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椎葉村図書館「ぶん文Bun」

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小宮山剛が「クリエイティブ司書」としてデザインした秘境・椎葉村の図書館「ぶん文Bun」について書いた長めの記事はこちらに上げます!
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#図書館

「かえりたい図書館」をつくる、深める、広める:椎葉村図書館「ぶん文Bun」のソーシャルイノベーション

※このnote投稿は『専門図書館 特別号2023』において掲載された拙稿『「かえりたい図書館」をつくる、深める、広める:椎葉村図書館「ぶん文Bun」のソーシャルイノベーション』についての転載許可を専門図書館協議会機関誌委員会様よりいただき掲載しているものです。これを機に、ぜひ機関誌『専門図書館』へご興味をいただけますと幸いです。 1.はじめに本稿は、地域おこし協力隊などの立場でKaterie・ぶん文Bunの立ち上げ運営に関与し続けている「クリエイティブ司書」こと小宮山剛が、

第35回積読読書会告知+第34回積読読書会レビュー

積まれよ、さらば救われん。 言いたいことは、それだけだ。 積みましょう、読みましょう、買いましょう。 📚第35回積読読書会は2024年2月29日木曜日<夜>開催第35回積読読書会の開催について2024年2月29日(木曜日)の21時00分からと予定しております。下記開催要項とスケジュール感をご確認いただきましたら、お申し込み用のGoogleフォームから参加のお申込みをお願い致します。 🖊積読読書会とは・・・? 🖊第35回積読読書会について 🖊積読読書会でやること

「図書館ではたらく」ではなく「図書館×something」な人のためのミッション「シン・クリエイティブ司書」募集!

皆さまごきげんよう、クリエイティブ司書・小宮山剛(東京から椎葉村へ移住、福岡県出身)です。 みなさまご機嫌はいいですか?私はご機嫌よいです。どれくらい機嫌がいいかというと『荒涼館』(チャールズ・ディケンズ)の2巻までくらいは一息でなんとか読み切れるかもしれないというほどに機嫌がいいです。 🖊クリエイティブ司書、そして地域おこし協力隊司書たちの系譜さて、私が椎葉村地域おこし協力隊「クリエイティブ司書」に着任したのは2019年4月のこと。それは2020年7月の、椎葉村図書館「

秘境に来たころ(椎葉村図書館を立ち上げて)

🌲辿る記憶2023年4月24日。 24の日だ。 24という数字はいい。なにせ僕は(これはもう1,629回も書いてきたことだけれど)ジェームズ・ディーンと同じように24歳で死ぬのだと思っていたのだ。24は大好きだ。 もう34歳も近い。圧倒的に理不尽な時の流れを身に染みて感じつつ、どうだもう64歳も間近じゃないか、生きていけるじゃないかという気概も感じる。尿酸値が9.8あろうが、知ったことか。僕はいま一人ではないのだ。生きていかなくてはならない。 そのようにして34歳も近

「僕は足軽になりたい」(今村翔吾さんの「正直きつい」を受けて秘境の図書館職員が考えてみた)

◇今村翔吾「直木賞作家が『正直きつい!』 図書館への切なるお願い」(『文藝春秋』記事タイトル)1月21日。『文藝春秋』さんのオンライン記事にこのような見出しが踊った。発端は同記事にもあるとおり、今村翔吾さんの1月9日のツイートだ。 ↑とりあえず上記に引用はしてみたものの、文藝春秋さんでインタビュー動画が公開されたことが物語るように、図書館による複本の大量貸し出し(無料!)というのは「到底Twitterで語り尽くすことはできない」問題である。ぜひ関心のある方は『文藝春秋』当該

