読書が苦手な人に伝えたい|仕事における「読書との向き合い方」
こんにちは!株式会社フィードフォースでマーケティングを担当している つつみ けんいちろう です。読書がライフワークで週 1~2 冊のペースで読んでいます。社内 wiki で勝手に読書中の本を紹介していることから、会社では読書好きとして認知されています。
そんな日々の PR 活動が実り(?)、新卒社員向けに「読書との向き合い方」という研修の担当を拝命しました。新卒社員以外からも思いのほか好評だったので、その内容をご紹介します。
読書をするといいことありそうだけど、なかなか習慣化できない・・・そんな方の背中を押せればと思っております!
月に 3 冊の本を読めば上位 15% になれる
みなさんは月に何冊の本を読みますか?私は大体 5~6 冊、多いと 10 冊くらいです。
文化庁「平成 30 年度『国語に関する世論調査』」によると、月に 1 冊も読まない人が 47.3%、1~2 冊という人が 37.6% となっています。つまり月に 3 冊以上の本を読めば、それだけで日本の上位 15% に入ることになります。
仕事において読書にはどんな意味がある?
新卒社員向けということで、ここからは「仕事において」の読書について考えてみます。読書をすることは、仕事においてどんな意味があるでしょうか?
いくつか挙げてみると・・・
知識を得る
スキルを習得する
価値観を醸成する
キャリアについて考える
生き方について考える
倫理観を養う
新しいアイディアに出合う
脳の健康を維持する
などなど、きっと他にもあるでしょう。
見ていただくと、仕事においての読書といっても、かなり幅があります。Web マーケティングのライティングのような具体的なスキルを学べる本から、「論語と算盤」のようなビジネスの倫理観・考え方を学ぶ本まで多種多様です。
読書は仕事における土台づくり
読書はスポーツで例えるなら、「ストレッチ(柔軟性)」と「体幹トレーニング」だと考えています。少しずつでいいから、継続することが大事です。
また短期的な効果をしすぎない方がいいでしょう。1 冊の本を読んだからといって、何かが急に変わることは少ないです。
灘高校で「銀の匙」という本を 3 年間かけて読む伝説の授業をした橋本先生の言葉を借りると、
個人的な経験でも読み続けていると、どこかで急に変化が起こると思っています。それも 2 次曲線のような U 字型の変化ではなく、一定の量を読むと階段を上るようにボコっと変化がおきて、また横ばいの時期が続くけど、どこかでボコっと変化が起きる、という具合です。
変化を実感するまでは我慢が必要だと思って、気長にコツコツ読むのがポイントです。
読書の習慣がない人は、読むハードルを下げる
気長にコツコツ読むのは、習慣がない人にはハードルが高いと思います。なので、まずは読むハードルを下げましょう。
1 冊の本を完璧に理解しようとせず、
読むのは遅くて OK
わからない部分は読み飛ばして OK
内容は覚えていなくて OK
まとめなどをつくる必要もなし
という軽い気持ちで、まずは 1 冊を読み切る成功体験を積み重ねるのがオススメです。
まずは 1 日 10 分でもいいし、1 週間のうち 1 日だけ 30 分でもいいので
本を読む習慣をつくりましょう
読書が苦手な方は、以下のような「本の読み方」の本からスタートしてみるのもいいですよ。
読み方のスタイルは人それぞれ、色々ためして自分に合うやり方を
たくさんの本を読む人でも、読み方は人それぞれです。紙の本が好きな人もいれば、Kindle などの電子書籍が好きな人もいます。
私は紙の本が好きなのですが、紙の本でも色々な読み方を試してきました。
ドッグイヤー & ラインマーカー時代
付箋時代
まとめ作成時代
フローリーディング & ひとこと感想時代 ※今はここ
社内には Kindle で読んで、印象に残ったところを Evernote などのアプリにクリッピングしている人もいます。
難しい本は要約や解説を利用
たとえば、「7 つの習慣」のようにページ数が多くて難解な本は、「flier」のような要約サービスや YouTube の解説をみてから読み始めてみましょう。全体像を把握したうえで読み進めるので、難易度が一気に下がります。
どうしても一人で読めない場合は、周囲の人を巻き込んで読書会をするのもオススメです。「7 つの習慣」であれば、1 週間に 1 つの習慣ずつ読むと 2 ヶ月ほどで読み終わります。感想を言い合う時間を設けると、参加者それぞれの視点での気付きを共有できるので、1 冊の本から得られる効果が爆増します。
私も最近、難しい技術書はエンジニアにも参加してもらって読書会で読んだりしていました。その本の領域に詳しい人に参加してもらうと、学びが更に加速します。
はじめは簡単で具体的な本でも OK
本好きの先輩社員にオススメを聞くと「コミュニケーションに関しては、カーネギーの『人を動かす』だけ読んでおけば OK だよ。」などと古典を薦められたことはありませんか?
確かに古典を 1 冊だけ読めば、かなり広い範囲をカバーできるのですが、内容が抽象的で理解しにくかったりします。読書の初心者からすると挫折しかねません。
はじめは「hogehoge のための fugafuga」のように、具体的で読みやすいものからスタートしましょう。仕事の経験を積むのにあわせて、徐々に抽象度が高くて難しい本に挑戦すると、読みやすいのではないかと思います。
また自分で本を選んで失敗する経験も、成長する糧となります。そうはいっても折角なら「おもしろい本」に出合いたいですよね?こちらの記事で、「おもしろい本に出合う方法」をまとめているので、よろしければ参考にしてみてください。
また、マンガからもたくさんのことが学べます。ドラゴン桜で有名な三田紀房さんのマンガは、ビジネスに近いことやキャリアの考え方など、仕事に役立つことが学べるので、私もよく読んでいます。
スポーツマンガでは不朽の名作「スラムダンク」も多くのことを教えてくれますよね。
早速、今日から本を読んでみませんか?
いかがでしたでしょうか?読書は複利でじわじわ自分の人生を豊かにしてくれる実感があるので、若い時から習慣にしておくのは本当にオススメです!
この記事で、少しでも読書のハードルが下がって、本を読み始めてくれる人が増えると嬉しい限りです!