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〜原点は、大自然の中にある〜

 9年近く住んだ東京都墨田区から岐阜県美濃加茂市三和町へ移住し1ヶ月が経過した。
長男は、全校生徒500人越えの小学校から26人の学校へ転校。
世界や日本を旅するのが好きで37年間、世界中日本中色々な所に行ったが、行く事を検討する事すら無かった県、岐阜県のど田舎に今家族5人で住んでいる。

 子供の頃に父の仕事の関係で、ヨーロッパに住んでいた事もあり、日本の『こうあるべきだ』の枠に収まる事に違和感を抱き、大人になってからは、世界中を旅し日本と世界の違いに感動し、世界50ヵ国、日本もある程度の県を旅してきた。
そこでいつも感動するのは、文化の違いや考え方の違い、こうあっても良いんだと考えさせらる瞬間だった。
そして、いつもそこにあるのは、いきなり現れる物凄い綺麗な空や星、太陽や風、木々や森、そこにいる人々の表情に感動していた。
そんな所から、『原点は大自然の中にある』という言葉が、常に心の奥底に染み込んでいた。

 そして、長男がそろそろ小学生になるというタイミングで、自分の子供には、とにかく自由に何かの枠に縛られず、学校生活を送って欲しいと考え、自然の中で自由に教育を受けられる場所を用意してあげたい、
そんな思いから、バリのグリーンスクールを見学したり、長野県佐久市の大日向小学校(ドイツの教育システムを取り入れている私立)に訪問し、国内の選択肢にしぼったタイミングで大日向小学校へ願書を提出し、移住の準備を進めた。
 しかし、1年生の募集枠30名に対し願書提出者は100名近く、公平性を重んじるため完全なくじ引きで確定される。
現地の神社でお祈りまでしたが、残念ながらくじに外れた。
その瞬間、普通の人は落ち込むだろうところを『これから日本全国の中から選べる』という前向きな思考でいると、そのタイミングで岐阜で事業を起こす話を頂いた。
 軽い気持ちで現地を視察に行くと、そこには山々に囲まれ、綺麗な川と田んぼと空気と朝起きた時の鳥のさえずり。蛍が沢山見れるほどのまさに大自然が広がっていた。
 もしかしてと思い、その町で唯一の公立の小学校を見学すると当時全校生徒が23名に対し先生が10名近くいて、家までの集団登校には、地域の方や先生まで一緒に敢えて自然の中を歩いて登校するという。校舎もしっかりしていて、100人以上は収容できそうな環境で、電子黒板やウォシュレットまである。こんな大自然に囲まれた場所で、マンツーマンに近く、そして決まりごとの少ない環境で教育を受けながら生活できる場所が、こんな所にあるんだと感動した。
 この学校が23人である理由は、その価値を知っている人が少なすぎるだけで、100人でも通いたい、通わせたい家族は全国にいると確信した。それと同時にこの場所を体験したい、癒されたいという人も全国にごまんといるという事を確信したので、つづやビレッジと共に町を全国に宣伝して行くと決めて、移住を決断した。




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