見出し画像

文学は、人間を根本から、励ますものでなければならないと思います。

私は、文章を書くことが苦手だ。

学生時代は理系で、いわゆる文系科目は大の苦手だった。今の仕事も技術職だし。

しかし、文学の魅力に憑りつかれて以来、創作意欲というより、文章で物事や感情を表現できるようになりたいという想いが、沸々と湧き上がる。

小説との出会いは、2年前に過労で抑うつ状態になってから。
私は絶望していた、世界にそして自分自身に。
そんな中、自分を励ましてくれたもののひとつが、何の気なしに読み始めた小説だった。3ヵ月間の休職期間、そして職場復帰してからも毎日小説に触れ続けている。初めは現代の国内作家さんから入り、その作家さんが影響を受けた本、好きな本など興味の幅を広げていった。
(例えば、西加奈子→トニ・モリスン→フォークナー→大江健三郎…みたいにときに遡りながら、ときに現代に近づきながら。)

文学は、人間を根本から、励ますものでなければならないと思います。

最近特に好きな作家、大江健三郎のエッセイの言葉だ。

文学による効用とか、読書をする意味とかそんなことは知らないし、興味がない。本を手に取ったのは自分の人生に必要なタイミングになったからで切実かつ自然だったのだ。

自分の人生に満足していない訳ではないし、クリエイターになりたい訳でもない。でも日々の感じたことや思っていることを、あのとき私を救ってくれた文章という形で表現できるようになれば素敵だと思って、とりあえずnoteという形でやってみる。

面倒くさがりで、飽き性である自分がいつまで続くか分からないが、小説を読むことが日常に溶け込んでいったように、書くことを通して自分の人生をほんの少し豊かに、面白おかしく生きたいという試みである。

今は素人の便所の落書きだが、いつしかきちんと読めるように仕上げたい。

希望的観測を込めて…


この記事が参加している募集

#自己紹介

230,200件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?