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ラグビーが教えてくれたこと9

【自分にないもののある環境に身をおいてみると、そこで誠意を持って取り組めば、その環境が必ず人を成長させる。意外な方を選ぶと自分の幅が広がる】

これ、いわゆる

成長するためにはコンフォートゾーン(居心地のいい場所)から抜け出そう

といった話です。

僕はこのことを、ラグビーを通して学び、ラグビー以外の時間でも生かすようにしています。

ここでは「環境」、と表現していますが、大きくふたつに分類していて、

チームや住む場所などの物理的な環境

役職や新しいチャレンジなど、また置かれている状況や取り巻く環境が変化するので、そう言った意味での環境

これら2つに分けて考えています。

また、環境の「変化」に関しても、

自分から変化を求めて、選択して環境を変える、能動的な環境の変化

自分以外の人間によって決められる、受動的な環境の変化

があるのかなと。

これらをまとめると、単に「環境の変化」といっても大きく4つに分類されるんだなと、このnoteを書きながら、今気付きました。

すみません、自分の経験を色々振り返ってみた時に4つに分類されるなぁと思っただけで、この全てにおいて、コンフォートゾーンを抜け出すことはやはり人を成長させるんだなと感じます。

今回はその中でも

「チームや住む場所などの物理的な環境を、能動的に変化させること」

をピックアップして、自分のエピソードを話していきたいと思います。


物理的な環境の変化という意味でこれまでで一番大きなインパクトがあったのが

大学生から社会人になった時の話です。

慶應からNECグリーンロケッツへ。横浜(実家暮らし)から千葉(一人暮らし)へ。

ありがたいことに複数チームからオファーをいただいた中でNECグリーンロケッツを選んだ理由をざっくりいうと、

自分にないものがそこにあると思ったから

です。

それまで所属していた慶應大学ラグビー部は、当時の林監督(マットさん)の緻密な戦略のもと、とにかく走る。走る。
身体の大きい選手がいなかった(試合に出ていた中では185cmの僕が一番背が大きかったです)ので、とにかく相手より走って、たくさんタックルして勝とうというチームでした。

一方、卒業後に進むNECグリーンロケッツというチームは、
当時のイメージでは、とにかく「フィジカル」「フォワード」なチームで、パワーを強みにしたチーム。自分の中では、これから社会人で戦っていくためには避けては通れない道を正面から追求しているチームでした。また、入ってから気付いたことは、ここにさらに「つべこべ言わずにやったらええねん精神(No Excuse 的な)」が猛烈にあるチームであり、それもまた、自称:良いとこ育ちの自分には新しすぎて、あたらしい世界に入る怖さもありながらも、自分にない部分に憧れたりすることもあり、魅力的でした。

また、最後まで悩んだもう1つのチームは、どちらかというと慶應に近い匂いのあるチームで、きっとこちらのチームに行けば、すんなりと自分のやりやすいラグビーができるんだろうなと感じていた部分もありました。

たくさん悩んだ結果、冒頭の通り、これから始まる長い社会人ラグビー生活の中で、自分にとって意外な環境に身を置いて自分の幅を大きく広げたい!という想いの方が強くなり、NECグリーンロケッツを選びました。

入ってからは、入団前の想像通り、毎日が刺激的でした。自分になかったものが自分に染み付いていく感覚も嬉しく、あの時の判断が確実に自分のラグビーの幅というものを広げてくれました。

また、違う新しい発見もありました。

自分にないもののある環境に身を投じると、実はその環境にとっても自分が新鮮でもあり、そのことが他の選手との差別化を図ることができたり、新たな化学反応を起こしたりすることがあるとわかったのです。僕個人の成長のためにした判断が、実はその組織にも新しい風を吹かすことができていた。そのこともあってか、1年目から試合に起用してもらえたのではないかと思ったりしています。

このテーマで僕のラグビーのエピソードをお話していますが、
これもラグビー関係なく言えることだと思います。

自分にないもののある環境に行くことっていうのは、居心地の良いところから抜け出す怖さや不安があったりするかもしれませんが、それも含めて自分の伸びしろ。新しいチャレンジもそうですよね。

そして新しい発見として、組織側の人間の立場になって考えた時に、自分の組織の色にあった、自分達のやり方を100パーセント理解してくれている人を迎え入れることも組織をまわしていくためにはプラスに働くことも、もちろんあると思います。
ただ、その組織をさらに飛躍させていくためには、自分たちのやり方と全く違った人間を迎え入れることも組織にブレイクスルーを起こすためには必要になってくるんだろうなと思いました。

そんな話です。

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