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0313 ふうぶつし

桜が芽吹き始め、一面の菜の花が土を覆い隠す頃、

二つの意味で球春が開幕します。

一つは春の甲子園とプロ野球。

もう一つはJリーグレギュラーシーズン。

今年はどんなシーズンになるのかと一戦一戦に胸を躍らせる

そんな楽しみを噛みしめるのにふさわしい時期となってまいります。

さて、そんな中今年は2月最終週と少し早めに開幕したJリーグも

既に第3節。

札幌や山形、新潟と言った雪国でも漸くホームでの開幕戦が見られるように

なってまいりました。

我らがギラヴァンツ北九州は、2節を経て1勝1敗。

開幕戦は、昨年J1で相性の悪いモンテディオ山形を1-0で見事下すものの、

第2節は昨年J3王者のレノファ山口FC相手に0-1でJ2初勝利を献上。

第3節となる今試合は今季初アウェーです。

相手はあのラモス瑠偉率いるFC岐阜。

2試合連続0-4という苦境を強いられ、最下位に甘んじている岐阜ですが、

地元紙のラモス氏の連載いわく「次(北九州戦)は守備的に行く」とのこと。

2試合連続で4失点を繰り返しているため、守備の改善を大きく掲げ、

次の試合での勝利をと言いたいところでしょうか。

北九州からすれば、どうなるだろうと言ったところです。

そしてその結果は、ラモス氏の思惑通り。

激しく1対1で競る岐阜の守備は、北九州に付け入る隙を与えませんでした。

シュートは90分で僅か5本。

インフルエンザから立ち直った小松塁はベンチ入りこそすれ、

病み上がりにフル出場は大事を取ってせず。

代わりにFWとしてツートップを組んだのは、本職がMFの

本山雅志。

日本代表として、鹿島アントラーズのスター選手として中盤を支えて来た

名選手を、攻撃の活性化を目論見てトップで起用するという采配でした。

しかし、この人選も期待には及ばず。

ツートップの傍らで、今季松本から戻ってきた池元友樹も

思ったほどのパフォーマンスが発揮出来ません。

守備面でも簡単に裏を取られるシーンや、突破を許すシーンが有り、

何ともちぐはぐなプレーが続く中、訪れた後半44分。

縦パスで抜けだした田中パウロ淳一から、

岐阜の新外国人レオナルド・ロシャに渡ったボールは

プレッシャーをかけてきた3人の北九州DFを物ともせずに、

ゴールネットへ突き刺さり、ジエンド。

結局その1点を返せず、ホイッスルが鳴り響きました。

2試合で8失点していたクラブに、いとも簡単にクリーンシート逃げ切りを

許し、今季2敗目を喫した事もあまり良いこととはいえませんが、

前線にけが人続出の為、3試合で1点しか取られていないこと、

また、昨年に比べイエローカードの数が多く感じられること、

この2点に柱谷体制3年の積み上げをどう覗えというのか、

其れが一番引っかかります。

J2に昇格してから3月は勝ち越したことがないという

出足の遅さと、7~8月の調子の良さとを

北九州のエンブレムにも使われている北九州市の花、ひまわりに擬え

「ひまわりは春に咲かない。夏に咲くもんだ」

と笑い飛ばしながら、いつもどおりだと流すわけですが、

悪い風物詩は無ければ無いほうがいいわけで、

時々少しがっかりするのでした。

そんなギラヴァンツ北九州の次節の相手は

ロアッソ熊本です。

監督交代、エースの齋藤和樹とゴールキーパーのシュミットダニエルが流出と

大きな血の入れ替えをせざるを得ない状況でありながら、

今季開幕以来3戦連続1-0で勝利。

セレッソ大阪と並んでJ2首位に並ぶ、波に乗っているチームです。

この一戦は大分、鳥栖、長崎との試合同様にバトルオブ九州と称して

行われるわけですが、熊本戦は7勝1敗4引分と相性抜群で且つ

うち1勝は7-0というJリーグ1試合最多得点(当時)にも並んでいます。

ただし、熊本の1勝は0-6という惨敗っぷりです。

相性が勝つか、現在の調子が勝るか、白熱必死のバトルオブ九州。

期待に胸が高まります。

一心-夢へ、ステップ!-

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