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区分と統合の間に 地球の未来について

(5分で読めます)

過去/現在/未来という時間の区分

(Yuppo)
玉ちゃん、未来って考えたことあります?僕、バリューデザインシートって言う思考フレームで、過去/現在/未来の一体性を説明すると、ピンときてわかってくれる人とわかってくれない人がいるんですよね・・・

(お玉)
そもそも「未来」って何だと思う?量子力学の世界では過去や未来といった時間概念の存在を否定しているよね。そうは言っても、未来と聞けばワクワクするから言葉の力は面白いよね。

生きるためにする区分と、区分した線に縛られて生きること

(お玉)
だいたい、生物の中で、時間を認識し、意識し、(そして縛られ)ているのは人間だけじゃないかな。人間はとかく区分をするのが大好きだよね。例えば、過去と現在と未来。西洋と東洋、先進国と途上国といった具合。国や民族もだ。日本人、イギリス人、エジプト人、ゲルマン、ラテン、モンゴル、漢、、、区分していくことで、理解はし易くなるし、人間を管理できるようになる。

(Yuppo)
あー分かる!「分かる、理解する」って、例えば、似た形をしてはいるけど背の高さが全然違うな、こいつら話が通じる生き物なんだろうか、敵か?味方か?みたいになにがしか違いを見つけて区別しておく。これって太古も現代も生きていく上ですごく重要な技術だったんだとは思うんですよ。

(お玉)
それはあるよね。本来、生きるための智慧として、色々な線を引いて理解を深めてきたのだろうけど、現代の人間はその線引きに執着し、それに縛られ過ぎているってことなのかもしれないね。

(Yuppo)
理解を深めるために区分する技術とか、一回引かれた線に忠実に従うって技術と反対に、線を引き直すとか引かれている線を消して二つのものをくっつけるみたいな、世界を見直す/統合する技術って、集団にも個人にも欠けてるような気がちょっとする。むしろ、そ―ゆーことする子は悪い子ちゃんだからパージ!みたいな区分パワーの方が優勢。

区分からの解放 異質な他者との共生

(お玉)
本来厳密な線引きなど存在せず、全て繋がっていて、シロ/クロではなくその中間、濃淡の違うグレーだけが存在する。過去の現在や未来は、既に過去になっているし、東西の線はどこにも存在しない。外国で生まれた日本人や混血は?歴史の分母を遡れば日本も多民族が流れ着いた混血の国だ、、、そう感じていくと、あまり区分に意味は見出せなくなってくるんだよなぁ。

(Yuppo)
それでいうと最近の差別発言vs差別発言批判の構図もすごく矮小に見えます。以前もnoteで話題にしましたけど、差別批判をする側も差別の構図の上で「○○という性質で捉えるのは良くない」と批判をしているだけで、border-freeではない。ある人が世界と共にあるためにどの次元に線を引くのが都合が良いかを押し付ける争いに見えなくもない。

(お玉)
宇宙人にしてみても、“Alien”といえば「性質の異なる」という本来の意味から「異星人」を意味するが、日本語のまま「宇宙の人」で理解すれば、地球も宇宙の一部なのだから、地球人も宇宙人ということになるしさ。
似たような話で、「世界を舞台に活躍する○○さん」とか「世界に出よう!」という表現もまた少し不思議に感じるんだよ。日本も世界の一部なのだから、どんな山奥の村で働いていようが、既にその舞台は世界であり地球だよね。そう、私たちは皆、宇宙で活躍している宇宙人なのだ!

(Yuppo)
ですよね。ちなみに僕、「宇宙人」とか Alienをもじって「エイリー」って呼ばれてます。僕が「○○は△△なものだ」っていう言い方で誰かに何か言ったとしても、それは僕が生きてきた文脈”だけ”に沿っている。僕はその世界しか見たことが無いからそれが当たり前に思えても、相手は別の世界を見て生きてきた異星人の可能性があって、そんな場合でも共生するためには、区分自体を一回リリースした方がいい、みたいな。

宇宙との関わり 地球の調和

(お玉)
まず、区分に縛られずに物事を観聴きすることから始めるってことだね。僕は中東に12年間住んでいて、ペルシャ、エジプト、ペトラ、カルタゴ、フェニキアといった古代遺跡にも足を運んだ。そこで目にするのは、冬至、春分、夏至、秋分といった太陽との関わりだ。太陽光がそれらのタイミングで入るように設計された神殿や、その時の祭りの様子を表すレリーフ、そして月や星の姿やそれらとの関係など、古代の人はとかく宇宙との関わりを重んじていたんだよね。空を見上げることの減った現代人と比べると、宇宙の一部という意識が強かったことを感じるよ。

(Yuppo)
空を見上げればどうしたって立っている地面のことが意識できる。季節で移り変わる星を見れば、過去と変わらない未来とか時間の永続性みたいな概念にも近くなる。そういう空間的・時間的な広がり、あってない・なくてあるいろんな線を想像できると、自分や自分たちの存在が何であるか徐々に見えてくるってこともあるかもしれませんね。

(お玉)
今、我々が生きる物質資本主義文明の時代でも、太陽エネルギーの利用や物理的に地球から出る、という行為において宇宙への興味が高まっているよね。軍事や経済のための宇宙空間の利用に加え、昨今、地球外に身体やモノを持っていくことさえも身近になってきた。それらの経験を積む事で、我々が改めて気づくのは「人間も自然や地球や宇宙の一部であること」なんじゃないかな。既にDNAレベルでは理解している叡智に、知識レベルが後追いで気づいていくプロセスだ。そもそも自然と人間を区別したことが地球環境問題を生んだこと、自然を大切にする=人間を大切にすること、だと気づき始めているんだ。

自然や地球や宇宙との調和を取り戻していく。そんな前触れとしての”Great Reset”が足下で起きて

おり、そこから”Great Harmonisation”に向かっていく。それは地球の未来のようであり、過去の姿に戻るようであり、、、立ち返ってみれば、時間も宇宙のはじまりが起源なんだよね。


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