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「専門誌の記者によるレポート」寄稿 記事まとめ

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外食産業、スーパーマーケット、コンビニなど、国内を中心とした小売業界の話題、注目のトピックについて、専門誌の記者ならではの視点でレポートしていただきます!
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#マーケティング

リテールメディアは、小売業にとって新たな収益源になるのか?小売業の新たなB 2 Bビジネス、高まる期待と課題

買い物をするとき、商品がたくさんあって何を購入すればいいのか悩んでしまうことがありますよね。そのような中で、いつも利用するお店から興味のある商品をおすすめされて購入を決めたことはありませんか? このようにオンラインショッピング・店頭どちらにおいても、興味・関心のある情報を最適なタイミングで受け取ることができるリテールメディアは、消費者により良い購入体験を提供できる可能性があります。さらに消費者だけではなく小売企業や広告主にとってもメリットがあることから、今後のさらなる成長が期

取り残された地域や生活者を支援する スーパーとドラッグストアの移動販売

住み慣れた街ではあるものの、人口減少や高齢化、その他の理由のため徒歩圏内にお店が無く、日常の買い物に不便を感じているケースを耳にします。 そのようなニーズを満たすサービスとして移動販売車が注目されていますが、人々に求められている理由は他にもあるようです。 今回は既に移動販売車の取り組みを進めている各社の事例について「販売革新」編集委員 梅澤聡さんにレポート頂きました。 全国的に過疎化が進み買物困難者が増加移動販売車が全国で広がりを見せています。スーパーマーケットやコンビニ、

衣食住が揃う総合スーパーが再び輝くためのポイント

日常生活に必要なものが取り揃えられている総合スーパー。近年は、キャッシュレスやプライベートブランドの開発、宅配サービスを取り入れるなど、消費者ニーズの変化に合わせて進化している印象です。しかし、最盛期のような輝きを取り戻すためには、さらなる変革が必要なようです。 今回は各社の取り組みを通し、これから求められる総合スーパーの在り方について「販売革新」編集委員 梅澤聡さんにレポート頂きました。 総合スーパーとは、衣料、食品、住居関連の商品を一つの館に集めた業態です。一般的にGM

続く値上げと消費者の生活防衛

”物価が上がっている…”と、様々なシチュエーションで感じることが多いのではないでしょうか? いつも購入している商品がいつのまにか高くなっていた!とか、 毎月の電気代が想定以上に!という事を体感しているのではないかと思います。 こういった日常生活への影響はまだまだしばらく続きそうな状況の中で、節約は大切ですね。 そんなニーズに対し、スーパーや食品メーカーでは消費者を応援するために様々な工夫をしているようです。今回は消費者ニーズに合わせて変化している、食品トレンドについて「食品商

インバウンドに人気のお店のマル秘テクニックとは

多くの人が街を行き交い、飲食店もかつての賑わいを取り戻しつつある印象がありますが、業態によってはコロナ禍前と比べ、まだまだ売上が伸びきらない状態が続いているようです。 その突破口として注目を集めているのが、インバウンド集客。一部ではコロナ禍以前の実績を上回るほど訪日外客数が増加している中、円安の影響もあってインバウンド消費に期待がかかっています。 今回は、インバウンドの集客に成功している飲食店の取り組みを「飲食店経営」副編集長の三輪大輔さんにレポート頂きました。 2022

冷凍食品は買い置きではなく いま食べたいから選ぶ時代に

忙しい時でも簡単においしく食べられるため、常備品として欠かせない冷凍食品ですが、近年は本格フレンチやスイーツなども楽しめる冷凍食品専門店が登場する等、商品バラエティの豊富さには目が離せない状況になってきています。 今回は、そんな冷凍食品専門店をオープンさせた新しい取り組みについて「販売革新」編集委員の梅澤聡さんにレポート頂きました。 “日常づかい”に加えて“特別な日”を演出「冷凍食品が従来の弁当のおかずに代表される、いわゆるストック型の消費から、今後はおいしいディナーやスイ

“鮮度と価格”で勝負する! 群馬県で大人気の生鮮食品のディスカウントストア「アイザワ」

2023年、食品の値上げが様々なところで取り上げられている中、セール品をタイミングよく購入したり、まとめ買いをするなど、「買い物をいかに節約しやりくりするか」ということは日々の重要な課題ではないでしょうか? そんな中、常に新鮮な食材を売るだけではなく買い物客が〝お得〟と実感できる価格を打ち出している人気のお店があるようです。 今回はそんな「主婦の味方」をモットーにするディスカウントストア・アイザワの魅力を、「食品商業」編集長 毛利英昭さんにレポート頂きました。 群馬県の太田

