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ベトジェットエアは選択肢として、ない~①

ベトジェットでカンボジアへ行く


カンボジアに行ってきた。
と、こう書くと、カンボジア旅行記でも始まりそうであるが、そうではない。今回の記事は、とにかくベトジェットがいかにひどい航空会社であるかを報告するものとなる。時期がGWだったこともあって、できる限り安い方法で行きたいと思ったので、ベトジェットを利用した。

とにかく、すべてにおいてポンコツの航空会社である。なのに、ベトナム航空よりシェアが大きくなるというニュースもある。

とりあえず、無事に行って、無事に帰ってくることはできる。荷物も届く。
しかし、遅刻やゲートチェンジ、機材チェンジは当たり前。ウェブサイトは繋がらない、返金なんてもちろんしない、などなど、安かろう悪かろうを地で行く劣悪ぶりである。他の方の報告もあとで掲載しておくが、総合的に見て、こんなにひどい経験をしたことは、これまでにない。

あ、ベトジェットというのは、ベトナムのハノイやホーチミンをハブにしているLCCです。

出発前~ポンコツウェブサイト

座席指定できない

LCCの常として、座席指定は有料である。それは仕方ない。最近は出張するときにも(予算が少ないので)LCCを使うようになってきているけれど、大抵は当日にチェックインカウンターで座席指定をする。
ただ今回は、乗っている時間が長いので、座席指定をしたいと思って上記サイトから座席を購入しようとした。

いつも私は最後部の通路側の座席を取るようにしている。乗り心地は前の方がよいのかもしれないが、比較的人が少なく、またトイレにも近い。さらに、最後部がうまく取れた場合には、後の人に気兼ねすることなく、思いっきりリクライニングさせることができる。

ところが、後部座席が選択できないのである。もうすべて満席であるかのように表示される。あるのは羽のあたりの席。まだまだ出発には時間があるタイミングでこんなに埋まっているはずがない。と思っていると、驚くべきことに、同行者のスマホでは、後の席だけが選択できて、前の座席、つまり、僕のスマホで選択できる席、が満席であるかのようになっている。

この段階で、「ベトジェットやばいかも」と思い始めた。
静かにサイトを閉じて、座席指定は当日関空ですることに。

TSUTSUと打つとTTTTSSSSUUUUTTTTSSSSUUUUと入力される

ベトジェットのサイトにアクセスしてログインしようとすると、名前と予約番号の入力を求められる。
この入力がこれまたイライラする。
なぜかというと、Tと打つと、TTTTTと、なぜかTがいっぱい入力されてしまうのだ。TSUTSUと打つと、TTTTSSSSUUUUTTTTSSSSUUUUなどと入力されてしまう。たまにそういう仕様のサイトに出くわすことがあるような気がするが、いちいち一文字ずつ消していくか、どこかでTSUTSUと打ってコピペするか、どちらかしないといけない。
とにかくポンコツであることは間違いない。

予定変更のお知らせ(遅延)

これまでに調べたところによると、ベトジェットは欠航はほぼないという。実際に今回利用した便も、すべて欠航せずに飛んだ。ただ、欠航率等は、何をもって「欠航した」とカウントするかが航空会社によって違っているようなので、あまりアテにはならない。

次に遅延率。実際のデータを見つけられないのだが、旅行前に出ていた情報では、関空→ハノイは90%以上が定刻から20分以内の到着、非常に優秀な数字。一方、ハノイ→シエムリアップは定刻到着率は60%弱。つまり、3本に1本は遅延する計算になる。なぜこんなに路線によって遅延率に差があるのかも謎。

そうこうしていると、出発日前日、trip.comからお知らせが。

「あなたの飛行機が時間変更しました」

出た。見ると、案の定、シエムリアップ行きの便が30分遅く出るとのこと。
30分くらいならまあ仕方ない。が、このようなノリで平気で時間変更をしてくる可能性は常にある。

行き:関空→ハノイ、ハノイ→シエムリアップ

関空→ハノイ:ハノイ空港でフォー

関空で座席指定してくれたお兄さんはとても流暢な日本語で、なおかつ親切であった。そして、関空→ハノイ便はごく快適に過ごすことができた。この段階では、「なんや、ベトジェット、噂ほどひどないやん。いけるいける。」とか思っていたのであった。

ところで、ハノイの空港であるが、食べ物はフォーとバインミーがメイン。
某人から、「ベトナム北部(ハノイ)はフォーばっかり食べる。南の方(ホーチミン)ではフォーなんか食べない」と言われていたが、少なくともハノイの情報は正しいっぽい。

フォーはそこそこうまかった。バインミーはパテが入っていてなんかやな感じ。普通のサンドイッチの方がよい。けど、ベトナム感は出ないか。

フォーボー
バインミー

ハノイ→シエムリアップ ファーストバトル

乗り継ぎの時間が5時間ある。ほんまは4時間半やったのに、30分遅れたせいで5時間。ハノイの空港はそれほど大きくはなく、やることもない。ひたすら食べる。上記フォー、バインミーの他、ベトナムコーヒー(苦い)、パンナコッタ(味ある?)みたいなものを試してみた。空港価格で高い上に、どれもイマイチであった。しかも、どの店にも、フォー、バインミー、ベトナムコーヒーくらいしかない。あと春巻。

さて、気を取り直してシェムリアップ行きの便へ。
こちらは、関空で親切なお兄ちゃんが座席を取ってくれていたので心も軽やかに機内へ……

ブー

とブザー。
見ると連れが搭乗口で引っかかっている。
「どした?」と問うと、
「同じ席は別の人が座っているから、違う席にします」とか、職員が言っている。

いやいやいや。我々は一緒に座るのだ。一緒に座らせろ。
というわけで、ファーストバトル勃発。
搭乗口のお兄ちゃんがいろいろ探しているのだが、うまくいかない様子。
諦めた彼が、

「中で搭乗員に言ってくれ」

なんたる無責任!!!
仕方なく中に入ってそこにいたお姉さんに事情を説明して、なんとか隣同士で座れることに。

ふぅ。

しかし、なぜチェックインの段階で同じシートに指定できるようなシステムになっているのだ??

ここでもポンコツシステムの脆弱さが露呈する。
しかし、このポンコツシステムに我々は帰りの便で、もっと悩まされることになるのである……

長くなってきたので、後半は別記事で。



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