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祝・20回目! 「COUNTDOWN JAPAN 23/24」の13アクトの記録。

【12/28(木)29(金) 「COUNTDOWN JAPAN 22/23」@ 幕張メッセ】

年が明けてあっという間に1ヶ月が経ってしまいましたが、遅ればせながら、年末の「COUNTDOWN JAPAN 23/24」の記録を残しておきたいと思います。

今回は、12月28日、29日、31日(後半)の3日間参加してきました。(31日は、雑誌「ROCKIN'ON JAPAN」3月号の別冊付録のレポートを書くため、ずっとCOSMO STAGEにいました。)たくさんのアクトを観る中で、昨年の春フェスや夏フェスに続いて今回も強く感じたのが、今まさに大躍進中の新世代アーティストたちが放つフレッシュなオーラや熱い気迫でした。また、今回の「CDJ」は、全体の参加者の64%が初参加だったとのことです。ステージの上に立つアーティストが若ければ、そのアクトを観る参加者も若い。会場全体に満ちる新世代のエネルギッシュなパワーに、何度も何度も圧倒されました。

僕は、学生時代に3回(「10/11」「12/13」「13/14」)、社会人になってからは、直前で開催中止となった「20/21」を除くと、「14/15」以降、毎年「CDJ」に参加し続けていますが、これほどまでに強く時代の変わり目を感じたのは今回が初めてでした。今年の「CDJ」は、20回目の開催というアニバーサリーな回でしたが、これからもこのフェスの歴史は、新世代の瑞々しい力によって更新され続けていくことを確信しました。

今回のラインナップについて特筆すべきは、前年に続き2度目の出演となったEve、そして、ついにJフェス初出演を果たしたヨルシカの2組だと思っています。2022年の本格的なフェスの復活以降、YOASOBI、Adoをはじめとした令和時代の音楽シーンを代表するアーティストが続々とフェスシーンに進出してきましたが、今回のヨルシカの出演をもって真打が出揃ったように思います。また、僕は観ることができませんでしたが、年が明けたばかり(=真夜中)のEARTH STAGEに出演したずっと真夜中でいいのに。のステージも、きっとエポックメイキングなものになったのだろうと想像します。

また、僕自身、全てを観ることができたわけではありませんが、今回、初めてEARTH STAGEに立ったハンブレッダーズ、PEOPLE 1、初めてGALAXY STAGEに立った羊文学、Chilli Beans.、WurtS、NEE、マルシィ、また、「紅白」出演直前のタイミングで初めて「CDJ」に出演したanoをはじめとした「CDJ 23/24」の出演アーティストのラインナップ、および、タイムテーブルは、まさに、2023年の音楽シーンにおける新世代の勢いを象徴したものだったと思います。

言うまでもなく、ずっと前からこの国の音楽シーンの要を担い、同時に、新しい時代へ向けてシーンを力強く更新し続けてきた中堅/ベテランアーティストたちの存在感も並々ならぬものでした。この記事では、28日、29日の2日間で観た計︎13組のアクトのレポート(Twitterから転載)をまとめてお届けします。



12月28日(木)

●ハンブレッダーズ

ひたむきに、誠実に、目の前のファンとまっすぐ向き合いながら走り続けてきた日々を経て、ついに辿り着いたEARTH STAGE。彼らのライブを観るといつも感極まってしまうのですが今回は特にグッときた。「DAY DREAM BEAT」の大合唱、泣けた。


●櫻坂46

大躍進の2023年を象徴する「Start over!」で幕開け&「承認欲求」で幕締め、最強のセットリストでした。 何より、今年加入した3期生の存在感が本当に凄い。特に3期生楽曲「静寂の暴力」が壮絶な気迫を放っていて震えました。 来年の更なる飛躍が楽しみです。


●Creepy Nuts

2人は今年、メディアの仕事を大きくセーブして音楽活動に専念し続けてきた。(「ANN」も終わってしまった、寂しい。)この1年の不断の努力が、新曲「ビリケン」に見事に結実していてめちゃくちゃ痺れた。2人とも、まだまだ「のびしろ」しかないわ。


●緑黄色社会

超満員のEARTH STAGE。巨大な期待に真正面から応えていくポップスターとしての姿が、とっても眩しかった。 「キャラクター」が、今や「Mela!」に並ぶ存在感を誇るポップアンセムと化していて、今年の「紅白」でこの曲を披露するのがとても楽しみです。


●MAN WITH A MISSION

冒頭から「FLY AGAIN -Hero's Anthem-」→「Raise your flag」の2連打で会場がどよめいた。今年の大ヒット曲「絆ノ奇跡」は、miletのパートをジャン・ケン・ジョニーが歌うバージョンで、原曲とは似て非なる熾烈な仕上がりで非常に良い!


●ano

あのちゃんは、フェスに強い。春と夏に観た時も思ったけど、今回のステージを観てその確信が更に深まった。 興味本位で観に来た人を容赦なく圧倒し、自身をとりまく誤解や偏見を突き破り、最後には、全員まとめて狂気的なポップの世界へ引き込む。今回も圧巻でした。


●SUPER BEAVER

今年102本目のライブ。その一本一本が真剣勝負。そうした実直な積み重ねによって深め続けてきたロックバンドとしての自信と確信が全て詰まった渾身のアクトでした。 「儚くない」、ライブで聴くと、音源の何倍も深く胸に響く。


12月29日(金)

●amazarashi

今年の新曲「俯きヶ丘」。 《国境を越えることを夢見て その短い手足を痙攣させて ああ我が故郷の 遠きエアレンデル 置いてきてしまった 未熟な涙が スペクトル観測にて発見された》 続けて、「季節は次々死んでいく」へ。 切実な詩、圧巻。


●10-FEET

いつにもましてシリアスなムード、並々ならぬ気迫。新たな代表曲「第ゼロ感」に続けて披露されたのは、The Birthday「LOVE ROCKETS」のカバー。言葉での説明はなかったけど、そこに込められていたのは言うまでもなく、チバユウスケへの追悼の念。


●syudou

Ado「うっせぇわ」を生んだボカロP、初のフェス出演。 ネットの世界を出自としつつも、各楽曲はバンドカルチャーへの深い愛と理解に基づいていて、それ故にロックフェスとの相性は抜群。何よりシンガーとしての華が凄い。今後フェスで勝ちまくっていくと思う。


●ヨルシカ

満を持してJフェス初出演。もちろん、超超超満員。朗読から幕開け、MCなしで全8曲。「言って。」「又三郎」など、ロックテイストが強い曲が多め。ラストは「だから僕は音楽を辞めた」。最後は、suisが深々とおじきをしてステージを去り、万感の終幕。圧巻。


●Eve

昨年に続き、2度目の「CDJ」出演。ヨルシカからの流れを受け、超超超満員。 「ぼくらの」の晴れやかな響きが、とても感動的だった。新世代のリスナーからの熱烈な期待を一身に引き受けながら、全身全霊で応えていく姿が、まさにヒーローみたいで本当にかっこいい。


●Vaundy

特に、ラストのロックチューン3連打「CHAINSAW BLOOD」→「逆光」→「怪獣の花唄」における会場全体の一体感と高揚感が感動的だった。 時代のポップスターが、同時に、最強のロックスターでもあるという事実。これは本当に凄いことだと思う。



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