スイートピーを活けると・・・水が
秋峰さんが「スイトピー」を活けた。活けるとき、スイートピーの茎を切ると、水が出るという。通常、花色と同じ系統の色水となる。スイートピーが黄色い花だったので、水も黄色。この色水も利用して活けた。
花の茎を切ると、同時に導管が切られる。導管には水が湛えられている。茎が切られたっとき、導管が切られるので、水が出ることがある。チューリップなども茎が太いので、茎を切ると、水が出てきていた。
この出る水を制する方法があるらしいが、例えば「焼く」。これは茎の断面を炭化させることによって塞ぐ効果があり、水が出にくくなる。他の方法もあるかもしれない。
スイートピーの花言葉に「門出」「別離」がよく取り上げられる。スイートピーの花の形は「蝶の飛び立っている姿」に似ているという。
佐藤正午は『花のようなひと』で、「姉の気持ち」を顕した。
いつも喧嘩ばかりしている姉が、巣立つ妹を思いやり、新しい生活を始める妹に声援を送り、励ます様子をスイートピーに託した。
本
・佐藤正午/牛尾篤画(2005年)『花のようなひと』岩波書店。