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野球指導を始めたきっかけ②

前回の続き

サイドノックを受けて終わり僕が休憩してる間にそのコーチが、監督のところへ行き僕を、ショートのポジションに推薦したのであった。僕はこの時、良い指導者に出会ったなと感じました。

理由は、それまでショートのポジションを守っていた選手はチームの顔の3番ショート大型選手だったからだ。しかも、僕を推薦したコーチの息子なんです。誰がどう見てもスター性も野球スタイルも息子さんの方が断然上だ。なのに、僕を推薦してくれた。あんな決断なかなかできないと思う。

それも、何日か考えてじゃなく、ノック20球くらいを見て即決だった。この出会いがなければまずショートのポジションは守る事なかったなと感じている。

そして、バッティング練習だ。これがまたとんでもないバッターばかりで格の違いを見せつけられた。中学2年なのに95メートルのフェンスをガンガン超えていく。同級生はほとんどだ。僕は身体が小さく小柄の選手だった。フルスイングもするが当てにいって間に落とすような打撃も多々あった。

その時に監督に呼ばれて「どんなボールもフルスイングだ。試合でもバントのサインなんかないからな。」と言われた。フルスイングは分かるがバントがないチーム?どんなチームなんだと戸惑いもあった。そこで初の試合が行われた。

いろんな状況が訪れたがサインは何も出ない。しかも、サインがあるのはエンドランだけだった。もちろんバントもなければスクイズもない。盗塁はフリーだった。とんでもないチームに入ったなと感じた。そしてこのチームは負けない。練習試合も含め負けは7試合くらいだった気がする。とにかく強すぎた。1個上との紅白戦も余裕で勝利。負けたことがなかった。

まず、言いたいのはそんな野球をやれじゃない。基本のフルスイングこれが大前提だ、間違いない。フルスイングの中で自分の課題が明確に出てくるのだ。今まで言われた事をそのまま何も考えずロボットのようにやっていたが、このチームに入って考える習慣ができた。環境って大事だと感じた。監督はあまり細かいことを言わない人だった。

自分で考えさせるためだったと思う。フルスイングって当たり前じゃんって思いますが、意外とできない選手が多いのが事実。フルスイングが大事だと中学生ながら気づけたのは僕にとって大きな事だった。

その中で、考える習慣ができたしバッティングも良くなり、良い指導者に出会ったと改めて感じた。素振り、ティー、ノック、練習方法。今はYouTubeで見て学ぶことができる。

かなり良い環境に子供たちはあるなーっと思う。そして3年の夏ここでまた新たな指導者に出会う。

夏のジャイアンツカップ予選は負けてしまう。残りの期間は大会はあるが次は高校へ進学だ。アピールの時。そのタイミングで新たな指導者と出会った。元中日ドラゴンズ〜元広島東洋カープでプレーしていた若林さんと出会ったのだ。

この時、正直怖かった。雰囲気が違った、選手のプレー見る目が本気だったのだ。でも段々会話も増えて質問もするようにした。若林さんは実戦で見せてくれたから真似をして自分で練習に取り組むことが出来た。すると、バッティングの打率がかなり上がって3番を任されるようになったのだ。しかし、自分でも一番驚いたのが守備の向上だった。正直監督から守備を教わることはなかった。

始めてレベルの高い守備を見せてもらったし、基本を教わった。基本ができるようになって初めて応用ができると教わった。とにかく必死に基本練習をやり込んだ。段々自分でも上手くなるのが分かってきて守備が楽しくなった。基本の大事さを改めて理解できた。

いよいよ、進路の問題がやってくる。いろんな高校の監督が練習を見にくるようになった。もうみんなアピールがすごい。目の色変えてガンガンやるのだ。僕もそうだった。でも、このチームの凄いところはそんな状況でも自分のパフォーマンスをしっかり出せるところだった。

当たり前のようにやっていたらたくさん高校からお話を頂いた。人生で初めて難しい決断に迫られた。親とも相談してあまり寝付けないくらい考えて、やっと決めたのが龍谷高校。

そしてそれぞれ進路も決まり最後に試合をした。相手はOBの方で、高校野球引退しばかりの先輩達だ。中3VS高3。この前までバリバリやってた先輩たちに勝てるはずないと思っていたが、勝ちました。良い思い出ができ引退しました。本当に良い指導者に出会えたし、自分に自信がつき卒業できた。良いチームで野球ができた。自分でも考えて練習ができるようになった。と思っていたが、、高校野球はそんな甘くなかった。

ここからまた、新しく野球人生が変わりました。


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