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椎葉村図書館「ぶん文Bun」

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小宮山剛が「クリエイティブ司書」としてデザインした秘境・椎葉村の図書館「ぶん文Bun」について書いた長めの記事はこちらに上げます!
運営しているクリエイター

#本好きな人と繋がりたい

どうして本棚がジャングルジム?(クリエイティブ司書Instagramシリーズ)

最近「この本棚はどこで発注したんですか?」とお客様にお尋ねいただくことが多い。そんな椎葉村図書館「ぶん文Bun」です。 (オリキャラのコハチローさんのTwitterをどうぞ↓) 椎葉村図書館「ぶん文Bun」の本棚は「図書館と地域をむすぶ協議会」さんを通じて東組さんに制作をお願いした、完全オリジナル製品です。 他にも愛知・瀬戸市立図書館さんなどで図書館には導入されていますが、これだけの規模を図書館にまるっと展開しているのはぶん文Bunだけです。 大学図書館や都市型の巨大図

講演・執筆情報!(クリエイティブ司書Instagramシリーズ)

◇宮崎本大賞noteで更新中のショートストーリー「好きなページはありますか。」クリエイティブ司書・小宮山剛が連載しているショートストーリー「好きなページはありますか。」は、宮崎本大賞公式noteでご覧いただけます! 今後も「第4回宮崎本大賞」発表日である2023年3月8日(「みや」の日)まで更新を続けますので、noteやマガジンをフォローしていただけますと嬉しいです。 ちなみに、どうしてショートストーリーを宮崎本大賞実行委員で創っていこうとなったのかという経緯については、

クリエイティブ司書ってどうしたらなれる?(クリエイティブ司書に訊く)

今回の記事は、僕のInstagramでお尋ねいただいた御質問にお答えするものです。 ストーリーで御質問を募集したところ「クリエイティブ司書ってどうやってなるんですか?」とご質問をいただきました。ありがとうございます。 僕の気持ちとしては、 などと言いたいのですが、そういうわけにもいきません。まず第一に「クリエイティブ司書」とは自分で名乗っているアヤシイ肩書ではありません。 (じゅうぶん怪しいけど・・・) 📚クリエイティブ司書ってどうしたらなれる?こうしてうちの図書館の

第17回積読読書会告知+第16回積読読書会レビュー

第16回積読読書会にお集まりいただきましたいろんな土地の、いろんなご年齢の皆さま、かの夜は楽しい時間をありがとうございます。 最後は強制シャットダウン(眠気のため)という様相でしたが、生活を顧みず本の話ができるというのは幸せなことですね笑。 次回は「お昼間の健全な時間」の読書会もたまにはやってみっか!ということでお昼開催です。もしかすると例月より参加者様が少ないかもしれませんが、夜の参加は難しいという「あなた」のために開催いたします! 📚第17回積読読書会は7/20水曜

本棚を組むとき何を考えている?(クリエイティブ司書に訊く)

📚文字から棚への宇宙の拡大本は、一冊一冊が編集され組み上げられた情報の繋がりです。文字が重なり文章となり、文章が積み上がりページとなり、ページが章を構成し、章が編み上げられることで本となります。 そうして組みあがった本もまた、別の本と繋がることで別の意味をもつことができます。本と本が「ある並び」に配置されることでそこに文脈が生まれ、その文脈を総括するのが本棚です。そして本棚と本棚ともまた、隣り合う位置関係のもとで複合されていく…。 文字というミクロ・コスモスから本、本棚、

「クリエイティブ司書賞」の結果を発表します!(2022.2.22)

この記事は、2022年2月22日に書かれています。 2月22日といえば「猫の日」(にゃん・にゃん・にゃんの日)、おでんの日、椎葉村図書館「ぶん文Bun」(ぶん・ぶん・ぶん)の日・・・そしてそして「クリエイティブ司書賞」の結果発表の日です!!パチパチパチ 🖊たくさんのご応募をありがとうございます1月20日から2月20日まで一ケ月にわたり募集いたしました「クリエイティブ司書賞」にご応募いただきました皆さま、誠にありがとうございます。 「クリエイティブ司書賞?誰やねん?

第13回積読読書会告知+第12回積読読書会レビュー

第12回積読読書会にご参加いただきました皆さま、ありがとうございます。クリエイティブ司書・小宮山剛が主催する積読読書会にご参加いただいた方の延べ数は102名となりました! こんなにアヤシイ読書会がかれこれ1年も続き、100名以上の方にご参加いただけるなんて、いったい日本はどうなってるんでしょうか素直に大変うれしいです。 📚第13回積読読書会は3/25金曜日開催 第13回積読読書会の開催は2022年3月25日金曜日の19時30分からと予定しております。下記開催要項とスケジュ

「クリエイティブ司書賞」にて図書館を愛するコピーを募集しました!(たくさんのご応募ありがとうございます)

※2月21日加筆※ 2022年実施の「クリエイティブ司書賞」は募集を締め切りました。たくさんのご応募をありがとうございます! ********** クリエイティブ司書の小宮山剛です。この記事は、第166回芥川賞・直木賞の受賞作が発表された翌日に書かれています。 実はここ2年の間、椎葉村図書館「ぶん文Bun」のクリエイティブ司書・小宮山としても「クリエイティブ司書賞」なるものをひっそりと発表してきました。今回も例年通り冬の芥川賞・直木賞発表翌日に第3回の発表・・・ では

本は本屋さんで買ってほしいという図書館員の気持ち

昨日、小宮山剛が「クリエイティブ司書」として勤務している椎葉村図書館「ぶん文Bun」にて特集棚「自分じゃ買えない本」を公開しました。 ↑柊風舎さんの本を中心に濃厚な棚となりました↑ ・・・上記の記事の中で「自分じゃ買えない本」にちなんで「本は本屋さんで買ってほしい」という気持ちを書いていますので、下記に引用します。 椎葉村図書館「ぶん文Bun」の選書方針としては、ベストセラーの副本をたくさん仕入れたり(複数同じ本をもつことを図書館用語で「副本」と言います)、最新のビジネ

意志あるところ本あり。

※本記事は小宮山剛ホームページ「雨読につぐ雨読」からの転載です。ところどころリンク抜けなどがあり畏れ入ります。 Where there is a Will, there is a Way. (意志あるところ道あり。) これは我が母校、東福岡高校高等学校でも校訓に使われている金言です。有名ですよね。 今回はこれになぞらえて、椎葉村図書館「ぶん文Bun」の選書に込められた「意志」の一端をご紹介したいと思います。 「選書」というのは、図書館の命とも言える作業です。これを疎か