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書籍『秘密基地の作り方」(著者:尾方 孝弘)は、狭い空間を見つけるとワクワクする大人の為の本

自宅を買うときには、絶対バイクガレージが欲しい!って考えていたので、ガレージを置くスペースがある土地を最優先で探していました。

初めはちゃんとした(?)ガレージを建てるつもりだったのが、どうせなら面白いもの・もっと秘密基地っぽいものを…と考えて、海上コンテナを買ってDIYでガレージに改造してます。

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そんな秘密基地遊びをしている内に、1年前に新卒から勤めた会社を退職して、自分もコンテナ屋さんになるという、まぁまぁ大きな決断をしました。

自分の秘密基地を作って5年、職を変えて1年、秘密基地遊びで人生が楽しくなったし、コンテナ業界や周辺業界のいろんな人との繋がりも出来てきました。

そうしてるうちに、コンテナで秘密基地に特化したサービスを作って秘密基地遊びをいろんな人に楽しんでもらいたいと、考えるようになりました。

書籍『秘密基地の作り方』は、私がなんとなくぼんやりと感じている秘密基地の楽しさ、楽しみ方をしっかりと腹落ちさせたくて読んだ本です。

この本は、2,000枚を超えるアンケートの中から、実際に誰かが作った秘密基地がイラスト付きで紹介されていたり、大の大人が秘密基地遊びを真面目に考えていて、狭い空間を見つけるとワクワクする大人には楽しんで読めます。

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また、このnoteは自分にとってのメモなので、期待せずに読んでもらいたいんですが、いろんな方の秘密基地遊びの思い出や、大人の秘密基地を持っている方と意見交換できる機会に繋がれば嬉しいです。

それでは本題です。

●秘密基地の楽しさとは?
秘密基地に欠かせないものは、三つの「間」
① 「空”間”を見つけること」
・秘密基地になりうる場所は普段人が使わない場所
・ちょっとした仕切りがあるだけで世界がこんなに変わってしまうことに驚く。その驚きと楽しさこそが秘密基地遊びの楽しさ。
・見つけたものがち。外からでは内部空間がどうなっているのか見えないという秘密性が基地のいいところ。

僕も小さい頃から友達と秘密基地遊びをしていて、その友達が秘密基地になりそうな場所を見つけるのが本当に上手でした。

初めて作った秘密基地は、2m以上の草が密集して生えている草むら。草を踏み倒すと、通路や部屋みたいな空間を作れることを発見し、まさに外部と仕切られた僕たちだけの空間を楽しんでいました。

使われていない空き地に落ちている足場板を拾ってきて並べて寝転んでみたり、マンションにある貯水塔の下に潜り込んだり…大人に見つかって、壊されたり追い出されたりしては新しい秘密基地を作って遊んでいました。

自分が大人になって、コンテナハウスとかコンテナガレージを知ったとき、子供の頃に、誰も使ってない空間を見つけたときのようにワクワクしました。
普段人が使わない空間、外からは想像がつかないっていう秘密性に惹かれたことと、コンテナにはコーションステッカーが貼ってあって危険な雰囲気に惹かれたんだなぁ〜と思います。

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②「時”間”を見つける」
・現代を生きる私たちにとって1番難しいのは秘密基地遊びをする時間を見つけることかもしれない。
・一人で落ち着ける「逃げ場」でもある。

仕事と家庭で忙しい大人が、秘密基地をイチから作るのは相当難しいと思います。

僕の場合は、毎週末の休みを使って、コンテナをイチから改造するのに3ヶ月かかりました。

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ただ、秘密基地作りそのものが「遊び」だったし、嫁とも一緒に作ったので毎週末楽しみがあって充実していました笑

作りながらアドリブで失敗したり上手くいったりと、その場合わせで作ったことが楽しくて、嫁も「また作りたい」と言ってます笑

置いてしまったら後には引けないから、進められたのかもしれません。秘密基地好きな人の家に、とりあえずコンテナを置いてみる。すると誰にも言われなくても秘密基地を作ってしまう気がします。

