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ブレイディみかこさんの本レビュ一覧のラストは(その⑥「ワイルドサイドをほっつき歩け」)【読書レビュ】

おはようございます。 大橋です。

徳力さんの本を読んでなんとなくnoteを始めまして、あぁそうだ、ブレイディみかこさんの本をもっと世の中の人に読んでもらいたい、と思って続けてきたシリーズですが、本日でいったん一区切りとなります。ということで本年6月に発売された最新本、行ってみましょう!

ワイルドサイドをほっつき歩け --ハマータウンのおっさんたち

楽しかった! 勉強になった!!
自分もいわゆるジェネレーションXということで40も越えていわゆる「おっさん」のカテゴリに入ることになるのだが(個人的にはあまり認めたくない)ここで出てくるおっさんたちは少し上の世代でベビー・ブーマー世代なんだそうだが、英国の様々な事情の中、おっさんたちがイキイキ生きている。 それぞれのおっさんのそれぞの人生があり、それをみかこさんが絶妙な切り口でカラーでいきいきと伝わるように描いてくださっている。
実は友人から薦められて「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」を読んでえらい感動して、こないだ本屋にいったら今度は「おっさん」編があるというのだから、パンクなみかこさんが今度は「おっさん」をどう表現していくか超楽しみで読ませていただきました。 ほんとに多様な人がいて多様な人生があって、それでも「みんな生きている」というところからスタートする本の躍動感、素敵です。 

僕も酒好きなんで、最終章の「最後はだいじなだいじな酒の話」ときて、 『その理由は簡単だ。 筆者が酒飲みだからである。』 というところのオチもあるけど(そもそも、酒を飲むということじたいが不健康でアンクールな習慣であり、むかしの人間のやる古臭いことだというイメージで捉えられていることは、例えば毎晩飲んでいる母親のことを見ている、わが息子の冷ややかな目つきを見てもわかる)、
ほんとにUKを20年以上生きてきて、その現場の多様性というか歴史の流れというか、そういう生々しい感覚を手触り感たっぷりレポートしてくださっている。 こんどイングランドに行くと言っていた知り合いがいるのでぜひこれも紹介しよう。

強いて言ったら、僕は英国ミュージックにそんなには詳しくないので、詳しい人だったら、もっともっと楽しめたんだろうな、とちょっぴり思う。 また、みかこさんの本、探して読もう。


いつもの引用抜粋、悩んだが、結局以下にすることにした。(あとがきより)
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P251
この本は、筑摩書房の井口かおりさんの「ブレイディさん、おっさんを書いてください」という唐突な提案から始まったものだった。 編集者さんからの提案はいろいろあれど、これはちょっと意表を突くものだったので、なんか圧倒されて気がついたら書き始めていた。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で青竹のようにフレッシュな少年たちについて書きながら、そのまったく同じ時期に、人生の苦汁をたっぷり吸い過ぎてメンマのようになったおっさんたちについて書く作業は、複眼的に英国について考える機会になった。二冊の本は同じコインの両面である。
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いつものブクログはこちら

ということで、これまでもやってますがブレイディみかこさんの本をみなさんにたくさん読んでもらいたいから、これまでの一連をアップしておきます。たぶんマガジンという機能があるらしいんだが、まだそれは勉強していないので、週末とか時間のある時に再度勉強して、初マガジンでもチャレンジしてみたいと思います。

以上です! ここまで読んでいただいた方、本当にありがとうございます。少しずつ勉強しながらnoteとともに成長しています。 そのうち日常を書き留めたもの(ラグビーとかビジネスとか)もアップしたいのだけれど、当面は読書レビュを発信(転記?)していくことになると思います。

コメントとかももしもらえたらうれしいです!

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