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こころ

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2019年12月の記事一覧

檻の中

檻の中にいるみたいだと思った。

餌を与えられ生かされ、
観客を楽しませるためのサーカスをするような。

賃金はなく、閉じ込められることが当然。
なんの努力もなくただ檻で囲ってれば逃げ出さないとたかを括っている。

陽気な猿でいればいいんだろうか。
檻を壊して外に出ればいいんだろうか。
それともそもそも檻の中に閉じ込められていなかったのか。
それとも、それとも、
私は檻の中に居ないのか。

車の排気口

こんなに近くにいるのに表情が見えないのはなんでなんだろう。

かろうじて見た顔は夢の中で見たみたいに力がなくて現実味がない。
そんな笑い方をしてましたか、覚えていません。
笑い声もわからなくなってしまった、何を話して良いのかも。

長年会っていなかった親友みたいに、急に話すようになるのかな、
それとも遠くに行って帰ってこない親友になってしまうのかな。

あぁ、このまま煙になって車の排気口から出

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どうしたらいいのかな

めちゃくちゃに胸が苦しい。
胸がいっぱいすぎて心臓が音を立てている感じで、うるさい。

いつもの私ではなくて全然冷静でもないし、ぼーっとしてスマホの画面を上にしたり下にしたりと意味が無いことを繰り返してしまう。

はぁ、どうしたらいいのか全然わからない、脳が追いついていってない、頭で理解できない、、泣いてしまいそう。

ベッドで膝を抱えてスマホを握りしめて、どうでもいいSNSを見漁る。

ほんの数

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さようならは必然でした

きっとさようならを告げたことを、これから先も後悔することはないと思う。

自分の心に嘘をついていた。
この人と幸せにならないと、この人とずっといっしょにいないと、と思い込もうとしていた。

そう考えればそう考えるほど辛くなって、なんだか縛られているような気持ちになっていた。
檻の中に閉じ込められているような気持ちになっていた。

頭の柔らかい人、何を言っても引かない人というのがこの世には居て、自分

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ピアノの音色

ピアノの音色が素敵すぎて、言いようのない幸せな気持ちに包まれています。

すさんで毛羽立ち、かすり傷をつけられた心に軟膏を塗られているような気持ちです。

ピアノの音は柔らかいなぁ、
胸の奥深くからあったまっていく感覚で、その温かさに耳も体も傾けてベッドで脱力して聞いている。

涙がでそうだ、
柔らかくて本当に傷口に薬が塗られていくようだから。
優しい触り方で壊れものに触れるようにそっと痛むところ

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丸裸にされてしまう人

丸裸にされてしまうひとがいる。
素を出そうとか全然思ってなくても、素が出てしまう、そんなひとがいる。

相手が素だと自分も自然と素になってしまう。
それがすごく心地いい。

自堕落な生活を送ってるくらいの方が、
なんでもめんどくさいって思ってるくらいの方が、
無理はしなくて、「気が向いたら」を面と向かって言えるくらいの方がちょうどいい。

自分の心に嘘をついて大義名分を見つけ出して頑張り続けている

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いらいら

なんでか分からないけどいらいらする。
誰かにぶつけたいという感じではなく、ただ胸がむかむかするだけ。
自分に対して多分むかむかしている。

人への言葉が少し冷たくなってしまう、トゲが出てしまう、悲しい。
こんな言い方は良くなかったなと後から少し後悔する。
ごめん。

声だと微妙なニュアンスの変化で伝わる感情、薄っぺらい感謝も言葉の裏も伝わってしまう。

荒む、と言った方が近いのかな。
沢山流れる何

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麻痺

脳が麻痺する。
他に考えていたこむずかしいことを忘れて、
頭の中に沢山あるはずの語彙が使い物にならない。

表現するのが難しい感情、
嬉しさと恥ずかしさが混じりあったような不思議な感覚。
素を出すのは怖いのに、弱みをさらけ出すようで怖いのに、
つい甘えて出してしまう。

脳が麻痺して考えることをやめさせているみたい。

人の心配など

ひとの心配などいらないという人ほど心配になる。
限界になっているときはSOSを出せないし、頑張りすぎている自分にも気づけない。

笑っていても全然平気じゃなくて、その悩みの原因が無くなればなぁ、病気が治ればなぁと思ってもそうはいかなくて。
逃げ出せないところにいて。

心のどこかで死を覚悟している。
そんなひとに大丈夫?とか心配だよと言っても伝わらなくて。

住む世界が違うみたい。
鏡の中の世界に

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電車から見る空が綺麗すぎて

電車に座って見ていた空があまりに綺麗すぎて、降りたくない。

山の上に雲間からもれた眩しい光が何本もの筋になって注いでいる。
近くには上に枝を伸ばす大きな木が見えた。

こんな高いところを走っていたのか、この電車は。
今まで全然気が付かなかった。

今日の空はすごく綺麗だ。

雲の流れがゆっくりだ。
まだ夜ではないけど夜になろうとしているちょっと切ない顔をしている。

何気ない電波塔が、街路樹

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人一人分の経験が

世の中の琴線に触れるものは、
ただの人間、たった一人分の経験からできている。

具体的なことばで語れば語るほど、飲み込めて、心にしみ渡る。

人一人分の経験でこんなにも人は救われる、芸術というものはそんなひとりぶんの人生の積み重ねなんだと知り、また素晴らしいなと思わされる。

食べ物を摂取する権利

食料を口から摂取する権利が今の私にはないように思います。
今日ちらっと食欲がでました。
でも感じたのは罪悪感でした。

ものを食べることに抵抗が生まれてきました。
水だけ摂取できればな、なにか水みたいなものだけを食べていればいいようにならないかな。

食べ物を食べてまで今を生きるのは疲れたな。
すっとどこかに溶けれたらいいのにな。
だれの記憶にものこらないで。

空っぽ

空っぽになった。
たった一つのものでぎっしりしていた箱の中身が、空っぽになった。
箱の中にほかにも入っていたと思うものは、意外とあっさり消せてしまって
あっという間に箱を空っぽにできた。

箱を閉まらなくしていたものがなくなれば、
中身が整理され大切なものだけの入るものになると思っていた。
けれどもその大切だと思っていたもの、私が勝手にそう思い込んでいた私にとってだけ大切なものは、取り出そうと思え

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