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「サブカル」

「サブカル」の奴は、センスがあると思われるためならなんでもする。

他人の発言を少しいじくって我が物顔で発言するなんてのは日常茶飯事で、

たとえば、

他人が書いた映画のレビューをひとつにギュッとしたような、「一見最強に見えるが、実はたくさんのレビューを集約したことによって逆に内容が薄くなってしまっているようなレビュー」を書く。

見た映画の内容が良かったかどうかなど、「サブカル」の奴には関係ない。

たとえ内容を理解できていなくとも、その翌日、SNSにその映画のポスターを載せて、「私は映画好きの間で話題のこの映画を理解する感性を持ち合わせています」という顔をすること、それっぽいことを書くことこそが重要なのだ。

トークをするにしても文章を書くにしても、オリジナリティが感じられない、というか、、

いや、もうはっきりと言わせていただこう。

パクるのだ。

パクるのやめて。いやマジで。

見てられない。見なきゃいいんだけどさ♡

他人のレビュー、他人がアップした簡易的なトークのノリ、他人がサクッとSNS上に書いた文章、のような、言うならば二次的なソースからパクるからチミはいつまで経っても浅いのだよ。お分かり?

本とか読んでないやろジブン。背伸びすんのやめや。バレてるで。

おおっと。ソーリーソーリー。

あと、「サブカル」の奴は(いや続けるんかーい)、空の写真なんかをよく撮る。

空が綺麗だと気づくことができる自分、つまり「日常の中に潜む美しいもの的なものに常にアンテナを張っている自分」を知ってほしいだけなのだ。

だって、「空が綺麗だなー」だけなら、別に写真を撮らなくていい。たとえ撮ったとしても、わざわざそれをSNSに載せなくていい。

あと、

「自然が好き」とか言いながら、自然をその手に持っている機械でバシャバシャ撮りつづける。

そして、

春は桜、夏は青空、秋はキンモクセイ、冬は雪の写真を撮る。

当然、花が咲いていない桜の木には目もくれないし、そのまわりの葉っぱとか土なんかも視界に入っていない。

あなたの周りにもいないだろうか?

秋になると「キンモクセイキンモクセイ〜!」としか鳴かなくなる生き物たち。

いやいや、他にも色々あるだろ!
キンモクセイだけを、愛でるな!(お前は誰だ)

彼らは「キンモクセイ〜!」と鳴くことで、自分が生物として他と一線を画していて、繁殖の相手として望ましいということをアピールしているのだ。

つまり、求愛行動なのである。
言うなれば、サブカルドラミングだ。
よっ、うまい。(うまくない)

あと、「サブカル」の奴は部屋がきたない。
そんなの人による?いやいや!どうせ、汚いんだから!(止まらない偏見)


部屋がきたないのに、そのくせ壁とかにはこだわりのアートっぽい、便箋をポケットと見立てたような飾り付け(筆者、自己の描写力の乏しさを痛感)とかする。

あと、「涙が止まらなかった」とか「心がしんどい」とか、なーんの役にも立たないことをやたらとネット上で表明したがる。

なんなの!?楽するなって!

手軽に助かろうとするなよ。
で、それを周りにバレてないと思ってるところが、
傲慢!

そんなヌル〜い奴の所謂「表現」とやらで、一体誰が心を動かされるってんだ!
なあ、教えてくれや!

今挙げたものはほんの一例でしかないが(いっぱい出たね♡)、

私はこういった奴らのことをひとまとめにして

「サブカル」と呼ばせていただくことにしている。

要は、

私の言う「サブカル」は、サブカルチャーのことを「指していない」のだ!

本物のサブカルチャーのことは、略さずに「サブカルチャー」と呼ぶ。

センスブってて、「ハイユーです。その場のやりとり?アドリブ?バチバチにやり合いたいっす。ウッス。」

みたいな奴らを総じて「サブカル」と、軽蔑を込めて呼んでいるのだ!呼んでいるのだよ!!

さて、私のサブカル論(正しくは私が「サブカル」と呼んでいる奴ら論)はこれくらいにして、

ここからが本題!

私は先日その「サブカル」ジャンルの人に、


髪を切られた!!

なんということだ。

まさか横浜市緑区に「サブカル」が存在していたとは!

横浜市緑区だぞ!?

ありえない!!バカな!!

役者としての仕事は皆無、

普段は家でYouTubeをだらだらと垂れ流し、ナダル(芸人)が「親の教育です!親の教育で人の悪口言ってまうんです…!」と悲劇的に自己の不憫さを嘆く場面を見ながらニヤニヤし、それをおかずに白飯を頬張っている私はある朝、

「今日も暇だなぁ〜。天気いいなぁ〜。電車に乗ってどっか、うーん、江ノ島にでも行こうかな〜。」

とふと思い(なんて幸せな奴。みんな頑張ってるのに。この瞬間にもオーディション受けたりしてるのに。)、気がつくと私は大学生時代に一人暮らしをしていた横浜市緑区に来ていた。

驚きである。

人間は時間を持て余しすぎると、「かつて自分が一人暮らしをしていた」というだけの、大して思い入れもない土地になんの目的もなく足を運ぶことができるのだ。

てか、江ノ島って言ってなかった?あれ?緑区?なにそれ聞いたこともない。まあいいや〜。

何の目的もなく来てしまったため、到着したはいいものの、やる事がない。

当然だ。

長津田(結局言っちゃってる)には、サイゼとコメダしかないのだから!!

