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カルピスと炭酸水

カルピスの原液が我が家に来て
何年かぶりな気がして
勝手も思い出せないまま、炭酸水で割って飲んでいる

カルピスウォーターとか、そういった類のものはコンビニにあるし、
たまに飲むこともある

なんとなく、それに近いものをカルピスで作ろうとしていたわけではあるが、
ふと、カルピスウォーターが正解なのか問題が自分に湧いてきた

確かにカルピスウォーターは安定的でおいしいけれど
あれはカルピスウォーターという飲み物であって、
カルピスではない

僕はカルピスを飲むわけなので、
カルピスウォーターを飲むわけではない

そう考えると、カルピスは別の生き物みたいで
時々で表情を変えてくる

炭酸水が多くとも、少なくとも、そういう飲み物である

まとわりつく感じが希薄なカルピスもあるし
依存してくるようなカルピスもいるし
今の雰囲気に合うカルピスも合わないカルピスもいる

何より、飲んでいるカルピスと同じカルピスは2度と飲めない

そう考えると、すごく儚げなカルピスとの体験だなと思っている

工業製品としてのカルピスウォーターはその他大勢のモブキャラみたいなもので、
いつでも一定の、安定した、無個性のカルピスウォーターとして
いつでも飲める

でも、カルピスは二度と飲めない

いつだか、”オレンジ”をジュースにしたオレンジジュースと
工業製品としての”オレンジジュース”という飲み物の話を聞いたが、

カルピスも似たようなもんだなと

カルピスウォーターとカルピスは全くの別物

どっちもおいしい

それにしても、箱に敷き詰められたカルピスから作られる高揚感は楽しい。

今回の彼らは全然別の登場の仕方ではあったけど。

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