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【昭和歌謡名曲集・番外1】檄!帝国華撃団 サクラ大戦

アニメ「サクラ大戦」のオープニング曲である。2000年の曲なので、昭和歌謡ではない。だから、番外である。
言っておくが、「サクラ大戦」なるアニメを、私は一回しか見たことがない。たまたま家にいて、テレビをつけたら、「サクラ大戦」をやっていた。ああ、アニメか、とチャンネルを変えようとした時、オープニング曲が流れた。
当時私は仕事がうまくいかなくて、仕事場には理不尽な馬鹿野郎がいっぱいいて、理はこちらにあるのに、職場で孤立して、しかし家庭もある身、簡単に辞めるわけにもいかず、耐えて日々を過ごしていた。
オープニング曲を聴いた時、持って行かれた。アニメの曲ごときに、完全に持っていかれた。だから、30分のアニメの内容は全く覚えてない。
なんだか大正時代の話で、主人公の女の子たちが、蒸気の力でロボットを操り、悪をやっつける風の話であったような。
アニメの内容より歌だった。その後、インターネットで歌を探し全曲聞いた。何度も聞いた。
アニメソングごときで。そんなことを思いながら、何度も聞いた。時と場所、己の心情、今与えられている環境。そこにピッタリ当てはまる歌を聞いた時、歌は単なる歌でなく、自分の人生の応援歌になる。それがアニメソングであっても。
聞きながら、俺は間違ってないぞ。曲げることなんてないぞ。と、ずっと思っていた。
その後、段々私を理解してくれる人も出てきて、その部署を出る頃には、こんな私を惜しんでくれる人さえいた。
折れそうな心も、それが仕事のことなら、家族に愚痴ってもはじまらない。全部自分で受け止めて、戦うことしかないのだ。でないと、単なる負け犬になってしまう。自分がこうだと思い、そこに正義があると思うなら曲げてはいけない。ただ、そうした日々は孤独である。
そうした人は、今も年代を問わず多いことだと思う。それを支えてくれるのが流行歌ではないのかと思う。
いい歳したオヤジが、あの時、アニメの歌に救われた。それはきっと恥ずかしいことではないと思う。
頑張れ、みんな。そこに正義があるなら。
さん、はい!

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