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おたふく風邪と診断を受けたのに薬が間違えて処方された結果、髄膜炎になった話



小さい頃の話ですが、突然高熱が出て「おたふく風邪」と診断を受けた事がありました。
幼いながらに体調が悪く辛い毎日でした。薬を飲んでも一向に良くならず、寧ろ悪化するばかり。
お医者さんに処方された薬を飲んでも一向に良くならず、全く下がらない高熱に加え耐え難い激しい頭痛に嘔吐が加勢。
母親と喧嘩をしながら飲んだポカリをその場で怒鳴り声と共にリバースしたりと散々でした。


一向に熱が下がらず、衰弱していく私を見て母も流石に「おかしい」と思ったらしく、おたふく風邪と診断を受けた小児科とは別の小児科へ。
お医者さん「おたふく風邪と診断を受けたとの事ですが、どの薬を処方されましたか?」
母「これなんですけど…」
お医者さん「え!?!?これおたふく風邪の薬じゃなくて風邪と診断された時に処方される薬ですよ!?!?!?!?」


え?そんな事ある?本当にショッキングピーポーすぎて今でも覚えているんですけど、看護師さんがザワついてて母は絶句してました。私は吐いてました。そんな事ある?


おたふく風邪の薬では無く、つまり菌をずっと放置した状態だった事と、私が衰弱していた事もありとにかく急いで大きな病院へと紹介状を書いていただき、大学病院へ向かいました。
大学病院で検査をした結果、「髄膜炎」に罹っていた事が判明。 確か無菌性髄膜炎だったので幸い大事には至らなく、2週間ほどの入院で済みました。(この際、まだ幼い私に先生が入院と自宅どっちがいい?と聞いたのですが、いや私に聞くなって話ですよね)


入院生活で1番辛かったのは髄液検査でした。文字通り髄液を取るためにブスッと注射をするのですがこれがマジで有り得んくらい痛くて、幼い私は注射が大嫌いだったので大人に取り押さえられながら大泣きです。医大生の方々が見学に来ていたのですが、本当に痛さと怖さで大暴れ&ギャン泣きしてしまったので本当恥ずかしかったのを今でも覚えてます。あの時見ていた医大生の方に「私の髄液注射、どうでしたか?」って聞きたいです。(聞くな)


あと、入院してて4日くらいご飯が食べられなかったんですけど、久しぶりに食べたうどんが超美味しくて。人間本当にご飯食べてないと久しぶりに食べたら何よりも美味しく感じるんですよね。美味しい〜って泣きながら食べました。おたふく風邪になってからはずっと嘔吐してしまって、入院してる間もご飯は禁止され点滴で補っておりまともに食べられていなかったので。


ちなみにおたふく風邪になって入院し退院した頃には10キロ痩せてました。写真見ても人が変わったみたいになってるこの時期。


私はこうして無事に退院しピンピン生きてますが、万が一あのまま亡くなっていた可能性もゼロでは無いわけで。私は病院での誤処方って本当にあるんだな…と、今でも貰った処方箋はしっかりチェックしないと不安になります。
特に医療従事者の方は今本当に大変で、日々本当に忙しいはず。人だからミスだってあると思います。私も仕事でミスはするので、責める権利なんてありません。だからこそ、親御さんや自分が貰った処方箋はしっかりと確認し、分からない事は薬剤師さんに聞く事が大切ですよね。当たり前の事ですが、特にお子さんがいらっしゃる皆様、お気を付けてくださいね。


先日細菌感染症により右側の耳から顎下までがバカみたいに腫れて高熱を出して魘された事から髄膜炎になったことを思い出してここに書き留めました。もう顔パンパンは懲り懲りです。

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