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鳥取にいる今のわたしを整理してみた。

Jクラブ経営企画としてのわたし

 いま私はガイナーレ鳥取という鳥取県をホームタウンとするJリーグクラブで経営企画として働いている。経営企画の仕事は、事業戦略・組織戦略の立案・マネジメントなど。私の場合はそれに新規事業が加わっている。Jクラブの経営企画はデスクワークではない。実際に試合運営にも関わるし、ホームタウン活動の部署と事業戦略を練り直すこともあれば、うちの場合は畑で作業したりもするし、トップチームやアカデミーの長と予算や資金繰りの話ももちろんする。また実際の現場で感じる違和感や気づきを元に近い未来スポーツビジネスがどういった方向に動き、そのためにクラブが今しておくべきこと、必要になるスキル、マインドは何なのかを考え動く必要がある。

 また、新規事業に関しては「サッカー」や「地域の人の数」に影響を受けない事業KPIを持ち、クラブ収益のポートフォリオのひとつとして十分成長し得るマーケットで勝負していく。そして同時に大事だと思うことは地域を主語にしているかどうか。ここ数年で立ち上げた事業をこちらです。

(2017)耕作放棄地を利活用した芝生生産事業「しばふる」
(2021)スタジアムの非稼働時間・空間を利活用した「夜宴スタジアム」

いち零細企業代表としてのわたし

 一方でクラブスタッフとは別の顔として2020年2月に立ち上げた株式会社GTベンチャーズの代表をしている。この会社はガイナーレ鳥取の新規事業「しばふる」で生産した芝生の販売・マーケティング機能としてだけでなく「事業を通じて地域の魅力を証明する」というミッションを掲げた地域を舞台にした事業開発会社だ。ただこの会社はクラブの子会社ではない。わたし個人としてガイナーレ鳥取のポテンシャルを最大化するために必要な投資だと判断し立ち上げた。今後は鳥取で培った事業モデルやノウハウを地域を広げて事業立ち上げや協業を進めていく予定。

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地域価値の最大化のベースはつながりの数

 話は戻り、Jクラブの経営企画としての重要指標は「地域価値の最大化」と捉え、常に共通言語として話すようにしている。「地域価値」といっても売上やスポンサー数など色々な捉え方ができるし因数分解もできるが、私が大切に思っているのが「つながりの数」。いくつか例を挙げてみると、クラブを支えてくださるスポンサーのみなさん、スタジアム来場者やファン・サポーター、ホームタウン活動で触れ合う地域の人たち、また協働する地域企業や自治体のみなさんでもある。アカデミーでいえば支えてくれている父母や地域のみなさん、学校の先生、行きつけのお店のマスターかもしれない。スタッフの友達や知り合いの数でもある。こうしたつながりの数を言い換えれば「クラブが発信した時に耳を傾けてくれる数」なんだと思っている。こうしたベースの指標が地方クラブでの経営では欠かせない。

地域とわたし

 鳥取に移り住んで4年目となる。移り住んで2年目あたりからクラブスタッフとしてのわたし、事業会社のわたしという肩書を外した時に地域に存在するわたしは何なのか考えるようになった。寝るために帰る生活が空虚に感じたのだと思う。いまこの瞬間も自分の人生の大切な時間なわけでもっとクリエイティブな時間の使い方ができないかと思い、鳥取で出会ったいろんな人たちと仕事とは全然関係のない話をしていくうちに「空き家」というキーワードが舞い降りてきた。鳥取に来るまで一生ヤドカリ族で場所に縛られる生き方はしたくないと思っていた自分が変わっていった。「家」の捉え方・価値は地域によって大きく違う。自分のそれまでの思考は「お金」に縛られてるが故だったと気づいた。そして2年程探しに探して空き家を見つけ、リノベーションプロジェクトを今年立ち上げた。それが#SAKAEHUBというプロジェクト。ネットで発信したところ既に15名を超えるメンバーが集まっている。みんなでどんなものが作れるのか、作った後にどうなるのか。そのプロセスを今後も発信していきたいと思う。

 たまにはこんな感じで今の自分を整理してみるのも面白いですね。スポーツビジネスに興味がある、地域共創に興味がある方はぜひわたしのTwitterをフォローしてやってください。LOVE , J.LEAGUE!

#私の仕事

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