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ブレイディみかこさんの本を読むようになったきっかけ:やはり読んでもらいたい(その⑤:「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」)【読書レビュ】

​おはようございます。大橋です。​ ちょっと投稿が遅くなってしまいました。 今朝は1時間ほど走ってきました。ジャケット写真が横になってしまったのですが、書籍はまた良本なので僕のもとを離れて知り合いに貸しだされていったので写真を撮りなおすことができないため、横向きのままでいいことにします。(もちろんタテに修正してアップするやり方もあるだろうけど) さていくつかアップしてきましたが、いよいよブレイディみかこさんの本を読むきっかけとなった本を紹介します!


ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

2019年6月の本

※本記事は2020年6月16日にブクログにてアップした記事です。
どなたかにこの本めっちゃいいですと薦められたことしか頭にない中、なんの本なのか中身の確認もせずに、あぁ本屋大賞な本なら間違いないよねと(複数冊購入した際に)ついで買いした本なのですが、大変失礼しました。
ガーーーン、となった。 ★5つです。

帯に「多様性ってやつは、喧嘩や衝突が絶えないし、そりゃないほうが楽よ」と書いてあったり「楽じゃないものが、どうしていの?」と書かれていたり、思春期真っただ中な息子とパンクな母ちゃんの著作は、ともに考え悩み乗り越えていく、私的で普遍的な『親子の成長物語』とあり、何にも知らずに読んでからこちらに至って、なるほど帯というものはすごいものだな、と妙に感心したりしてもいた(超個人的レビュですみません)。

僕も一応学生の時にニュージーランドに留学したり、アイルランドやイングランド、フランス、スペイン、シンガポール、ミャンマーほかもろもろ自分の目で見たことはあるので、一定の理解は頭ではあるが、さてこの著書に出てくるだけの世界観を日本のみに住み続けていたら全く知りえることもできない。 多様性の受容なんて言葉では言っているものの、この日本人社会で一体何が学べるというのか、中学の息子を持つ親として本当に考えさせられる本。

途中、シティズンシップ・エデュケーションの話や、大雪の日の「緊縮財政で、自治体は何の緊急支援もできなくなっているから、民間が何とかするしかない」「こういうときの英国の草の根の機動力には驚かされる」というくだりがあるが、こんなこと、日本でおきえるのだろうか? お上がやらないなら自分たちでやらなきゃ、として行動できる人はいったいどれほどいるのか?
(英国のこうした助け合いの機動力は、まんざら個人の善意のみに頼っているわけではなく、教育というシステムの中にしっかりと根付いているとも言えるのだろう、と記載はあるが)

貧富の差や国籍の差、価値観の差、それぞれまぜまぜになってこその多様性、(後半はドラッグリスクの話や里親の話もあり)どこまで言っても均質化を求める、出る杭は打たれて、しかしながら町会などの地域活動は見て見ぬふりをされる日本社会、本当に自分の子らが育った狭い社会での価値観に、ある意味、恐怖を覚えてしまった。 こんな狭い世界の凝り固まった社会で生きていていいんだろうか、と。

『多様性は、うんざりするほど大変だし、めんどくさいけど、無知をへらすからいいことなんだと母ちゃんは思う』 との記載あり、 いいのか本当に無知で?

どこまでが普通なのか、一般的なのか、と思いながらも、実は『エンパシー』というところは私はかなり苦手な能力であって『誰かの靴をはいてみること』は実際のところ僕もまだまだ努力していかなきゃな(これが不足しているからいろんな衝突を生むともいわれています)とも思う。

なんだかへんなレビュになってしまいましたが、とにかくオススメすぎる本です。 

いつものブクログのリンクはこちら、ほかの方のレビュも素敵なコメントが多いです。

ということで、これがきっかけとなって、多数のブレイディみかこさんの本をオトナ買いして読むことになったのですが、これまでアップしたものを再掲しておきます。

ブレイディみかこさんの本をオトナ買いしてシリーズもいよいよラストスパートになってしまうのがちょっと寂しいですけど、また、アップしますね。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

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