キャッチコピーコンテスト「ぶん文Bun賞」で日本の読書シーンを応援したい

椎葉村図書館「ぶん文Bun」のクリエイティブ司書、小宮山剛です。 第168回芥川賞・直木賞が発表された翌日にリリースしたキャッチコピーコンテスト企画「ぶん文Bun賞」をどうしても皆さんに見ていただきたく記事をアップしております。 ※こちら↑の椎葉村交流拠点施設Katerieウェブページに詳細が掲載されております。応募フォームも同ページにあります🖊 🖊「ぶん文Bun賞」の企画意図と要項2022年2月22日に発表した「クリエイティブ司書賞」から約1年。皆さまのご応募作品39

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「図書館つくりに、秘境まで」司書キャリア講和を実施(クリエイティブ司書Instagramシリーズ)

話します!東京・福岡の変(クリエイティブ司書Instagramシリーズ)

再度の告知となるイベントもありますが、Instagram投稿のLP的にもこちらに詳細情報を掲載いたします! 東京にてリアルイベント(「本の学校」ブレストミーティング)、福岡の団体様主催にてオンラインイベント(BIZCOLI TALK)が開催されます!どちらでも椎葉村図書館「ぶん文Bun」が村の存続に寄与する意義や、図書館の運営自体がソーシャルイノベーションになっている事例をお話しする予定です。 📚BIZCOLI TALK【特集】人と知と地域を繋ぐ図書館🖊「BIZCOLI

どうして本棚がジャングルジム?(クリエイティブ司書Instagramシリーズ)

最近「この本棚はどこで発注したんですか?」とお客様にお尋ねいただくことが多い。そんな椎葉村図書館「ぶん文Bun」です。 (オリキャラのコハチローさんのTwitterをどうぞ↓) 椎葉村図書館「ぶん文Bun」の本棚は「図書館と地域をむすぶ協議会」さんを通じて東組さんに制作をお願いした、完全オリジナル製品です。 他にも愛知・瀬戸市立図書館さんなどで図書館には導入されていますが、これだけの規模を図書館にまるっと展開しているのはぶん文Bunだけです。 大学図書館や都市型の巨大図

UIターンを生む図書館(クリエイティブ司書Instagramシリーズ)

今回の「クリエイティブ司書Instagramシリーズ」では、最近いただくことが多い講演・寄稿の内容を少し抜粋してお届けしています。テーマはやはり「UIターンを生む図書館」。 講演などのご依頼を希望される方へは資料をポートフォリオ的にお示しすることもできますので、小宮山剛まで各種SNS等にてご連絡をいただけますと幸いです。クリエイティブ司書の名刺をお持ちでぶん文Bunのメールアドレスをご存知の方は、どうぞそちらへお寄せください。 (椎葉村図書館「ぶん文Bun」の職員としてご対

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新任!「飛び出す司書」ご紹介(クリエイティブ司書Instagramシリーズ)

仕事で大切にしていることは?(クリエイティブ司書に訊く)

小宮山剛のInstagramで展開している「クリエイティブ司書に訊く」。 今回は、クリエイティブ司書として仕事上大切にしている価値観というか、方策なようなものについて書きます。 📚我が仕事の価値は「コスト」か「投資対象」か?私がクリエイティブ司書(元々は椎葉村地域おこし協力隊のミッション)の仕事として椎葉村から与えられたのは「新しいブックスペースの立ち上げと運営」でした。もちろんこれを淡々とこなすだけでもけっこう大変なのですが、厳しい目でみれば、それだけでは自分の仕事は「

いちばん大変な図書館仕事はなに?(クリエイティブ司書に訊く)

クリエイティブ司書の仕事内容は一般的な図書館仕事~広報ディレクション・観光案内まで多岐にわたりますが「図書館仕事で一番大変なのは何?」ということは、図書館業界の方からたまにお尋ねいただきます。 クリエイティブ司書がどういう思いで棚をつくっているか、棚づくりの思想はどんなものか。ご覧になりたい方は下記記事などご覧ください。 全国ほとんんどの図書館で採用しているNDC(日本十進分類法)は椎葉村の図書空間にふさわしくないと考え、独自の分類方式を構築しました。ここを訪れる方が最も

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椎葉村図書館「ぶん文Bun」は新しいの?(クリエイティブ司書に訊く)