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「前向きな人間」に見られるために

大変ありがたいことに、入社からずっと、たくさんの人にかわいがってもらってきた。人一倍教育を受け。人一倍仕事が回ってきた。
退職に至るまで、自分に対する評価が思ったよりも低い、と感じたことは一度もない。

退職して次の仕事に行くまでに、1か月の猶予を得て、少しずつ振り返っているので、その中で後進の人に役に立ちそうなことを書いていこうと思う。

この記事は、
・自分は根暗で、マイナス思考だと思っている人
・もしくは、そう人から思われているような気がする人
・あるいは、期待されて大きなことを任される社会人になりたい人

上記どれかに当てはまる人にぜひ読んでいただきたい。

ネガティブだと思われるのは基本損

「○○はそもそも考え方がマイナーだから」
前職の独特の言い方で、ネガティブ=マイナー、ポジティブ=メジャー、ととらえてよい。
だんだん認められてきて、人事的な話に首を突っ込むようになったときに、何人かの上司からこんな言葉を聞いた。

私のことではなく、誰かの話をしている場面を想定してほしい。
皆さんが上司の立場に立った時、1つの仕事を誰かに任せようと思ったときに、その仕事を意気(ポジティブ)に感じて取り組む『であろう』人間と、重荷(ネガティブ)に感じて取り組む『であろう』人間で、どちらに仕事を振りたいと思うか。当然9割以上が前者を選ぶはず。そして、後者の人間に仕事を振るのをためらう理由として、冒頭の言葉が出てくる。

ここで大切なのは、あくまで『であろう』の域を出ないことだ。実際の腹の内なんて誰にもわからない。もっと言えば、はじめはポジティブな気持ちで始めた仕事に、途中でネガティブな感情を抱くこともあれば、その逆もある。
ところが、結果としてポジティブな人には仕事が回り、評価をされ、昇進する。ネガティブな人には人が触らなかった仕事が仕方なく回ってくる。仕方なく回ってきた仕事だから結局当人のモチベーションにもつながらない。結果その人に一番適していたはずの仕事を逃してしまう。

話を元に戻すと、自分がたくさん評価と期待をいただいた理由の一つが、この「ポジティブさ」だと思っている。
去った今、正確に言うならば「ポジティブであろう具合」である。
気を抜くと愚痴が出、文句が浮かび、不満を抱くどネガティブ人間かもしれない、と自分では自覚している。泣きながらそれでもアイスを頬張って何とか会社まで車を走らせていたことも1度や2度ではない。
でも、それを社内のだれかに見せたことは一度もないし、それが回りまわって損になることは、初めから明らかだったので、していない。

では、我慢していたのか。それは違う。
それではおそらく3年以上メンタルが持たない。
ここからが大切な本題。

心がけていたこと

・とりあえずすべて接客業だと思う
・ネガ、ポジの同義語をちゃんと覚える
・文句が浮かんだ瞬間に黙る
・どうなれば解決するのかが1つでもあれば、それだけ口に出す
・【できるなら】「ブラックジョーク」に昇華する

・とりあえずすべて接客業だと思う
飲食店のホールで注文を取っているときに、あえて愛想をなくしたり、相手の注文に不満そうな顔をする店員に出会ったことはない。
ということは、全員がポジティブにふるまう素地を持っている。
ところが職場でクライアントやカスタマーのいないとき、なぜかよそ行きのスイッチを切ってしまう人にかなりの数出会った。
根っからポジティブ指数100%の人は裏表など存在しないからいいが、そうでない人は、社内と社外の垣根を敢えて持たないことをすすめる。変な言い方だが、自分の会社からも敢えて距離を置き、「自分という店舗の客」だと思って、接客業として接するのだ。
そもそも会社はあなたを採用=定期購入すると決め、対価として賃金を支払うのだから、上記の認識は全く実態と違っていない。

・ネガ、ポジの同義語をちゃんと覚える
単純なところでいうと、
うるさい=にぎやか
なれなれしい=フレンドリー
嫌味=婉曲的表現
みたいなやつだ。そのうちのポジなほう、後者を敢えて選んで言語化していくのだ。
ちなみにネガティブ=慎重派だと思っているので、この記事でもネガティブが『世間的には評価されにくい』ことを前提に書いているが、私は全く嫌いではない。

・文句が浮かんだ瞬間に黙る
・どうなれば解決するのかが1つでもあれば、それだけ口に出す

たとえば、突然ものすごい無茶な指示を出されたとする。
他「つちもと!○○やってくれ!(絶対に無理なこと)」
つ「(え、無理!ざけんな!)…なるほど…わかりました…」
つ「…!3日間、それに専念させてもらえれば、やります!」
この時点で、現実問題ほかの仕事も抱えている自分が、そのことだけに3日間専念すること自体が無理なことはわかっている。でも、あえてそれを言うのだ。とりあえず当たり障りないあいづちでしのぎながら、考えるのだ。
考えても浮かばないときは…?当然ある。でも安心してほしい。
考えてもアイデアが浮かばなかったのだから、これはもう自分の能力不足だ。あきらめるころには、文句ではなく素直に「ごめんなさい」が口から出る。笑

・【できるなら】「ブラックジョーク」に昇華する
どうしても言わずにはいられないときは、その場で笑いのネタにしてしまう。でも、初めからこれをやろうとすると大抵滑って失敗する。
こっちが大笑いしながら言うぐらいでないと、うまくいかない。

きっとほかにも色々あるのかもしれないが、ぜひ試してみてほしい。
仕事で失敗もたくさんしたし、申し訳ないことも数えきれないほどある。
それでも、周囲からポジティブな人間として見られていたことが、結果としてたくさんの人間関係につながり、仕事をしていく上での助けになった。
仕事が思うようにいかずつらい時でも、手を差し伸べてくれる人ができた。
前向きに組織を動かせる、ポジティブ人間としての第一歩を、ぜひつかんでもらいたい。

これからの社会人生活の一助になれば、大変に幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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