多様化する生活者に対して「松竹梅」の全方位MD改革を推進

コンビニスイーツをはじめ、お弁当やおにぎり、お惣菜といったコンビニグルメはメディアで常に取りあげられており、ヒット商品も多数存在しています。そして、オリジナル商品(PB)やコラボ商品は、企画力やクオリティにこだわった商品も多く、注目商品はコンビニ各社の差別化にもつながります。 そのような消費者の多様なニーズを捉えた商品展開の背景には、どのような戦略があるのでしょうか?大手3社のMD(マーチャンダイジング=商品政策)について、今回は「販売革新」編集委員の梅澤聡さんにレポート頂き

立ち飲み業態から、次のトレンドが生まれるかもしれない深い訳

2023年4月に総務省統計局が発表した「サービス産業動向調査」の2023年2月分結果(速報)によると、飲食店などを含む「宿泊業,飲食サービス業」が11か月連続で売上高が増加しており、サービス産業の売上高増加に寄与していることを報告しています。 コロナ禍では飲食サービス業のビジネス全体が停滞し、生活者のライフスタイルの変化から各店舗でテイクアウトやデリバリーサービスを始めるといった動きがみられました。 そして、外食ニーズが徐々に回復しつつあるアフターコロナにおいて、生活者の意識

コンビニ&イオンのIT/DXの最新動向

国内の人口減少が進む中、限られた労働力で効率的に業務を行うには、ロボットやAIといったテクノロジー活用がカギとなります。 特に小売業界では、需要予測や在庫・発注管理、品出し業務といった分野でのIT活用が期待されています。 今回は、実際にチェーンストア各社で取り組んでいる事例について、「販売革新」編集委員の梅澤聡さんにレポート頂きました。 チェーンストアのIT/DX化はどこまで進んだのか。本稿ではセブン-イレブン・ジャパン(以下、セブン-イレブン)をはじめとするコンビニ勢力の

食品強化に注力するドラッグストア各社の「真の狙い」

消費者ニーズに寄り添い、新しい店舗の形に取り組む企業が増えています。 以前noteでは小売DXの有識者・郡司昇氏にインタビューを行い、「アパレル×カフェ」「本屋×カフェ」「ドラッグストア×家電」など、異業種を掛け合わせたお店の可能性について話をお聞きしました 今回は、「ドラッグストア×食品」の取り組みに注目し、「販売革新」編集部さんにレポートいただきました。 ドラッグストアはその名のとおり、薬を売る店です。ところが、実はドラッグストアで今最も販売額が多いのは食品です。 ドラ

「グリーンローソン」がお客様と共に取り組む レジ袋、フードロス、使用電力の撤廃と抑制

レジ袋有料化をきっかけにマイバックを持参する人も増えていますが、コンビニではレジ袋削減だけでなく、フードロス対策や使用電力の抑制といった環境対策にも取り組んでいます。 今回は、環境負荷軽減に積極的にチャレンジしている「グリーンローソン」事例について、「月刊コンビニ」副編集長の梅澤聡さんにレポート頂きました。 コンビニに求められている環境負荷対策とは環境に配慮した店舗運営は、コンビニ業界にとって重要なテーマです。コンビニは生活者にとって最も身近な立地で商売を営み、日々の生活に

コロナ禍で飲食店の集合体「横丁」に注目が集まる三つの理由

表通りから横へ入った路地に、飲食店が連なる“横丁”。日本全国に定着する昔ながらの文化ですが、最近は“横丁”を現代風にアレンジした飲食店の集合施設も誕生しています。懐かしさを感じてふらっと立ち寄る人もいれば、その場や食の魅力に魅かれてお店に足を踏み入れる人など、広い世代に人気を集めており、訪れたことがある人は多いのではないでしょうか? 近年のトレンドから、人気の背景にある要因を「飲食店経営」副編集長の三輪大輔さんにレポート頂きました。 横丁が好調な要因とは近年、昔ながらの大衆

イオンリテールのダイナミックプライシング戦略〝AIカカク〟の導入で惣菜の値引きや廃棄が1割削減

小売業界の人出不足改善のため、テクノロジーを活用する動きが活発になってきています。すでに国内でも、テクノロジーを取り入れることで業務効率化のみならず、コスト削減や収益向上、さらには社会課題解決への貢献につなげている事例が出てきています。 今回はAIを活用し、ダイナミックプライシングを実現することで利益の確保と食品ロスに取り組み、成果を上げているイオンの事例について「食品商業」編集委員の渡辺米英さんにレポート頂きました。 イオンは2021年度からスタートした中期経営計画の中で