記号を完全に理解しているため、日本人よりはカートゥーンにおける理解度は高いのは間違いない。
■ともあれ、海外であっても『Helltaker』のセンスはメイン、主流ではないだろう。でも、制作者の好きで形にしたのが、この作品であるのは間違いない。その好きに対して共感したモノによって、金銭的にも支えられる。
それが市場的な未開拓だけでなく、制作的な部分で新たな形としていくのも『ブルーオーシャン戦略』では求められている。
実際、『Undertale』、『Cuphead』にしても作品の中身と同じぐらいに、その制作スタイルにもスポットが当てられている記事を見る事ができる。
それこそが答えなのかも知れない。
【2020/5/19 『Helltaker』に関する記事が出てきたため、情報を補足する感じで色々と追記】
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