見出し画像

学習アドバイス 単語編(2020/04/27)

単語の勉強について、答えてみようと思います。

単語学習のコツとして単語帳の使い方についてまた話をしていきます。
後でも述べますが、 僕のおすすめの勉強法は
「単語帳をベースにすべてのテキストの単語を収集する」になります。
テキストの単語の収集については後で述べるのでまず単語帳のについて述べていきます。

まず単語帳は自分が使いやすいもので構いません。

学校指定のものでもちろん構いませんし、そのレベルをクリアしているのであればもっと難しいもの学校指定のものが難しいようであれば、それよりも基礎的なものを自分で用意しても構いません。

では使い方について話していきます。

1つ目のポイント 単語集は繰り返し使う

1つ目のポイントとして

「単語帳は空き時間に繰り返し使うもの」

ということを覚えておいてください。
朝起きた時、 バスや電車での通学時間、 学校の休み時間や夜寝る前などを利用して繰り返し読むのです。

間違っても、1時間や2時間などまとまった単語の時間を取ってはいけません。

もちろんこの方法が全て間違いとは言いませんが単語帳の学習という点では非常に時間がもったいないです。

1回につき5分程度の時間を取って、単語帳がボロボロになるまで繰り返し英語と日本語を読んでいきましょう。

日本語と英語の繰り返し音読を100個1セットだと、だいたい5分なので できるだけスピーディにコンパクトに行っていきましょう。

100個1セットで音読をすると1冊の単語帳が大体10日〜半月で読み終わります。

2つ目のポイント「繰り返す」「覚えようとしない」

次のポイントは

「ひたすら繰り返す」ことと「無理に覚えようとしない」ことです。

「覚えよう」という意識のハードルを取り除くと驚くほど速く読むことができます。
まずは一冊読み切るところを目指して頑張りましょう。

3つ目のポイント 単語を仕分ける

続いてのポイントは

「覚えている単語」と「覚えていない単語」を仕分けることです。

繰り返し単語を読むうちに「既に知っている単語」に気づいたり、「読むうちに自然と定着してしまった単語」が出てきます。
これら既に定着している単語をまた覚える作業をする必要はありません。時間の無駄ですね。
覚えている単語は日々の覚える作業から外す。

いや、だって、時間の無駄でしょ?

なので、省くのです。で、覚えていない単語を覚える時間に充てる。

で、覚える作業って?
実は上記と変わりません。

ひたすら読むに限ります。

以前に生徒からの質問に答えた内容を再編集して掲載します

①覚えようという意識はいったん捨てる
②短い時間で行う(1回5分~10分)
③繰り返し行う(1日10セット)
 →つまり②と③で「合計」50分~100分使います。
④午前4セット・午後4セット・夜2セットが目安
 →午前合計20分~40分、午後合計20分~40分、夜合計10分~20分
⑤情報量は小さくする→まずは1単語1義から
⑥単語と日本語を声に出して1回ずつ読む
⑦1単語につき1秒くらいで音読→つまり、「覚える作業」はしない
⑧1セットで100語を目安に頑張る。→1日10セット頑張ると1日で1000語読むことになる。
⑨これを毎日繰り返す。
⑩いつか覚えられる。でもその「いつか」は「今日」か「明日」か「1年後」かわからない、という気持ちでいる。
⑪「完全に単語が記憶から飛ぶ」前に「単語と再会する」ことを日課とする。

で、仕分けしてからであれば、同じ100個1セットでも、単語帳の番号でいえば、1~157のうち、まだ覚えていない100個1を1セットにして繰り返し音読する、ということになりますね。
単語帳には覚えたものについては★マークを付けるなどして目立つようにしましょう。

4つ目のポイント 全体を週末に確認する

4つ目のポイントを全体の確認です。
上記までの方法で、覚えている単語、覚えていない単語を区別して覚える方法で、段々とスピード感も増してきますが、同時に

覚えたはずの単語、忘れていないか?という不安がよぎる

のですよ。

なので、週末に全体を確認します。

もちろん、単語帳1冊が大変、というなら単語帳の半分とか単語帳の1UNIT分の500個とかに分けても良いかもしれません。
週末は覚えていない単語+覚えている(はず)の単語の覚えるトレーニングを行います。

平日と週末でこのようなサイクルを回していきましょう。

最後に アプリや単語カードも活用しよう

僕は自分が受験生時代は単語カードを使っていました。
100均で同じ種類の100枚の単語カードを10~20冊くらいまとめ買いして
(違う種類の単語カードを混ぜて使うのが嫌だったので)
未定着語をひたすら単語カードに書いて、覚えて、持ち歩いていました。

今だと、Quiletなどの単語アプリを使うのも良いですね。

この単語カードを使った方法だと

テキストを含め、すべての単語を収集できる

さらに、

覚えた単語と覚えていない単語の区別がしやすい

という利点があります。

テキストの復習は「未定着語彙」をなくす、というのが目指すべきゴールだと思っています(内容を”完璧”にするというのは理想的だけど曖昧過ぎると思っています)ので、
解答解説を読みながら、本文を読みながら、出てきた未定着語彙は単語カードに収集する。
テキストが進めば進むだけ単語カードが増えていく。

自分が学習したテキストの全ての語彙をチェックして、覚える作業って
大切だけど、実際に行っている学習者って実は少ないんだよね。

でも、単語カードにまとめるってだけなら簡単だし、

受験勉強に使った全てのテキストの語彙をチェックしてきたっていうのは
受験本番で強い自信に変わる

と思うんだよね。

というわけで、単語帳の単語もテキストの単語も単語カードにまとめる
持ち歩いている単語カードの束をめくりながら、
覚えた単語は別の束にまとめなおして家に置いておく
覚えていない単語はリングに留めて持ち歩く。
週末に覚えた単語の束も覚えていない単語の束もひとまとめにして、
全体の確認を行う。

これを絶えず行う。受験までずーっと。
僕は授業でも言うんだけど、実家の自分の部屋で探し物すると
なぜかまだ単語カードがわらわら出てくるのよね。

というわけで、学習アドバイス単語編でした。

サポート頂ければ幸いです。サポートはよりよい記事、よりよい教育研究、教育実践のために使わせていただきます。