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テクノロジーと味のバランス

便利さと、風情や侘び寂びといったバランスは大事だ。

この人形は、土窯で焼いたもの。

高温部がコーヒー色に変化しているけど、反対側にはカフェラテのように白いマダラが入っています。

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元来、このようなマダラは不良品扱い。

そして、最近電気窯に変えたことで、このようなマダラが出ることは全くなくなり、生産効率は上がりました。

が、人間とは不思議なもので、そうなるとマダラ模様がでたものは、なんとも味があったような気がしてくるのです。

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どうでしょう。

そして、今日インスタに画像を載せたら、速攻で購入の予約をいただきました。(1番最初の写真のモマ笛)

ここで考えたのは、

・ムラ焼きの味の出た人形をちょっとだけ高い値段で店頭に置く。

お店に来た人がこれは何なんかを尋ねる。

お店で私が、「これは手間をかけ土窯で焼き、条件が揃った時にしか出ないムラです。電気窯だとこのようなムラは全く出てこないため、店頭で現物を見ていただき、欲しい人に販売しています」と説明する。

偶然による、1点ものの個体差を求める人→アート目線

見た目の可愛さ、素朴さを求める人→工芸品目線

上記のどちらの層にも、価値を届けることができる。

そうすると、土窯と電気釜の双方を活かすことができるのでは。

土窯という、一見メリットのなさそうな、時代遅れの産物に、生きる道が残っているのでは。

そう考えた。

いつもありがとうございます^^