上方伐倒
こんにちは。6期生の藤原です。最近暑いですね。しょうがないので頑張っていきましょう。
さて林業と言えば木を切らなければなりません。木を切って倒すことを伐倒、上の写真の様に上に倒す事を上方伐倒と言います。概ねの木は下方向に枝が張っており下方向に倒すほうが楽です。(木の荷重を移動させやすい、下方向に木を傾けやすい。)その時の状況によって伐倒方向は上、下、横と変わっていきますがその話はまた今度と言うことで。
上方伐倒をするには何が必要か
木を傾ける力です。荷重が下方向に向いている場合が多いのでそれを上方向に向かって傾けないといけません。そのための道具として、くさび、フェリングレバー、ロープ、油圧ジャッキ等があります。今回はロープを使った上方伐倒のやり方を紹介したいと思います。
Aの木を矢印の方向に倒す場合、まずAの木にロープを掛けます。
もやい結びを作りなるべく上の方にかけます。これがなかなか難しい。ロープのかけ方はこの記事参照。
そしてBの木に滑車を付けます。これで引っ張ってもかなりの力で引っ張ることができますがさらにもう一つ滑車を付けることによってめちゃめちゃ楽になります。
もういっちょ。
図がが汚くてすいません。ロープの形としてはZの形になります。これで引っ張るとめちゃめちゃ楽でちょっと感動します。ちなみに伐倒方向はBの左に向けて間を狙います。
このロープを使った上方伐倒、なにがいいかというと道具の軽さ、木を起こす力の強さです。セッティングも慣れてる人だとあっという間です。機械の力を使わず人力で上方に倒す事が出来るのはかなり選択肢の幅が広がるなあと思いました。集材でも応用出来そうです。
ちなみに引っ張るときロープに木を括り付けると引っ張りやすいです。こんな感じになります。
まずロープでわっかを2つ。おんなじ物を作ります。
で、左のわっかを上に重ねます。
中にキンチョールを入れます。木でも構いません。
これは巻き結びという結び型です。引っ張るとガチガチにしまるのでわっかの中に何かかませておいたほうが後でほどきやすいです。もう一つの滑車を付ける時、ロープの真ん中にわっかを作りたい時にも使えます。これはまた教えてもらったやり方があるので今後紹介していきたいと思います。ではでは。
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