世界はパンツを軽んじている

2020年が始まり、初売りに福岡市天神に繰り出した。ラルフローレンのパンツを三枚買った。
初売りにてパンツを買うという、年中行事は社会人になってからずっと続いている。

きっかけは、高校生1年生の時、日本史の井上先生が、何かの説明に、「今の正月は派手すぎる、昔の正月は新品の肌着と下着を付けて、外で遊ぶだけ。それがみんな嬉しかった」と言ったことだ。それが、なぜが僕の心に響いた。

それからというもの、新しい年はパンツを新調するのがライフワークとなり、学生から社会人になるにつれて、買うパンツもしまむらからユニクロへ、ユニクロからポールスミスやラルフローレンへと成長した。

そして齢30を迎える2020年元日、自分の中でのパンツ論にある程度のまとまりができ、世間一般に広めたいが故、noteという媒体をチョイスした。もしも一人でも共感してくれる人が増えたら嬉しい。

さて、最近はYouTubeでディスカバリーチャンネルをよく見る。
裸一貫で自然の中での1週間サバイバル企画を行う、エド・スタフォードという元軍人がいる。
彼のサバイバル哲学では火・水・シェルターが最優先。その確保が生死を分けると一貫して主張している。
しかしそんな彼も、最初は絶対にそこら辺の雑草で腰蓑(要は局部を隠す草製のパンツ)を作る。エドいわく「腰蓑は動物と人間を分けているもの」ものなのだ(火起こしにも使えるし)。
わたしはこのシーンでいつも、聖書でリンゴをかじったアダムとイヴが最初に局部を隠したことを思い出す。
パンツとは二足歩行の恩恵で、知恵の象徴なのだ。

思えば、パンツは衣服で一番偉いと言っていい。

1.年中無休シーズン関係なく働く。
2.特に歩行時の可動域が広い、足と腰の間にパンツが位置するため、摩擦などで摩耗が激しい。
3.おそらく身体に一番密着する衣類でありながら、急所ともいえる股間部に違和感を与えないように気を使っている。
4.そのくせに、汚れ仕事が多い。
5.しかし、他人にお披露目の機会が少なすぎて、皆のこだわりや優先度が低すぎる。

以上、5つの点で、はるかに他の衣類より頑張っている。
こんなに頑張っている衣類が他にあるよという人は教えてほしい。

たしかに、靴下はどうなんだという鋭い指摘もあるだろう、しかし、靴下は夏というおやすみシーズンはサンダルに仕事を回すし、日本人であるのなら、家では裸足の人も多いだろう。
また今流行りのくるぶし丈のズボンのおかげで、他人から見える機会には恵まれている。

その点パンツは、、である。

以上でパンツをいかに劣悪な環境が取り巻いているかを説明した。

もし、次回があれば、この環境を刷新するための方法を考案し、提案したい。



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