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「専門誌の記者によるレポート」寄稿 記事まとめ

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外食産業、スーパーマーケット、コンビニなど、国内を中心とした小売業界の話題、注目のトピックについて、専門誌の記者ならではの視点でレポートしていただきます!
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#スーパー

進む流通再編、チェーンストアの地殻変動が始まる

普段スーパーやコンビニ、ドラッグストアで買い物をしていると、他のお店で見たことがあるPB商品が売られていたり、いつの間にかお店の名前が変わっていたりして驚くことはありませんか?小売業界ではそのような業務提携や経営統合が定期的に発生していますが、近年もチェーンストアにおける“再編”の動きが活発化しているようです。 今回はスーパーマーケット、コンビニ、ドラッグストアの大手チェーンにおける流通再編の動向を、「販売革新」編集委員 梅澤聡さんにレポートいただきました。 日本の小売市場

コンビニ+スーパーは最強になれるのか?コンビニの次世代の姿を求めた「SIPストア」の実証実験

私たちの生活に身近なコンビニは、24時間営業や店内調理品の提供、ATMの設置など、消費者ニーズに合わせて変化し続けてきました。そして近年、消費者の生活スタイルや価値観が急速に変化・多様化する中で、また新しいコンセプトのお店が出てきているようです。 次世代に向けたコンビニの挑戦と可能性について、「販売革新」編集委員 梅澤聡さんにレポート頂きました。 日常使いへ進化するコンビニのさらなる進化国内のコンビニ9社の店舗数は、2024年2月末時点で57,913店舗(販売革新調べ)。4

もはやDXに頼るより方法はない! 人口減少、人手不足時代の無人店舗の意義と可能性

スーパーやコンビニの数が減っている地方はもちろん、都市部でもちょっとした買い物がしたいときに、意外と近くにお店が見つからないことはありませんか?人口減少や人手不足が深刻化する中、買い物に利便性を求める消費者と、ビジネス採算性を求める小売企業、双方のニーズを満たす解決策が待ち望まれています。 その手段の一つとして注目を集めている無人店舗の可能性について、「販売革新」編集長 毛利英昭さんにレポート頂きました。 2016年12月にアメリカでオープンした無人店舗「Amazon Go

リテールメディアは、小売業にとって新たな収益源になるのか?小売業の新たなB 2 Bビジネス、高まる期待と課題

買い物をするとき、商品がたくさんあって何を購入すればいいのか悩んでしまうことがありますよね。そのような中で、いつも利用するお店から興味のある商品をおすすめされて購入を決めたことはありませんか? このようにオンラインショッピング・店頭どちらにおいても、興味・関心のある情報を最適なタイミングで受け取ることができるリテールメディアは、消費者により良い購入体験を提供できる可能性があります。さらに消費者だけではなく小売企業や広告主にとってもメリットがあることから、今後のさらなる成長が期

取り残された地域や生活者を支援する スーパーとドラッグストアの移動販売

住み慣れた街ではあるものの、人口減少や高齢化、その他の理由のため徒歩圏内にお店が無く、日常の買い物に不便を感じているケースを耳にします。 そのようなニーズを満たすサービスとして移動販売車が注目されていますが、人々に求められている理由は他にもあるようです。 今回は既に移動販売車の取り組みを進めている各社の事例について「販売革新」編集委員 梅澤聡さんにレポート頂きました。 全国的に過疎化が進み買物困難者が増加移動販売車が全国で広がりを見せています。スーパーマーケットやコンビニ、

衣食住が揃う総合スーパーが再び輝くためのポイント

日常生活に必要なものが取り揃えられている総合スーパー。近年は、キャッシュレスやプライベートブランドの開発、宅配サービスを取り入れるなど、消費者ニーズの変化に合わせて進化している印象です。しかし、最盛期のような輝きを取り戻すためには、さらなる変革が必要なようです。 今回は各社の取り組みを通し、これから求められる総合スーパーの在り方について「販売革新」編集委員 梅澤聡さんにレポート頂きました。 総合スーパーとは、衣料、食品、住居関連の商品を一つの館に集めた業態です。一般的にGM

続く値上げと消費者の生活防衛

”物価が上がっている…”と、様々なシチュエーションで感じることが多いのではないでしょうか? いつも購入している商品がいつのまにか高くなっていた!とか、 毎月の電気代が想定以上に!という事を体感しているのではないかと思います。 こういった日常生活への影響はまだまだしばらく続きそうな状況の中で、節約は大切ですね。 そんなニーズに対し、スーパーや食品メーカーでは消費者を応援するために様々な工夫をしているようです。今回は消費者ニーズに合わせて変化している、食品トレンドについて「食品商

