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儲かっても資金が増えない不思議

あなたの会社は儲かっているでしょうか?確かに今はコロナウィルスの影響があるので、大変な時期かもしれません。しかし、それ以前はどうだったでしょう。大きく儲かって、税金も多額に納税した、そんなときがあったのではないでしょうか?

では、その儲かっていた時期に会社に資金はあったでしょうか?資金が潤沢にあったならば、正しい経営をしていた会社です。しかし、儲かっているはずなのに思ったほどは資金がない、このように感じている社長の方も多いのではないでしょうか。

儲かっているのに資金が増えない理由

資金が増えているならば、その会社は儲かっています。しかし、この逆は成立しません。つまり、儲かっているのに資金が増えない会社があるのです。

例えば、以下のようなことがあると儲かっても資金は増えません。
・売掛金や受取手形の残高が急増している
・多額の在庫を抱えている
・多額の設備投資をしている
・銀行から証書貸付で資金を借りている
・配当を実施している

このように資金が増えない理由はさまざまですが、儲けることと資金が増えることは別物であるということをまずは覚えておいてください。

儲けるとはどういうことか?

言葉の説明もせずに「儲ける」という単語を使ってしまっていたので、少し解説します。この記事で使う「儲ける」という言葉は「会計上の利益が出る」と同じ意味です。会社の資金がどんどん増えていく状態、これも儲かっている状態ではありますが、ここではその意味では用いませんのでご注意ください。

ちなみに、税金は資金が増えた額に対してかかるのではなく、儲け=利益に対してかかってきます。そのため、全然お金がないのに納税額が多額になるということはよくあります。

そんなとき、社長としては「お金がないのに納税するなんておかしい!税金の計算が間違っているはずだ!」という風に思い、顧問税理士に問い合わせを行います。しかし、税理士さんからは「利益が出ているから納税する必要があります。計算は間違っていません。」というような回答をもらうことになります。そして意味がわからずモヤモヤして、お金もないのに税金を払うはめになるわけです。

税理士さんと話が食い違う理由は、社長は資金の話をしていて税理士さんは利益の話をしているからです。ここは、専門家である税理士さんがきちんと社長にわかる説明をしてあげるべきだと思います。

資金を増やすにはどうすれば良いか?

顧問税理士が資金の増やし方まで踏み込んで経営アドバイスをしてくれるのであれば良いのですが、税理士は会計と税務の専門家ではありますが、資金の専門家ではありません。このため、きちんとしたアドバイスがもらえるかどうかはわかりません。

したがって、社長自身も資金のことを勉強し、資金の増やし方を知っておく必要があります。これは会計を勉強することとは少し違いますので、注意してください。

次回からは資金の増やし方について社長が知っておくべき知識を解説していきます。ご期待ください!

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