マガジンのカバー画像

和紙の可能性

124
和紙のこと、染めや工芸など和紙加工のこと、つづっていきたいと思います。
運営しているクリエイター

2020年5月の記事一覧

今朝のお仕事

今朝のお仕事



折敷を作りました。タイトル画像の柿渋染めの和紙を使って仕上げています。染めたばかりのものと 乾いて落ち着いたものは少しイメージ違いますね。

裏は赤弁柄の和紙を貼りました。リバーシブルで 水洗いできるように 合成漆(水性ウレタン樹脂)を塗って仕上げます。

最近は このような揉み紙模様に挑戦しています。

今回の外出規制で時間ができて ちょっと立ち止まっていろいろ考えたり 新しいことに挑戦した

もっとみる
和紙昔の人はこのように使っていた。

和紙昔の人はこのように使っていた。

古い文献を調べてみると 和紙、柿渋の使い方 いろいろあります。

煙草入れ・・・柿渋に砂糖水を混ぜ何重にも 和紙に塗り、皮のようにした。という記述がありました。砂糖水とは 思いもしなかったし、まぁ、つやが出るんだろうなという想像はつきますが、やってみようとは思えないなぁ。

鉄色紙・・・和紙に 柿渋を引いて 陰干ししたあと 生鉄の煮汁を引いた紙。1826年の 佐藤成裕著の本に その製法が記されてい

もっとみる
柿渋の魅力

柿渋の魅力

柿渋という自然染料があります。

渋柿を 青いうちに収穫しつぶして発酵させた 染料で 防虫 防水効果があり、雨合羽、和傘 など 日本では広く使われてきました。

和紙との相性も良く かぶれたりすることもなく簡単に使えて便利です。

なにより 染めた時いろんな変化をするという意味で 奥が深く、面白い染料です。写真の箱 は 柿渋染め和紙を使ってます。

柿渋そのものを 紙に塗ると 基本茶色。塗ってすぐ

もっとみる