冷凍食品は買い置きではなく いま食べたいから選ぶ時代に

忙しい時でも簡単においしく食べられるため、常備品として欠かせない冷凍食品ですが、近年は本格フレンチやスイーツなども楽しめる冷凍食品専門店が登場する等、商品バラエティの豊富さには目が離せない状況になってきています。 今回は、そんな冷凍食品専門店をオープンさせた新しい取り組みについて「販売革新」編集委員の梅澤聡さんにレポート頂きました。 “日常づかい”に加えて“特別な日”を演出「冷凍食品が従来の弁当のおかずに代表される、いわゆるストック型の消費から、今後はおいしいディナーやスイ

最新AIとロボティクスを搭載したイオン「グリーンビーンズ」の革新

ここ数年で世の中に広く浸透した、ECやネットスーパーなどのサービス。コロナ禍をきっかけに日用品や生鮮食品をオンラインで購入し、そのまま継続利用している人は多いのではないでしょうか? 富士経済が2023年5月発表した「通販・EC・ネットスーパーの国内市場調査」によると、ネットスーパー市場は生鮮食品や米、飲料類を中心に堅調な需要があることに加え、流通大手による取り扱い品目数の増加やサービス対応店舗の拡充、エリアカバー率向上による利便性向上と単価アップから、さらなる市場拡大が見込め

“鮮度と価格”で勝負する! 群馬県で大人気の生鮮食品のディスカウントストア「アイザワ」

2023年、食品の値上げが様々なところで取り上げられている中、セール品をタイミングよく購入したり、まとめ買いをするなど、「買い物をいかに節約しやりくりするか」ということは日々の重要な課題ではないでしょうか? そんな中、常に新鮮な食材を売るだけではなく買い物客が〝お得〟と実感できる価格を打ち出している人気のお店があるようです。 今回はそんな「主婦の味方」をモットーにするディスカウントストア・アイザワの魅力を、「食品商業」編集長 毛利英昭さんにレポート頂きました。 群馬県の太田

コンビニ&イオンのIT/DXの最新動向

国内の人口減少が進む中、限られた労働力で効率的に業務を行うには、ロボットやAIといったテクノロジー活用がカギとなります。 特に小売業界では、需要予測や在庫・発注管理、品出し業務といった分野でのIT活用が期待されています。 今回は、実際にチェーンストア各社で取り組んでいる事例について、「販売革新」編集委員の梅澤聡さんにレポート頂きました。 チェーンストアのIT/DX化はどこまで進んだのか。本稿ではセブン-イレブン・ジャパン(以下、セブン-イレブン)をはじめとするコンビニ勢力の

食品強化に注力するドラッグストア各社の「真の狙い」

消費者ニーズに寄り添い、新しい店舗の形に取り組む企業が増えています。 以前noteでは小売DXの有識者・郡司昇氏にインタビューを行い、「アパレル×カフェ」「本屋×カフェ」「ドラッグストア×家電」など、異業種を掛け合わせたお店の可能性について話をお聞きしました 今回は、「ドラッグストア×食品」の取り組みに注目し、「販売革新」編集部さんにレポートいただきました。 ドラッグストアはその名のとおり、薬を売る店です。ところが、実はドラッグストアで今最も販売額が多いのは食品です。 ドラ

イオンリテールのダイナミックプライシング戦略〝AIカカク〟の導入で惣菜の値引きや廃棄が1割削減

小売業界の人出不足改善のため、テクノロジーを活用する動きが活発になってきています。すでに国内でも、テクノロジーを取り入れることで業務効率化のみならず、コスト削減や収益向上、さらには社会課題解決への貢献につなげている事例が出てきています。 今回はAIを活用し、ダイナミックプライシングを実現することで利益の確保と食品ロスに取り組み、成果を上げているイオンの事例について「食品商業」編集委員の渡辺米英さんにレポート頂きました。 イオンは2021年度からスタートした中期経営計画の中で

急速に店舗数を増やす都市型小型スーパー「まいばすけっと」。そのシンプルで分かりやすいビジネスモデルとは

東京、神奈川を中心に展開し、「近い、安い、きれい、そしてフレンドリィ」をコンセプトとする「まいばすけっと」。大型スーパーが存在しない都心に住む人たちにとってはとても身近でありがたい存在ではないでしょうか。今回は、ローコストオペレーションを実現している「まいばすけっと」のビジネスモデルについて「食品商業」副編集長の三浦慶太さんにレポート頂きました。 1,000店舗、2,000億円企業に急成長2005年12月にイオンリテールの事業部として創業し、神奈川県横浜市に1号店を出店した