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柿渋の魅力

柿渋という自然染料があります。

渋柿を 青いうちに収穫しつぶして発酵させた 染料で 防虫 防水効果があり、雨合羽、和傘 など 日本では広く使われてきました。

和紙との相性も良く かぶれたりすることもなく簡単に使えて便利です。

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なにより 染めた時いろんな変化をするという意味で 奥が深く、面白い染料です。写真の箱 は 柿渋染め和紙を使ってます。

柿渋そのものを 紙に塗ると 基本茶色。塗ってすぐは薄い茶色で、日にちがたつとだんだん色が濃くなります。

塗り重ねても、濃くなりますし、松煙(しょうえん)を混ぜると黒っぽい色、弁柄で赤色 が表現できます。

タイトル写真も 柿渋染めの洗える和紙のお皿。

タンニン鉄 鉄さびと柿渋を合わせると 紫~黒っぽい すごく魅力的な色になるんですが 一つ欠点があり、和紙や 布に 染めた時 その素材を痛めてしまう、劣化させる性質があります。

布のことを 裂(きれ)という 激しい言葉で表現することがありますが、この語源は 「タンニン鉄染めをした布を 伸子張りして干しているときに、バーンという大きな音とともに 裂けてしまうことがあるからかもしれない」と 志村ふくみさんが その著書の中で書いていらっしゃった覚えがあります。

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ちなみに 箱は 角の部分で 和紙を喰い裂き(水切り)して継ぐと

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継ぎ目が ほとんど見えなくなります。

柿渋染め 面白いし簡単ですよ。 ちょっとこの機会に挑戦してみてはいかがでしょう?

和紙のこと 柿渋のこと 疑問質問等ございましたら コメントやメッセージいただけたら わかる範囲でお答えいたします☆彡

                    梅田剛嗣


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