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妹が不登校

私の妹は筋金入りの不登校である。

小学生の時、両親の離婚を機に転校してからというもの、小学校はほとんど行かなかった記憶がある。

私はじめ家族は、学校に行かない心理がそもそも理解できないこともあり、かなりきつい言葉で叱咤してなんとか行かせようとしたが全然効果なしだった。

家族会議をする系の家庭だったので、たびたびその話題が議題にあがっていたが、妹曰く「家のほうが楽しい」らしい。その言葉を聞いて家族みんなが「ならいいや」ってなったことは懐かしい。

不思議なことに、中学校は立派に通うようになった。
部活動も頑張って、運動神経が悪い遺伝子の家系のわりにはそこそこ良い結果も残していた気がする。

学業は中の上くらいで、そこそこの高校に進学した。
彼女は今高校1年生が終わる頃。最近は年に2,3回しか会わなくなったが、また不登校が再発しているらしい。不思議だ。

年が明けて突然そうなったらしく、もうどうしようもないということで地域のフリースクールみたいなところに行くことに決めたらしい。

兄貴としては、自分らしく生きていってくれるのが一番ありがたいのだが、母は人生経験から厳しい目で見ているようだ。確かに気持ちはわかる。
普通に考えたらそうだよね。って思うこともたびたびあるし。

フリースクールってどんなところなんだろうって、家族みんなが初めて調べて知る機会になった。
登校ができない子というのは、いじめや人間関係が原因になることが多いらしい。ふーん、そんな悩みがあったのかなぁ。よく分からないが、大切なのは自分の言葉で決断したことを宣言することだと私は思っている。

自分の言葉には責任をもつ。当たり前のことだけど、世の中できない人間のほうが多い。すぐ他人のせいにして責任を押しつける。弱肉強食の世の中では悲しいことに日常茶飯事で、そんな悪行が横行している。

悪い人間関係もあれば、良い人間関係もある。社会に出たら人間関係が自分の人生にとっての大きなプラスマイナスを握っていることに気がつく。
衝突もあれば、迎合することもある。そうやってより良い選択をしていかなければならない。

妹は普通とは違う選択をして、アウトサイダーな目線でこれから生きていくのだと思う。そういった目で見てくる大人は当然いるだろう。その時に自分の誇りを忘れずに立っていられるか。兄貴は心配である。でもきっとあなたなら大丈夫でしょう。図太いから。

自分ではどうしようもなくなったらいつでも助けを求めなさい。損得なしで話を聞いて意見を伝えられるのは家族だけなのだから。
でも自分なりに「頑張った」って言えるところまでは頑張れ。

家族全員であなたを見守ります。離れているけど、大切な家族の一員だからね。いつまでも味方です。

妹よ、自分らしく。

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