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夫の肯定的なスタンスは私を救う

私に対していつも肯定的な夫。
そのスタンスでもって私を救う。日頃から、他愛もない日常の中で。

昨日はどうにも料理する気になれなくて、手抜きの夜ごはんにしてしまった。手抜きをするのは易きに流れているようで罪悪感を覚えた。


食卓についた夫に、私は言った。
朝ごはんみたいな夜ごはんになっちゃった。
夜ごはんの献立を紹介するみたいに懺悔した。(質素と手抜きは違うぞ。と朝ごはんに叱られそうだ)


夫の返答が欲しかったわけではない。責めないし嫌味を言わない夫だ。

そこへ夫は
「すごいじゃん、それ」
といった。

すがすがしい一日をスタートさせる朝ごはんを夜ごはんで再現できるのはすごい、という。説明はしどろもどろだ。わかるようなわからないような…


でも、夫のいったことの詳細はどうでもよかった。

「すごいじゃん、それ」といった時の夫から伝わってくる、私に対して肯定的であるというスタンスは、それ自体で十分だった。
またたく間に、罪悪感から私を解放した。


深刻なほどの罪悪感にさいなまれていた自覚はなかったけれど、解放感は圧倒的だった。もしかしたら、罪悪感からの解放感は、肯定される喜びにすり替わっていたかもしれない。


たとえば、そうやって私は救われている。

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