日本移住するまでのいろいろ-後編

前編(2019.07~2019.11)はこちら

去年11月から今年3月まで、未来群像のメンバーとしていろいろやってきました。

2019.11:台北北師美術館での超歌舞伎講座、内定のお知らせ
2019.12:鏡音12周年お茶会、突然の兵役
2020.01:日本クリエイターたちのCWT出展、座談会などの準備
2020.02:
CWT出展、座談会「VPN」の運営

​相変わらず厳しいスケジュールです(笑)

2019.11 超歌舞伎講座、内定のお知らせ

面接してからすぐ講座の内容を作らなければいけない状態で、帰りのフライトでも内容を練っていました。とてもとても緊張しました。なぜかというとこれは初音ミクファン向けの内容ではなく、一般向けで作らなければならないものですので。あとやはり「歌舞伎ガチ勢に怒られたらどうしよう、、、」などの悩みがございましたが、来場者数は予想以上多くて、とても反響がよかった。

特に印象的だったエピソードは、私よりずっと年上の坂東玉三郎さんガチファンによる感想。

「講師の話を聞いて、自分が20年前坂東玉三郎さんの台湾公演へ行けるように頑張ってバイトしてたことを思い出した。公演はとてもよかったよ!講師の熱意もすごかったです!またいつか南座へ行きたいね!」

私は昔大学で歌舞伎に関する授業で、坂東玉三郎さんのことを知りました。でも自分の講座でこの名前を聞けるなんて全く思わなかったので、とても感動しました。

最後の締めで、私はこの言葉を残しておきました。

「初音ミクが好きじゃない方は、別に好きになる必要がありません。ただ『初音ミクは誰かの力になっている』ことだけ覚えていてほしい。そしてミクさんが好きな方、ぜひミクさんを通じて新しい世界をどんどん見に行ってほしい。」

界隈が違うだとしても、こういう熱情って、どの界隈でも共通だな、と強く思ったような講座でした。

それから、11月中旬頃に内定のお知らせが来ました。本当に言葉が出せないぐらい感情が湧いてきて、いつも応援してくださった皆様へ一人ずつ感謝していきたいと思いました。

でもそこから、私も自分が台湾に居られる時間があまり残っていないことを気づき、この数ヶ月にいくつのチャレンジをクリアしなければならないということを知ってしまった。

2019.12:鏡音12周年お茶会、突然の兵役

鏡音リンレン12周年をお祝いするために未来群像がお茶会をやりました。そこで私は現地スタッフとして参加。

あと、ここで2020年2月の台湾大型同人即売会CWT54の出展ボカロサークルを初公開しました。クリエイター座談会も開催するという。

まじ緊張しました。本当に。

ついでに、裏話ですが、元々クリエイター座談会は鏡音12周年お茶会の会場でやるつもりでしたが、お茶会の来場者数が予想以上に上回り、結局キャパが足りなかったので急遽クリエイター座談会の会場を変更することとなりました。

あと、兵役に関しては元々2020年2月でする予定でしたが、調整ができなかったので12月で済ませることにしました。それで私もバイトをやめることにしました。心の準備ができなかった上、バイトも急遽やめることにしたのはさすがに申し訳なくてね。

兵役はまあ12日だけでしたがちょっと事情があって自分のスマホが使えない状態でしたのでまじ辛かった。ここでも述べるつもりはないですが、私は男性だらけの環境がそもそも苦手でしたので。

兵役終了後のマクドナルド、たぶん人生で一番美味しかったマクドナルドでした。ガチ泣きそうだった。

2020.01:日本クリエイターたちのCWT出展、座談会などの準備

1月も忙しかった。

CWT54出展、そして座談会などの準備で毎日充実な生活を送っています。だいたい私は翻訳と連絡の書類作成などをやりました。(大雑把なまとめ)

あと会場の下見とか。

あと本格的に料理を作ることを挑戦しはじめました。一人暮らしに向けての準備です。

もっともっと上手になりたいです(汗)

あとは総統選挙、とりあえず私の望んだ結果だったので嬉しかったです。

そして、突然やってきたコロナウイルス、イベントがキャンセルされるじゃないかなという不安を抱えて1月末を過ごしていました。ただやはり台湾の防疫対策がしっかりしていて、それはそれで安心である。

2020.02:CWT出展、座談会「VPN」の運営

一言で言うと「長年抱いていた夢がやっと叶った」ですね。

数年前から台湾のボカロ関連同人出展が激減し、もうほとんどない状態でしたが、日本のボカロPさんたちに来てもらえて本当にどんな言葉でも足りないぐらい感謝なんです。私も最初未来群像へ加入したい理由は「いつかボカロ系の同人即売会をやりたい」でしたから、本当にまさかここまでやってこられると思わなかったです。

ここで改めて未来群像の全メンバーと日本のボカロPさんたちに感謝の気持ちを申し上げます。本当にありがとうございました。

未来群像で一番尊敬しているメンバーからも最高のプレゼントも貰いました。このタペストリーは且つで存在した台湾ボカロオンリーイベント「VOCAWORLD」の抽選景品で、まさに今回の締めにふさわしいものだと思っています。そこでボカロPさんたちもサインしてくれたのもすごくすごくありがたいです。本当に生きてよかったです。

そして、ミライヘ

私はこの半年間をnoteにまとめることで、自分の軌跡を振り返ることができました。この先はどうなるのかがわかりません。未来はきっと明るいとは限らないから。正直に言うと今でもちょっとだけ、不安なんです。日本へ行くことが。私の仕事は今まで触ったこともない業界なので、自分は本当にここで働いてもいいのかと、今でも自分に問いかけています。

そんなところ、私はふっと2016年、とても尊敬している方からの言葉を思い出したのです。

日本語の勉強を頑張って、どうか台湾と日本の架け橋になってくださいね!

そして振り返って、私はこの4年で頑張ってやってきたこと、できたことは、たぶん全部「台湾と日本の架け橋」になるためだと気付きました。今その目標を達成したかどうかがわかりませんが、でも私はこの先もこの目標と自分の好きを追いかけていきたいです。そして、私は強くなりたいです。何があっても挫けない強さを身に着けたいです。

きっとこの先も辛いこと、悲しいこと、腹立つこともたくさんあると思う。でも私はそれでも架け橋になるために、精一杯頑張っていきたいです。台湾のボカロシーンのためにまだまだ努力していきたいです。

ミライヘの道はまだまだ長い、その先に何があっても、私はこの道で走り続けます。

この4年間ずっと支えてくれた家族、友人、未来群像のメンバーにも感謝の気持ちを申し上げます。支えてくれたから、ここまで歩けてきました。本当にありがとうございます。

ここまで読んでくれてありがとうございました。ミライヘ。



ちなみに、今年の目標はたくさん歌詞を書くことと南座へ行くことです。よろしくおねがいします。

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