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卓球について③【ラバーって貼り替えるもの?】

卓球に必要なもの、大まかなルールがわかればあとは仲間を一人誘って卓球を楽しむだけ!なのですが、卓球の壁の1つに用具の種類の豊富さというのがあります。特にこれから始めるという方はお店で組まれたスターターセットや、店員さんおすすめのセットで購入される方がほとんどだと思います。もちろんそれで十分なのですが、せっかくたくさん種類があるので、自分で選びたいですよね?こだわりたいですよね?
今回はその中でも一番変える頻度の多いラバーについて、少しお話できればと思います。

ラバーって貼り替えるもの?

恐らく初心者の方の多くは最初にラバーを貼ったまま一度も張り替えずに2〜3年、もしくはそれ以上使っていらっしゃる方もいると思います。特に中学生や、健康や趣味の一環で卓球をされている方に多く見受けられますが、実はラバーにも寿命があるので貼替えが必要です。

ラバーの寿命

ラバーはシート(表面のゴムの部分)とスポンジがひっついたもので、シートとスポンジはそれぞれ練習で消耗、へたってくるため、どれだけ大切に使っていても寿命がやってきます。
一般的には練習時間80時間というのがラバーの寿命と言われています。毎日練習している方は約1ヶ月、週に2〜3回練習している方は2〜3ヶ月、週1〜2回の方は3〜5ヶ月程度を目安にするのが良いでしょう。またトップ選手の中には1週間後で貼り替える選手もいます。しかしこれはあくまで理想なので、そんなに頻繁に貼り替えられないという方も多いと思いますので最低でも半年〜1年を目処に貼替えを検討されたら良いかと思います。
また試合前に新調したいと言うのであれば、上記を参考に試合の2週間〜1ヶ月前に貼り替え、少し調整してから試合に挑むのが良いでしょう。

ラバーの状態も大事

上記はあくまで時間での考え方ですが、練習内容も各々違いますので、ラバーの寿命も変わってきます。

・弾みが悪くなってきた
・ラバーの表面が白くなってきた
・ラバーがツルツルになってきた
・ラバーが欠けてきた

これらに当てはまるようでしたら貼替えのタイミングです。またラバーは2mm以上欠けた状態で使用し続けるとルール違反となり、大会で使用できない可能性があります。(公式審判がつくような大会ではチェックがあるためまず認められません)




ラバーの種類

どんなラバーに貼り替えるべき?

いざ、ラバーを張り替えよう!と思っても各メーカーからたくさんの種類のラバーが出ていますので何がなんだかという方も多いと思います。あくまで趣味嗜好の方でしたら今貼っているラバーと同じもので構いませんが、これから上達したい、ステップアップしたいという方は、ラバーも今より少し良いものを選ぶのが最適です。

前々回にも軽く紹介しましたが、ラバーは大きく分けて

・裏ソフトラバー
・表ソフトラバー
・粒高ラバー

の3種類あります。
この中でも裏ソフトラバーが主流で、ほとんどのプレーヤーは裏ソフトラバーを使用しています。ある程度基本ができるまでは裏ソフトラバーの使用をおすすめします。
表ソフトラバーや粒高ラバーは裏ソフトと違い、表面に粒が出ている状態のラバーで、裏ソフトでは出せない変化を出すラバーです。今回は裏ソフトラバーについてもう少し深く掘っていきたいと思います。

裏ソフトラバーの種類

大きく分けて3種類

実は裏ソフトラバーと言っても、いろいろな種類の裏ソフトラバーがあります。
大きく分けて

・高弾性ラバー
・テンション系ラバー
・粘着系ラバー

の3種類あり、自分の習熟度やプレースタイルに合わせて選んでいきます。

①高弾性ラバー
弾性のあるゴムを使用し、安定性もスピード性もあるラバー。適度な弾みでコントロールしやすいのが特徴です。初心者はまずこちらを選ぶのがおすすめです。

・マークV(ヤサカ)
・ヴェンタスレギュラー(VICTAS)
など

②テンション系ラバー
テンション系ラバーは簡単に言うとラバーの表面が引っ張られた状態のラバー。高い弾性と摩擦力が特徴で、高弾性ラバーより弾みもスピードも◎。しかし弾く力が強い分、高弾性ラバーよりコントロールが難しいので、中・上級者向きです。
ドライブなどでガンガン攻撃したい方におすすめです。

・ヴェンタスエキストラ、V>15シリーズ(VICTAS)
・ファスタークシリーズ(ニッタク)
・テナジーシリーズ(Butterfly)
など

③粘着系ラバー
名前のとおり、ラバー表面がペタペタと粘着性のあるラバーです。粘着ラバーはボールがラバーにくっつくことによって回転をかけるラバーですが、テンションラバーと違い弾性が強くないのでコントロールもしやすいのが特徴です。

・狂飆ネオ3(ニッタク)
・翔龍(ヤサカ)
・トリプルダブルエキストラ(VICTAS)
など

厚さや硬度もある!?

また、ラバーにはそれぞれスポンジ部分の厚さと硬さ(硬度)があります。

■厚さの違い
スポンジ厚ければ厚いほどボールが食い込みやすく、回転がかかりやすく、また弾む力も強くなります。強いボールを飛ばしたい、回転や威力のあるボールを打ちたい方には「厚」や「特厚」がおすすめ。

「中」のラバーはコントロールしやすく、台上プレーがやりやすいです。初心者はコントロールのしやすい「中」でまず練習しましょう。

「薄」、「特薄」は守備型向け。弾みがないので相手のボールの威力や回転を吸収してくれます。守ってプレーしたい方にはこちらの厚さを選ぶのがおすすめです。

■スポンジの硬さ

スポンジの硬さもプレーに大きな影響を与えます。
柔らかいスポンジは球が食い込みやすいので、回転もかけやすく、コントロールしやすいのが特徴。
スピード感を重視するなら硬めを選ぶのが良いです。
各メーカーのカタログには硬度も載っていますので同メーカーで硬度の比較をしながら選んでみてください。
※各メーカーそれぞれの基準で硬度を示していますので、同じ数字だから同じ硬さではないこともあるので注意してください。

適切なメンテナンスを心がけよう

ラバーは使えば使うほど消耗し、寿命が来るのも早くなりますが、ラバークリーナーでこまめに手入れをする、出しっぱなしにしないなど、適切なメンテナンスを心がけることで少しでも長持ちします。ラケット・ラバーはあなたの大事な相棒ですので、大切にしてあげてくださいね。




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