そして、秘密基地ができてからは秘密基地があるからこそ、そこで遊ぶ為の時間を作れてるなぁと。

ちょっと時間が空いたから、バイクをいじったり、革小物を作ったり…

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場所・空間があるから、そこで活動する時間を見つけて遊べるなぁという感想です。

③仲”間”を見つける
・秘密基地に欠かせないのは、秘密を共有できる仲間。限られた友達。
・同年代という横の繋がりだけでなく、どこが危ない場所なのか教えてくれたり、面白い遊びも教えてくれたりする縦の繋がりも欠かせない。

同じ価値観の仲間は、秘密基地遊びを楽しむには必須の条件だし、秘密基地があることで仲間が増えて、いろんな経験ができると思ってます。

バイクが好きな僕は、秘密基地の中でバイクをいじったりするのですが、

バイクをいじったことない人が、いじれるようになるには、いじれる場所が必要だと思います。

バイクパーツを広げたままにして置けるスペースがあると、自分にとって少しハードルが高いことも、本を読んだり、人に聞いたりしながら、時間をかけて進めることができました。

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そういうことをしてるうちに、経験も積めるし、話題もできる。「今、スーパーカブのレストアしてて〜」と話すと、「じゃあ見に行くわ〜」と来てくれる。

今までできなかったことが、ちょっとずつできるようになって、仲間も増えて…大人になっても楽しい刺激を受け続けてるなぁと思います。

大人になるとそれぞれ家庭があって気軽に遊びに行けないけど、秘密基地みたいな空間があると、平日の夜でも気軽に遊びに来てくれて、週末以外も楽しくなります(笑)

●秘密基地ができたら、秘密基地を拠点にどういう遊びができるか考える。
・秘密基地作りそのものを目的にはせず、もっとアウトドアな遊びをするために、秘密基地を活用するという考え方もある。
・外遊びと連動性のある秘密基地は、どういう遊びをするかによって形態が大きく変わる。

既にのめり込んでいる趣味や好きなことがある人、好きなことが人生の一部になってる、「〇〇バカ」な人にとって秘密基地は、その趣味を一歩進める場所になると思います。

僕の場合はバイクですけど、釣りでもサーフィンでもウィンタースポーツでも。

「〇〇バカ」な人が考えてる「場所があれば、あんなことしたい」が、叶う。

すると経験や話題が増えて、気づいたら新しい仲間ができてる。

急にはできないけど、ゆっくりと自然に増えていく。
そう感じます。

もちろん一人だけの空間として楽しむこともできるから、エネルギーの充填の場所にもなる。

僕の考える大人にとっての秘密基地は、そんな効果をもっているものです。

●秘密基地は子供だけのものじゃない
・世界には大人になっても秘密基地作りをしている人がいる。
・大事なのは自分の内から出てくる衝動に正直でいること。
・大人になっても自分が表現したいこと、ワクワクすることの本質は変わらない。
・秘密基地的想像力を、創造力に変える。ありあわせの材料で素晴らしい空間を作りだす。
・秘密基地作りは、創意工夫で発明、発見していくところに面白さがある。
・「ここは自分が作った空間だ」と言えること。
・秘密基地をもっていることや、そこに集まることのワクワク感を忘れられない大人の中には「シェア・ハウス」や「シェア・オフィス」を友達と構え、一緒に暮らしたり仕事したりしてる。
・価値観の合う人たちと、同じ時間を共有したいという気持ち。みんなで家を探し、壁を塗ったり、家具を手作りしたり、チームの名前を決めたり…は秘密基地と同じ

僕も子供の頃の秘密基地遊びの楽しさが忘れられずに、大人になっても秘密基地遊びをしてる一人です。

同じように秘密基地を作りたい大人がいたら、お手伝いして秘密基地遊び仲間を増やしていきたいなと考えています。

秘密基地遊びで人生が楽しくなっていくサービスをカタチにしていく為、現在はいろいろと活動しています。

秘密基地遊びをしている大人の方のお話や、小さい頃の秘密基地遊びの話があれば、ぜひ聞きたいのでコメントもらえると嬉しいです。

また、コンテナで秘密基地遊びをしたい!という方がいらっしゃいましたら、DMやコメントでお気軽にご連絡くださいませ。喜んで協力させていただきます。

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