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【昭和歌謡名曲集7】中央フリーウェイ 松任谷由美

1976年、松任谷由美の歌である。
「先輩。フリーウェイつって金とるやないですか」
「あほ。信号のない道のことをフリーウェイ言うんや。ほんまお前アホやなぁ」
懐かしい会話である。プライベートで高速など乗ったことがなかった。

恋人を肩だきして、片手ハンドルで走るのである。右に競馬場、左はビール工場である。

ビール、競馬場。汚いオッサンしか連想できない私は、門前払いである。

当時、松任谷由美にノレない男は中島みゆきを聞いた。
吉野家、化粧のはげたシティガール、(言い方!)、見苦しいオヤジ、そっちよりこっちが先だ、ビールはまだか!
素晴らしい。これでよく曲になる。よく曲にしようと思った。名曲「狼になりたい」である。泣ける。

かといって、松任谷派か中島派か、と対立を煽っているわけではない。
住む世界が違うのだ。
桑田佳祐と松任谷由美は一緒に歌うが、みゆきは歌わない。
吉田拓郎と中島みゆきは一緒に歌うが、松任谷由美は歌わない。
どっちがいいわけではない。
別世界なのだ。
勿論、松任谷由美の世界がいいに決まってるが、ないものねだりしても仕方がない。
牛丼を食おう。
そうだ。上京してきて、初めて吉野家に入った時の感激を忘れまい。
うまい。安い。早い。
三食牛丼でよかった。

今は高いなぁ。



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