とりあえず以前住んでいたアパートの前に足を運び、ノスタルジーに浸る。

「懐かしいな〜。舞台とか出てたんだけど恥ずかしくて大学とかバイト先の友達の誰にもそのこと言ってなかった期間が2年くらいあったな〜。何だか苦しかったな〜。別に恥ずかしがることでもないのに。でも、今でも恥ずかしいことをしてるっていう当時の感覚、全然あるよな〜。自分で言うのも変だけど、生きづらい性格してるよな〜。とはいえやっぱり、自分のことを"俳優でぇす!"って、ところ構わず言える奴らと仲良くはなれないよな〜」

おっといけない。もといもとい。

このままここにいては気持ちが落ち込んできてしまいそうだ(じゃあ何故来た)。

アパートの下に7年前から変わらずある自販機でカルピスソーダの缶を買い、「懐かしい味だな〜」と物思いに耽り(これも結構こわい)、アパートを後にする。

ヤバい。長津田、本当に何もない。

どうしよう。移動するしかないのか?いっそのこと、こどもの国線とか乗ってみる?どうする?

と、サイゼ(結局)で考えていた時、

「髪、切ろう!!」

と思い立ったのであった。

理由は分からないが、衝動的に「髪切ろう!」と思ったのだ(すごくこわい)。

もうすぐ夏だし!帽子入らなくなってきてるし!

ここが俺のアナザースカイ、横浜市緑区長津田で髪をカッコよくしてもらって、東京の家に帰ろう!

ホットペーパーで検索したら上の方に出てきた美容室に電話し、「今からいける」とのことなのでその美容室に直行した。

このあたりの自分の行動力には舌を巻くばかりである。

「髪を切ろう!」という衝動に駆られた5分後には直電で予約を済ませ、その美容室に向かっているのだ。

あんたどうしたの?
もっと普段も、それくらいチャキチャキ行動しなさいよ!家でYouTubeばっかり見てないでさあ!

店のドアをカランカラン〜とやると、私を出迎えてくれたのはチェ・ゲバラみたいな革命家帽を被ったお兄さんだった。

「サブカル」だ!

直感で私はそう感じた。

美容師なのに帽子を被っている!しかもただの帽子ではなく革命家帽(イメージできるよね?)!これから他人の髪をどうこうしようという奴が!肝心の自分は手の内を晒さないってのか!

この、、、卑怯者め!!(ただの言いがかり)

「今日はお休みですか?」

「あー、、はい。」

「お仕事、何されてるんですか?」

「あっ、えっと、その、、、ハイy、、いや、その、、」

気づいた時には完全に主導権を握られている。

はじめて行く美容室ってこんなだったっけ?
なんだこの威圧感(プレッシャーと読ませたい)は。
身体が、思うように、動かねえ。。

なんかすげえいい匂いする。
高そうな緑のシャツ着てる。
古着なのに10万とかするタイプのやつかな。こわい。俺の髪の毛つきませんように。この人に
「オイ、テメェの髪の毛、俺のシャツについたんだけど?どうしてくれんの?」
なんて凄まれたら縮みあがっちまうよ!弁償できねえです、ひえ〜。

てな具合である。

そう。冒頭で私が述べた、私が軽蔑する「サブカル」。

あいつらは偽物だ。だからこそカギカッコ表記なのだ。

本物のサブカルはこっちだ!
このお兄さんみたいな人が本物のサブカル!
尊敬の念を込めて「サブカルチャー」とフルで呼ばせて!

「人材系の企業の営業」という嘘の職業を表明し(なぜそんな無謀なことをした。そんな奴は火曜日の14時に美容室来ないだろバカが)、しどろもどろで架空の仕事の苦悩を話している男の話にも親身になって話を聞いてくれるこの神様のようなお兄さん。いや、お兄さまと呼ばせて!話してみるとめっちゃ落ち着いててはなしきいてくれて心地いいわ!あとめっちゃいい匂いする!すき!抱いて!

これが本当の、オシャレなサブカルだ!

本当のサブカルは下北沢にいない。

サブカルとは、場所のことを指さない。

たとえ横浜市緑区長津田という辺境の謎の土地であっても(俺は謝らないぞ)、

その人がいるというだけのことで、その土地がサブカルになってしまうのだ!!!!!

つまり、長津田は、サブカルの街!!!!
はぁい!!

てか、サブカルってなに?
ただの素敵な美容師のお兄さんのお話じゃん。

オシャレな人にビビったという話。です。


もっと「サブカル」のことを悪く言うつもりだったのに!

しかし、

皆さま、どうか落ち着いてください。


何があろうと、冒頭に書いたような偽物の「サブカル」の奴らを、


私は許していない!!!許さないんだから!!

なんだか、本当のサブカルチャーに失礼な気がしてきた。

とにかく、アイツら!

、、そう!オマエらのことだ!

キモいポエム、キモいパクりユーモア、キモいハイユウ意識、エトセトラエトセトラ!!

認めねえぞ!


長々と時間をかけて、今月も何を書いてるんだ。

もっと時間を有効に使いましょうよ。

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