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和紙昔の人はこのように使っていた。

古い文献を調べてみると 和紙、柿渋の使い方 いろいろあります。

煙草入れ・・・柿渋に砂糖水を混ぜ何重にも 和紙に塗り、皮のようにした。という記述がありました。砂糖水とは 思いもしなかったし、まぁ、つやが出るんだろうなという想像はつきますが、やってみようとは思えないなぁ。

鉄色紙・・・和紙に 柿渋を引いて 陰干ししたあと 生鉄の煮汁を引いた紙。1826年の 佐藤成裕著の本に その製法が記されていて 書物の表紙に用いられたそうです。  

これはやってみる価値ありかな、と思います。

あと、天然の樹葉の形や色を 木槌で写し取った紙が紹介されていたり、ビイドロ紙、硝子紙 という名称で 寒天膜液をうすく板の上に流して よく乾かして はがした紙 があったりしました。

寒天は こんにゃく糊の代わりに和紙を強化するという意味で 私も一時使っていました。若干の艶が出て 面白い味わいになります。

万力紙(まんりきし)・・・生晒紙に 蛋白、ドウサ、こんにゃく粉を調合したものを塗って強化した紙。 敷物、風船、空気枕、浮袋、鼻緒などに加工とあります。

和紙 色々使えますね。

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こちらは 今朝のお仕事。

柿渋染めです。

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まず 和紙に ドウサ液を ローラーを使って塗布し、青墨 紫墨 で 一度色を付け陰干しします。

それから今日の作業では 紙を揉んで 柿渋に松煙を混ぜ、黒色の柿渋染めに仕上げてみました。

和紙の可能性 これからもいろいろ追及していきたいと思います。

                  梅田剛嗣


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