0304 ゆめにおぼれいんがおうほう
3月の数少ないお休みの1日を、
昼寝と通院とインターネットに費やして終わりました。
どうやら突発的に腹痛を催したり、
食後すぐ便意に悩まされるほど腹痛が発生したり、というのは
ピロリ菌による慢性胃炎を発症していたためとのことです。
ストレス性じゃない分まだ救いはありましたが、
こんな所で思いもよらぬ不都合があると気分に作用します。
どっちにしても低空飛行と言いながら地面ガッツリ這ってる
気持ちですが。
さて、そんな休みでも味気ないわけではないんですね。それが。
この場所のように、過去の出来事を文章として
遡って読める場所に入り浸っていると、不思議と充実感とまでは行きませんが
面白さは得られます。
具体的に言えば、個人ホームページやSNSの日記コーナーです。
丁度10年前には@peps!や魔法のiらんど、mixiといったような場所で
インターネット上に自分たちの居場所を作って、
知人同士で遣り取りをしたり、
趣味同好なユーザーがキーワード検索でその輪を広げ、楽しみを享受する
という文化が盛り上がってきた時期であり、
個人情報をオープンにすることの危惧がなされた時期でもございます。
当時「面倒事の火種になるから絶対にそういう場所の利用はしないように」
という指導が学年全体で入っていたものの、そこは田舎の阿呆高校生。
インターネット上に既に出来上がった人間関係を持ち込んでは、
何も公の場でするようなことか?と言ったような日記やプリクラの公開が
平然と行われていた訳です。
その頃私は友人に感化され、弟のデスクトップPCを占領しては
はてなでブログを書き、単語帳や文法書を読む時以外はコトノハで
一人サービスを楽しんでいたので、mixiへの思い入れは一切ありません。
寧ろ大学入学を機にアカウントを作ったは良いものの、twitterの方に
のめり込んでしまったため、全く機能していなかったというのが事実です。
因みに現在もLINEは登録しておりません。
スマートフォンに変えて3ヶ月が経ち、会社の同部署の上司からの
「連絡手段として楽だからさっさとLINE導入してくれ」という
執拗な誘いもありますが、個人情報の安全性が全く信用出来ない上に、
既読未読のような情報の取捨選択すら相手に管理されるという息苦しさが
最悪に居心地悪いので、登録に気乗りがしません。
それでも所謂マイミクと呼ばれる人たちは、時代の潮流に乗って
インターネット上で綴っていた日記を消さずに残しているわけです。
私が彼らを知らないうちから、また知り合っても彼らが私に見せなかった
思いや考えが、文章としてはっきりと形をとどめているのです。
現在バリバリ働いていても、サービス開始から10年が経っていても。
街並みも、環境も、情勢も、人間関係も、住居も変わったのに、
当時打ち込まれたデータだけは変わらない。
そうなってくると、その頃を知りたくなる性を持って生まれたが最後、
読みだすとキリが無くなり、気づいたらタイムイーターになっている
というオチです。
その中には、当然当時思い悩んでいたことや将来的な展望への不安
が多く綴られているのですが、そのような文章と対峙するにあたって
気持ちよくなるのは「自分の持ってないものが分かる」点です。
体外的な悩みが多く綴られている日記を見れば、
「それだけ多くの人間に囲まれて、居場所を設けて生きている」
という人望の現れに映り、
友人や知り合いが作った、または自分が触れた好きなもの・コンテンツの
レポートや紹介を書き連ねた日記を見れば、
「純粋に楽しめるものが有る」
「他人に自慢できるものを作る仲間がいる」
という心の張りや活力に触れられます。
また所謂愚痴・不平・不満についても
「書き手の不満の尺度」や
「憤怒・心配の程度」が一目瞭然になると同時に
「後ろ向きな思いを綴っても、何かしらそばに居てくれる人がいる」という
安定剤のような効能も第三者的に伺いとられます。
他人を巻き込んだ行動や、自分一人で収束しない世界に
居心地の悪さを少なからず覚えてしまう人間としては、
上記のようなコミュニティというのは、
どうしても足を踏み入れづらく思います。
だからこそ積極的に利用しなかったんでしょうけど。
話を傍から聞いている分には面白く感じられる一方、
当事者としてその輪に入りたいとは思わないという、
どうしても交際に一線を引く癖が治らないまま社会に出てきてしまったため
さぁ大変。
他人へのカヴァーの動きは出来るものの、
ボールを持ったら自分一人で11人抜いてゴールを決めなければいけない
と考えてしまう技術の伴わない一人よがりな行動は、
今日もこの街の何処かで嵐と爆風を巻き起こすことでしょう。
BGM B'z/FOREVER MINE
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?